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2. 黒の城 *

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   時は経ち、魔法石帝国マジックストーンランドから
                            遥か遠くのの闇に黒の城ブラックキャッスルがある。

黒の城ブラックキャッスルを収めるのはダイナだ。
ダイナは黒薔薇魔術ブラックローズと契約した後、
                     遥か遠くの闇に独立国を作ったのだ。

黒の城ブラックキャッスルにエンジェもいた。
エンジェは魔術年齢16歳になった。

しかし、もう名は ゙エンジェ゙ ではない。

エンジェはダイナに連れ去られた後、
                    自分の記憶を魔術で書き換えられ
゙ビージェ゙ という名を授かった。
ビージェとして今まで黒の城ブラックキャッスル
黒の王妃プリンセスとして育ち、
ダイナが母親だと思っているのだ。

ビージェは、前の生活とは違い
外に出たことがない。
出してもらえないのだ。
でも、城の中では自由だった。

 何人かの召使いがいて、毎日豪華な料理、
ドレスを着て城の中では自由だった。

ビージェには、黒の城ブラックキャッスルに来て以来、
リアという名のビージェより5つ上の少女に
見守られている。

リアは、ビージェが黒の城ブラックキャッスルに来た時に
ダイナにビージェの側近として命じられ、
それ以降ダイナはビージェには会っていない。
リアは優しかった。
リアは火の華ファイアーフラワーの魔術が
生まれつき使える。

 ここで、言うのが遅れてしまったが
この世界では皆生まれつき
個性魔術が使える。

特に魔法石魔術を
生まれつき使える者は、ごく少ない。
しかし、ビージェには魔術が
                                  生まれつき無かった。
時が過ぎると魔術が開花すると思った。
だが、まだビージェは無魔術だ。

ビージェは黒の城ブラックキャッスルの中にある
色々な文庫・魔術書がある図書室で
本を読むのが唯一の楽しみであった。


 リア「ビージェは凄いよ。毎日こんなに色々な文庫が読めて」


ビージェ「本を読むことは楽しいことだわ。本を読むことでその世界に溶け込めるの。特にリア!世界のことについての文庫が最近興味あるの」

ビージェは本を読んでいる時、楽しそうだ。

そんなにビージェの姿を
リアは微笑ましく見守っていた。
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