はぐれ相談室

惹合 瀧

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歴史

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僕の通う有明高校は地元では有名な学校だ。
しかしそれは僕が住む島波市が田舎であり、この辺じゃ唯一の進学校だからである。
100年の歴史を誇る校舎は幾度かの改装工事を経てある程度綺麗に整備されており、正面から見ると東京大学にそっくりである(らしい)。
伝統ある有明高校を謳っていて、施設内には昔の名残が強く残っている場所や建物が多く見受けられる。
校舎を真上から見下ろすと中庭を挟んで四角を描くように、北、南、西、東と校舎が繋がっていて、一見単調な作りに見えるが、中に入ってみると迷路にいるような感覚になる。
これは戦時、敵の襲撃に備えて当時の設計者が知恵を絞り、方向感覚を狂わせる為に改築したものがそのまま残っているらしい。
新入生がほぼひとりの例外もなく迷子の放送で捜索されるというのは唯一日本ではこの学校だけだろう。
勘のいい人はすぐに慣れるのだが、方向音痴だったりすると移動教室で予鈴に間に合わない、というのは当たり前で下手をすれば生徒会総出で捜索するまで発展する。
そんな変な校舎を始めとした変な学校代表格とも言えるこの学校には、もちろん七不思議だって変わっている。
その中で特に有名なのが「小さな箱」という話。
悩みを抱えた者の前に突如現れ、その箱に言葉を吹き込むと悩みが解消される。というのが一般生徒が知る噂である。
「小さな箱」の本当のストーリー。
それを話すのに先駆けて「賀古津 貝」を知ってもらおう。
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