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9. 闇魔法修行-1(シルバーズ侯爵)
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クロエがシルバーズ侯爵邸に着いた翌日、クロエとルカそしてシルバーズ侯爵は玄関ホールで出発の準備をしていた。
「ルイ、儂は病気療養のために領地で静養すると噂を流しておいてくれ。そしてルカは留学したことにして……。クロエはシルバーズ侯爵の養女として迎えるため、領地で教育を受けているという体にするが、クロエに扮する者の準備はできているか?」
「はい、明朝に馬車で領地に向かう手筈になっています。領地の別邸の者には計画は伝えていませんので、本物のクロエとして対応するかと」
「よし、今のところは順調だな。何か不審なことがあれば、あれで連絡をくれ。魔力が辿られることは避けたいからな」
(『あれ』ってなんのことだろ?それに私に扮した者って……、身代わりってこと!)
クロエはシルバーズ侯爵とルイの話に聞き耳を立てて、顔を青くしていた。
「クロエ。……あっ、クロエって呼んでいいか?」青い顔をしているクロエを見て、ルカが声をかけた。
「……えっ、はい。クロエとお呼びください」
クロエが背の高いルカを見上げると、ルカは苦笑いをしながらクロエを見下ろした。
「俺たち同じ歳だから、敬語は不要だ。俺のことはルカと呼び捨てでいい」
(はぁ!?どう見てもダン兄様より年上に見えるんですけど!)
「あぁ、そう見えるかもな。ヴァンパイア人は成長が早いんだ。そして成人したらそこからはほとんど老けない。爺さんは何歳だと思う?」
「おじい様は、50……55歳ぐらいでしょうか?」
シルバーズ侯爵は、おじい様と呼ぶのは申し訳ないぐらい若々しく、筋肉隆々で背も高くイケおじいという容姿である。
「120歳だよ」
「はぁ!?」
「ヴァンパイア人はヒューマン人に比べて、寿命も長いんだ。向こうに行ったら、ヴァンパイア国について色々教えてやるよ」
「私、ヴァンパイア国について何も知りませんでした……。ぜひ、色々おしえてください」
クロエはサッと前世のお辞儀をしてしまった。
「クロエ。お前、かたいな。力はいりすぎだ。魔術の訓練より、まずは性格の矯正からだな」
ルカはあきれたような表情をして執事に呼ばれて行ってしまった。
(えっ……。私、かたいかなぁ。普通にしてるつもりなんだけど。かたいって、何がかたいの?)
クロエは首をひねりながら自問自答していると、シルバーズ侯爵がクロエの手をとって魔法陣の中に入った。
「クロエ、何をしてるんじゃ?そろそろ出発するぞ」
「今回は荷物もたくさんあるからの。魔法陣を使って転移する」
転移するのに色々な方法があるんだぁとクロエが興味津々で魔法陣を見ていると、いきなり景色が変わった。
「えっ!もう移動したのですか!」
「ふふふ、あっというまじゃ~。ここには執事もメイドもおらんからの。儂ら3人ですべての事をこなしていくぞ。まずは荷物を部屋に運び入れよう」
シルバーズ侯爵が指をサッと動かすと、荷物があっという間に消えた。
「えっ!」クロエが驚いた顔でシルバーズ侯爵を見上げると「すごいじゃろ?」と自慢げに言い、鼻歌を歌いながらキッチンに向かっていった。
ルカは、はぁ~っとため息をつくと、「邸内を案内してやる」といってクロエを部屋へ案内してくれた。
ルカとクロエは邸内を散策してからキッチンに向かった。キッチンの入り口を入ると、シルバーズ侯爵は鼻歌を歌いながら、すでに昼食の準備をしていた。
「えっ!おじい様は料理がお出来になるんですか!」
「じい様の作る料理は美味いぞ」とルイは味見用の小皿にスープをすくってクロエに渡した。
「あっ、いただきます……。えっ!豚汁?」
「実は、儂も転生者じゃ。みんなには内緒じゃがの。儂が転生者ということはルイとルカしか知らん。あっ、シエラは知っておったがの」
(えぇ~~~!転生者ってこの世界に結構いるの?)
「いや、この世界に転生者はそんなにはおらんじゃろ。」
クロエは目をまん丸にして、シルバーズ侯爵を凝視した。(もしかして……)
「そう、もしかしてじゃ。まぁ、常に心が読めるわけではない。読心魔法を使わんと読めん。闇魔法はな、こんなこともできるんじゃ。面白いじゃろ。前世のアニメや映画を参考に色々と試してみたら、面白いものがたくさんできたわい。魔術は柔軟な思考と創造が大事なんじゃ」
(すごい……。闇魔法、いや他の属性もアイディア次第でものすごいことができちゃうかもしれないわ)
「おじい様、私、頑張ります。私、とんでもなく凄い師匠に魔術を教わるんだってことを実感しております」
クロエは感動して、シルバーズ侯爵を尊敬のまなざしで見上げた。
「ワッハッハ!師匠か!よし、ここでは儂のことは師匠と呼びなさい。ルカもじゃぞ」
「わかったよ、師匠。それより先に昼飯食おうぜ」
師匠の素晴らしい日本食を食べた後、みんなで裏庭に面した鬱蒼と茂る森の前に移動した。
「この森は魔の森じゃ。ブラウン辺境伯領にある魔の森と同じ森じゃ。うちの領地も魔の森に面しているからの」
(えっ、じゃあこの森の向こうはブラウン辺境伯領なのね!)
「これから、この森の中で修行をしていく。マジックバッグは持ったな。もしものためにそのマジックバッグには食料とポーションが入っている。いざという時はそのバッグの中を探れば3日ぐらいは生活できるぞ。あっ、簡単に建てれるテントも入っているからの。備えあれば憂いなしじゃ」
そうして3人は魔の森の中へ入り1時間程歩くと、綺麗な花が一面に咲き乱れている開けた場所に着いた。
「今日はここで、魔術を繰り出す時の基本となる『呼吸と姿勢』を訓練する」
「呼吸と姿勢ですか……?」クロエは師匠の顔を見つめ、どういうこと?と首を傾げた。
「ん~、そうじゃなぁ。クロエは光魔法を使えるんじゃったな。よし、何でもいいから光魔法を使ってみなさい」
(ん?光魔法をここで?えーっと、あっ、あの木がいいわ)
クロエは小さな蕾をつけた背の低い木の前に立ち、手のひらを蕾の前にかざすと「開花」と唱えた。すると小さな蕾の花びらがどんどん広がり、その周りにあった他の蕾も花が開いて、その木は満開になってしまった。
「なるほど……。よし、クロエのクセがわかったぞ」
(クセ?普通に立って呪文を唱えただけなんだけど……?)
「まずは姿勢。体幹も出来ているし綺麗にまっすぐに立ててはいるが、全てに力が入りすぎじゃ。自然体で無駄な力を抜いて立つと、もっと小さな魔力で大きな魔法を行使できるようになる。」
「自然体ですか……」
「例えばのう……おっ、そうじゃ。クロエは剣は使えるんだったな。クロエは剣を持つときに手に力を入れて持つか?」
「いいえ。力を入れて剣を持ってしまうと、柔軟性がなくなって剣の軌道も単純になってしまいます。そして可動域も小さくなってしまいます……あっ、そういうことか!」
「クロエは頭の回転が早いのぉ。教えがいがあるわい。そうじゃ、自然体とは無駄な力を抜いた状態で、精神も気負いのない状態。しかしボーっと突っ立っているわけではなく、上下左右360度に気を纏わせておくんじゃ。気を張るんじゃなく、ふわっと纏わせて周りにある気も感じとれるように訓練してみなさい」
(なるほど。武道の基本だったわ!魔術も同じなのね。いや、魔術だけじゃないわね、これはすべてにおいて言えることだわ。あぁ、目からうろこってやつだわ)
「師匠、ありがとうございます。私、とても大事なことを教えていただきました。常に自然体でいれるように訓練します!」
師匠は優しい瞳でクロエを見つめながら言った。
「クロエ、真面目なことは良いことかもしれないが、遊びも必要じゃ。車のハンドルになぜ『あそび』があるのかは知っておるか?ハンドルも人も余裕が無いとスムーズに道が走れないんじゃ。クロエ、焦ることはない。余裕をもってゆっくり周りを見ていきなさい。クロエの人生はまだまだ長いんじゃからの」
クロエはなぜだかわからないが、涙が溢れ出して止まらなかった。
(そうだ……。私、なにを焦っていたんだろ?自分で自分自身を追い込んで……)
「クロエ、気が付けてよかったのぉ。自分だけで背負うことはないんじゃ。儂はクロエに闇魔術を教えたいと思ったからここにいる。誰にも強制されているわけではない。ルカも、ルカの目的があってここにいる。自分で決めてここにいるんじゃ、クロエのためではない。自分の目的のためにここにいる。クロエは儂らに対して心苦しい思いを持つことは不要なんじゃ」
「師匠。ありがとうございます……」
クロエは、拭いても拭いても溢れてくる涙を止めることは出来なかった。
「ルイ、儂は病気療養のために領地で静養すると噂を流しておいてくれ。そしてルカは留学したことにして……。クロエはシルバーズ侯爵の養女として迎えるため、領地で教育を受けているという体にするが、クロエに扮する者の準備はできているか?」
「はい、明朝に馬車で領地に向かう手筈になっています。領地の別邸の者には計画は伝えていませんので、本物のクロエとして対応するかと」
「よし、今のところは順調だな。何か不審なことがあれば、あれで連絡をくれ。魔力が辿られることは避けたいからな」
(『あれ』ってなんのことだろ?それに私に扮した者って……、身代わりってこと!)
クロエはシルバーズ侯爵とルイの話に聞き耳を立てて、顔を青くしていた。
「クロエ。……あっ、クロエって呼んでいいか?」青い顔をしているクロエを見て、ルカが声をかけた。
「……えっ、はい。クロエとお呼びください」
クロエが背の高いルカを見上げると、ルカは苦笑いをしながらクロエを見下ろした。
「俺たち同じ歳だから、敬語は不要だ。俺のことはルカと呼び捨てでいい」
(はぁ!?どう見てもダン兄様より年上に見えるんですけど!)
「あぁ、そう見えるかもな。ヴァンパイア人は成長が早いんだ。そして成人したらそこからはほとんど老けない。爺さんは何歳だと思う?」
「おじい様は、50……55歳ぐらいでしょうか?」
シルバーズ侯爵は、おじい様と呼ぶのは申し訳ないぐらい若々しく、筋肉隆々で背も高くイケおじいという容姿である。
「120歳だよ」
「はぁ!?」
「ヴァンパイア人はヒューマン人に比べて、寿命も長いんだ。向こうに行ったら、ヴァンパイア国について色々教えてやるよ」
「私、ヴァンパイア国について何も知りませんでした……。ぜひ、色々おしえてください」
クロエはサッと前世のお辞儀をしてしまった。
「クロエ。お前、かたいな。力はいりすぎだ。魔術の訓練より、まずは性格の矯正からだな」
ルカはあきれたような表情をして執事に呼ばれて行ってしまった。
(えっ……。私、かたいかなぁ。普通にしてるつもりなんだけど。かたいって、何がかたいの?)
クロエは首をひねりながら自問自答していると、シルバーズ侯爵がクロエの手をとって魔法陣の中に入った。
「クロエ、何をしてるんじゃ?そろそろ出発するぞ」
「今回は荷物もたくさんあるからの。魔法陣を使って転移する」
転移するのに色々な方法があるんだぁとクロエが興味津々で魔法陣を見ていると、いきなり景色が変わった。
「えっ!もう移動したのですか!」
「ふふふ、あっというまじゃ~。ここには執事もメイドもおらんからの。儂ら3人ですべての事をこなしていくぞ。まずは荷物を部屋に運び入れよう」
シルバーズ侯爵が指をサッと動かすと、荷物があっという間に消えた。
「えっ!」クロエが驚いた顔でシルバーズ侯爵を見上げると「すごいじゃろ?」と自慢げに言い、鼻歌を歌いながらキッチンに向かっていった。
ルカは、はぁ~っとため息をつくと、「邸内を案内してやる」といってクロエを部屋へ案内してくれた。
ルカとクロエは邸内を散策してからキッチンに向かった。キッチンの入り口を入ると、シルバーズ侯爵は鼻歌を歌いながら、すでに昼食の準備をしていた。
「えっ!おじい様は料理がお出来になるんですか!」
「じい様の作る料理は美味いぞ」とルイは味見用の小皿にスープをすくってクロエに渡した。
「あっ、いただきます……。えっ!豚汁?」
「実は、儂も転生者じゃ。みんなには内緒じゃがの。儂が転生者ということはルイとルカしか知らん。あっ、シエラは知っておったがの」
(えぇ~~~!転生者ってこの世界に結構いるの?)
「いや、この世界に転生者はそんなにはおらんじゃろ。」
クロエは目をまん丸にして、シルバーズ侯爵を凝視した。(もしかして……)
「そう、もしかしてじゃ。まぁ、常に心が読めるわけではない。読心魔法を使わんと読めん。闇魔法はな、こんなこともできるんじゃ。面白いじゃろ。前世のアニメや映画を参考に色々と試してみたら、面白いものがたくさんできたわい。魔術は柔軟な思考と創造が大事なんじゃ」
(すごい……。闇魔法、いや他の属性もアイディア次第でものすごいことができちゃうかもしれないわ)
「おじい様、私、頑張ります。私、とんでもなく凄い師匠に魔術を教わるんだってことを実感しております」
クロエは感動して、シルバーズ侯爵を尊敬のまなざしで見上げた。
「ワッハッハ!師匠か!よし、ここでは儂のことは師匠と呼びなさい。ルカもじゃぞ」
「わかったよ、師匠。それより先に昼飯食おうぜ」
師匠の素晴らしい日本食を食べた後、みんなで裏庭に面した鬱蒼と茂る森の前に移動した。
「この森は魔の森じゃ。ブラウン辺境伯領にある魔の森と同じ森じゃ。うちの領地も魔の森に面しているからの」
(えっ、じゃあこの森の向こうはブラウン辺境伯領なのね!)
「これから、この森の中で修行をしていく。マジックバッグは持ったな。もしものためにそのマジックバッグには食料とポーションが入っている。いざという時はそのバッグの中を探れば3日ぐらいは生活できるぞ。あっ、簡単に建てれるテントも入っているからの。備えあれば憂いなしじゃ」
そうして3人は魔の森の中へ入り1時間程歩くと、綺麗な花が一面に咲き乱れている開けた場所に着いた。
「今日はここで、魔術を繰り出す時の基本となる『呼吸と姿勢』を訓練する」
「呼吸と姿勢ですか……?」クロエは師匠の顔を見つめ、どういうこと?と首を傾げた。
「ん~、そうじゃなぁ。クロエは光魔法を使えるんじゃったな。よし、何でもいいから光魔法を使ってみなさい」
(ん?光魔法をここで?えーっと、あっ、あの木がいいわ)
クロエは小さな蕾をつけた背の低い木の前に立ち、手のひらを蕾の前にかざすと「開花」と唱えた。すると小さな蕾の花びらがどんどん広がり、その周りにあった他の蕾も花が開いて、その木は満開になってしまった。
「なるほど……。よし、クロエのクセがわかったぞ」
(クセ?普通に立って呪文を唱えただけなんだけど……?)
「まずは姿勢。体幹も出来ているし綺麗にまっすぐに立ててはいるが、全てに力が入りすぎじゃ。自然体で無駄な力を抜いて立つと、もっと小さな魔力で大きな魔法を行使できるようになる。」
「自然体ですか……」
「例えばのう……おっ、そうじゃ。クロエは剣は使えるんだったな。クロエは剣を持つときに手に力を入れて持つか?」
「いいえ。力を入れて剣を持ってしまうと、柔軟性がなくなって剣の軌道も単純になってしまいます。そして可動域も小さくなってしまいます……あっ、そういうことか!」
「クロエは頭の回転が早いのぉ。教えがいがあるわい。そうじゃ、自然体とは無駄な力を抜いた状態で、精神も気負いのない状態。しかしボーっと突っ立っているわけではなく、上下左右360度に気を纏わせておくんじゃ。気を張るんじゃなく、ふわっと纏わせて周りにある気も感じとれるように訓練してみなさい」
(なるほど。武道の基本だったわ!魔術も同じなのね。いや、魔術だけじゃないわね、これはすべてにおいて言えることだわ。あぁ、目からうろこってやつだわ)
「師匠、ありがとうございます。私、とても大事なことを教えていただきました。常に自然体でいれるように訓練します!」
師匠は優しい瞳でクロエを見つめながら言った。
「クロエ、真面目なことは良いことかもしれないが、遊びも必要じゃ。車のハンドルになぜ『あそび』があるのかは知っておるか?ハンドルも人も余裕が無いとスムーズに道が走れないんじゃ。クロエ、焦ることはない。余裕をもってゆっくり周りを見ていきなさい。クロエの人生はまだまだ長いんじゃからの」
クロエはなぜだかわからないが、涙が溢れ出して止まらなかった。
(そうだ……。私、なにを焦っていたんだろ?自分で自分自身を追い込んで……)
「クロエ、気が付けてよかったのぉ。自分だけで背負うことはないんじゃ。儂はクロエに闇魔術を教えたいと思ったからここにいる。誰にも強制されているわけではない。ルカも、ルカの目的があってここにいる。自分で決めてここにいるんじゃ、クロエのためではない。自分の目的のためにここにいる。クロエは儂らに対して心苦しい思いを持つことは不要なんじゃ」
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