「ときめかない」ものなど捨てておしまいなさい

megane-san

文字の大きさ
17 / 35

17. 王立学院の卒業式

しおりを挟む
 初夏ともいえるような晴天の朝、グリモード伯爵家のタウンハウスの朝は、いつものように賑やかな声が響き渡っていた。

「クリス!急げ~!卒業式に遅刻するよ~!」

「お兄様、ガイ様、遅くなり申し訳ありません!」

クリスティーナが急いで馬車に乗り込むと、馬車はすぐに走り出した。

「お兄様、ガイ様。改めましてご卒業おめでとうございます」

クリスティーナは畏まってお祝いを告げると、ギルバートとガイの上着の胸ポケットにそれぞれの瞳の色の小さな花のブーケを付けた。ギルバートにはグリーンの花、そしてガイには金色の花。

「おぉ~!クリス、昨日遅くまで起きてたのはこれを作ってたからか!」

「はい!私も二人の色の花をつけております」と胸ポケットに付けた2色の花を指さした。

「クリス、ありがとう。三人で馬車に乗って学院に行くのも今日で最後か……。少し寂しいな……」

ガイは、今日の卒業式後の卒業パーティーが終わるとそのまま王宮に行くことになっていた。そして明日からは王太子教育が始まる。

ギルバートは、高等学院の騎士科に進む予定だったが、進路を変えて魔道具研究所へ所属することになった。以前から魔法協会の会長室に入りびたって魔道具の指導を受けていたギルバートは、魔法協会会長から魔道具研究所への推薦を受けた。実はガーラ国の魔道具研究所は魔法協会の会長が運営していたのであったが、そのことを知るのは、まだ少し先の話である。

クリスティーナは、前世にも引けをとらないような経営学の論文を出す教授の下で学びながら教授と論議を戦わせて、経営学とは別に経済学についての知識も学んでいた。そして、実はクリスティーナは1学年の後半に飛び級試験を受けていて、すでに王立学院の卒業資格を取得していた。そのため、学院の授業にはほとんど参加せず、学院の教授の助手として論文を書きながら、たまにフェミリア達とのお茶会で近況を報告しあっていた。


王立学院の門の前に馬車が到着して、クリスティーナ達が馬車から降りると、周りにいた生徒達がガイを凝視して立ち止まった。

「えっ、あの髪色は留学生のガイ様よね!」
「あの髪色と金色の瞳って……王族の色じゃない?」
「顔の傷が治って仮面を外されたって聞いてたけど……カッコ良すぎない!」
「誰だよ、仮面の下はブ男だって言ってたやつ!」
「「「美男子過ぎる!」」」

周りから聞こえてくる声に気が付いたガイは真っ赤な顔をして速足でその場を通り過ぎた。

「そういえば、ガイが仮面を外してから学院に来たのはまだ数回だもんな。騎士科の校舎には行ってたけど、こっちには来てなかったからな」

「皆さん、ガイ様の美しさに驚いていらっしゃいますわね」

ガイ達が足早に講堂に向かっていると、講堂前で待っていたフェミリアとローラが駆け寄ってきた。

「クリスティーナ様!お久しぶりでございます!」

二人は、ギルバートとガイ、そしてクリスティーナの前に立つと「ご卒業おめでとうございます」とお祝いの言葉を述べて、3人に花束を渡した。そしてフェミリアは、ガイの顔の傷が治って仮面を外すことが出来たことを涙を流しながら喜んだ。

ギルバート達が講堂に入り、卒業生が座る席を探しているとすでに席についていた生徒達が一斉に講堂の入口に立っている3人に顔を向けた。

ギルバートは、茶髪に緑の瞳で背も高く鍛えられた容姿で目つきが鋭いクール系男子
 
ガイは、王族の色を持ちギルバートと身長も同じぐらい高く、騎士科主席の細マッチョな美丈夫
 
クリスティーナも銀髪に深い紺色の瞳を持ちスラッとモデル並みのスタイルを持つ美少女

この3人が一緒に講堂に入って目立たないわけがなかった。

「お兄様、ガイ様、向こうの空いている端の席に座りませんか?私達、なんだか目立っているようなので……」



卒業生とその保護者達が席に付き来賓が入場すると、すぐに式が始まった。そして学長のお祝いの挨拶が終わると、卒業生全員の名前が一人ひとり読み上げられた。

淑女科、魔術科と続き、次に経営科の生徒の名前が読み上げられた。

「経営科首席 クリスティーナ・グリモード」

クリスティーナの名前が呼ばれると、会場内がザワザワとして、後ろの端の席に座っているクリスティーナに皆の視線が集中した。

「グリモード君は1学年在学中に、飛び級試験を満点で合格し卒業資格を得た。その後も経営学の論文を書き上げ、その論文は王宮の経済産業大臣にも評価されている。よって、グリモード君を今年の経営科首席とすることにした」

副学長がそう告げると会場内はさらにざわめいた。

「ん、おほっん!」副学長が咳払いをすると、皆は口を噤んで静かになり、引き続き卒業生の名前を読み上げた。

そして最後に騎士科の卒業生の名前が読み上げられた。

「騎士科首席 ガイ・メナード・ガーラ。次席 ギルバート・グリモード」

会場内の生徒も保護者も、ガイのフルネームが呼ばれると「えっ!」という声があちこちから上がって、先ほど以上に会場は騒然となったが、副学長の大きな咳払いで静まり、卒業生の名前を続けて読み上げていった。

卒業式が終わり、あちこちから話しかけたそうな視線を向けられた三人は足早に会場を出て、講堂前で待っていたノアの誘導ですぐに馬車に乗り込んだ。

馬車に急いで乗り込むと、クリスティーナは「ふぅ~」と息をついて、隣に座るノアに声をかけた。

「ノア、ありがとう。ノアが誘導してくれなかったら、皆につかまっていつまでも動けなかったわ」

「こういう状況になることは想定内でしたので、講堂前に控えておりました」

「ほんと、ノアは最高の執事だよなぁ。俺ももっと先を読めるように訓練しなきゃな」

「ノアさんのスンとしたポーカーフェイスが毎日見れなくなるなんて、俺、寂しい」

クリスティーナ達から声をかけられたノアは、表情はスンとしたまま、首だけを赤らめていた。

そしてタウンハウスに戻った3人は、夕方から王立学院で開かれる卒業パーティーに向けての準備のため、待ち構えていた侍女と侍従達に連れ去られるように各自の部屋へ引っ張られていった。
 

「クリス~、準備は出来たか?」

クリスティーナの部屋をノックして入ってきたギルバートとガイは「「えっ……」」と、息をのんだ。

クリスティーナは、裾に流れるように銀色から濃い紺色になっているグラデーションの艶やかな生地で作られた騎士風でフレンチスリーブのAラインのドレスを纏っていた。髪は結い上げて美しい刺繍の入った髪飾りを付け、少し吊り目がちなクリスティーナの目尻を、化粧で優しい瞳に仕上げてくれた侍女の腕前は流石である。

「誰だお前は!」「クリス、凄く綺麗だ!」

「ガイ様、ありがとうございます。お兄様、誰だって……。クリスティーナでございます!」

「女性は化粧でここまで変われるのか……。ガイ、俺達、騙されないように気をつけような」

「お兄様、失礼ね~。でも、お兄様もガイ様も正装したお姿は、いつもにも増して素敵です。あっ、お揃いのクラバットを付けてくださったんですね!」

「あぁ、俺達3人の門出だからな」

クリスティーナは、二人のクラバットとクリスティーナの髪飾りを3人の色で手作りしていた。黒の絹地に金色とエメラルド色、そして銀色の刺繍糸で丁寧に刺繍されたクラバットと髪飾りはシンプルながらとても美しく仕上がっていた。

ドアをノックして、ノアが「レイ様がいらっしゃいました」と知らせに来ると、クリスティーナは慌てて部屋を出ようとしたが、ギルバートとガイがサッと手を出した。

「せっかくドレスアップしてるんだから、二人でエスコートしてやるよ」

「お兄様、ガイ様……。ゔれじいです……」

クリスティーナは、何の柵もなくこんな風に3人でじゃれ合えるのはこれが最後だと思うと、思わず涙があふれてきてしまった。

「クリス、泣くな!化粧が落ちるぞ。これからはいつでもエスコートしてやるから」

「俺も、クリスのエスコート役はいつでも引き受けるよ」

「ありがとうございます……。そうですね、これが最後ではありませんね……」

(でも、年齢的にも異性と意識すること無く接することが出来るのは、やはり今日が最後だと思いますよ。兄様、ガイ様……)


ギルバートとガイにエスコートされながら階下に降りていくと、正装して凛々しく髪を整えたレイが、『レイノルド王弟殿下』として三人を待っていた。

「レイ様。あっ、レイノルド王弟殿下、お待たせいたしました」

クリスティーナが完璧なカーテシーで挨拶をすると、ギルバートとガイも胸に手を当てて正式な挨拶をした。

「ふふふっ。このメンバーの時はレイでいいよ。クリスティーナ、美しいね。もう淑女と言ってもいい立ち姿だね。ギルもガイもどこかの御令息みたいだよ」

「一応、二人とも御令息なんで」とギルバートが肩をすくめると、玄関ホールには皆の大笑いの声が響き渡った。

ノアが「準備が整いました」とレイに告げると、レイは転移の魔法陣を開いて護衛も含めた全員を一気に移動させた。卒業式で正体を明かしたガイは、セキュリティーを上げた方がいいというノアからの提案で、今後の移動はすべて転移で動くこととなった。そして今回の卒業パーティーは卒業生とその保護者のみの参加に限られていたが、念のめにとレイが三人の保護者として付き添うことにしたのだった。

学院の卒業パーティー会場に着いたレイ達は、一番最後に会場に入場することになった。レイが前を歩き、その後ろをギルバートとガイにエスコートされたクリスティーナ達が入場すると、ザワザワしていた会場がシーンと静まり返り、全員の視線が会場の入り口に注がれた。パーティの司会者がそれに気が付くとすぐに音楽が流れ、卒業パーティの始まりを告げた。

レイ達は、声をかけるか迷っている生徒や保護者達を振り切って立ち止まることなく来賓が集まっているテーブルに向かった。そこには魔法協会会長や経済産業大臣、そしてなんとガーラ国王までもがそのテーブルについていた。

「国王陛下にご挨拶申し上げます」

クリスティーナ達が陛下に挨拶をすると、「堅苦しい挨拶はいいよ。皆、卒業おめでとう」と、3人に席を勧めた。そして、国王の意図を察したレイが、サッとテーブルの周りに防音の結界を張った。

「実は、学院を卒業したギルバート君とクリスティーナ嬢には、これから数年、私の手伝いをしてほしいんだ。詳しいことは、魔法協会の会長と大臣から後日説明をしてもらうが、これからのこの国の改革のために王政と貴族制度廃止の準備をする組織を編制した。それで、君達にはその組織の一員になってもらいたい。クリスティーナ嬢には、前世の知識をいかした法整備等の手伝い、そしてギルバート君にはそれに伴う魔道具作成。どうだろう、引受けてくれるか?」

「王政と貴族制度廃止の準備……」

陛下の話を聞いたクリスティーナは、今後の自分の進路を決めかねていたところに光が射したような気がした。そこへ思いがけない国王からの申し出。王政や貴族制度の廃止については前世での歴史の内容が役に立つと確信したクリスティーナは、国王に即答した。

「国王陛下、ぜひお手伝いさせてください。私の前世での知識が役に立つかもしれません」

ギルバートも「私もお手伝いさせていただきます」と答えると、クリスティーナと目を合わせて頷いた。

「そうか、二人ともありがとう。それでは後日、二人には王宮に来てもらうとしよう。さて、仕事の話はここまでだ。三人ともパーティーを楽しんできなさい」

そうしてその日のクリスティーナは、ガイ、ギルバート、そしてレイノルド王弟殿下とダンスを踊り、思い出に残る最高に楽しい時間を過ごした。

しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

婚約破棄された宰相です。 正直、婚約者も宰相も辞めたかったので丁度よかったです

鍛高譚
恋愛
内容紹介 「婚約破棄だ! そして宰相もクビだ!」 王宮の舞踏会で突然そう宣言したのは、女性問題を繰り返す問題王太子ユリウス。 婚約者であり王国宰相でもあるレティシアは、静かに答えた。 「かしこまりました」 ――正直、本当に辞めたかったので。 これまで王太子の女性問題の後始末、慰謝料交渉、教会対応、社交界の火消し…… すべて押し付けられていたレティシアは、婚約も宰相職もあっさり辞任。 そしてその瞬間―― 王宮が止まった。 料理人が動かない。 書類が処理されない。 伝令がいない。 ついにはトイレの汚物回収まで止まり、王宮は大混乱。 さらに王太子の新たな女性問題が発覚し、教会は激怒。 噂は王都中に広がり、王宮は完全に統治不能に。 そしてついに―― 教会・貴族・王家が下した決断は、 「王太子廃嫡」 そして。 「レティシア、女王即位」 婚約破棄して宰相をクビにした結果、 王宮を止めてしまった元王太子の末路とは――? これは、婚約破棄された宰相が女王になるまでの 完全自業自得ざまぁ物語。

編み物好き地味令嬢はお荷物として幼女化されましたが、えっ?これ魔法陣なんですか?

灯息めてら
恋愛
編み物しか芸がないと言われた地味令嬢ニニィアネは、家族から冷遇された挙句、幼女化されて魔族の公爵に売り飛ばされてしまう。 しかし、彼女の編み物が複雑な魔法陣だと発見した公爵によって、ニニィアネの生活は一変する。しかもなんだか……溺愛されてる!?

物置部屋に追いやられた伯爵令嬢ですが、公爵様に見初められて人生逆転しました〜妹の引き立て役だったのに、今では社交界の花と呼ばれています〜

丸顔ちゃん。
恋愛
伯爵家の令嬢セレナは、実母の死後、継母と義妹に虐げられて育った。 与えられた部屋は使用人以下の物置、食事は残飯、服はボロ。 専属侍女も与えられず、家の運営や帳簿管理まで押し付けられ、 失敗すれば鞭打ち――それが彼女の日常だった。 そんなある日、世間体のためだけに同行させられた夜会で、 セレナは公爵家の跡取りレオンと出会う。 「あなたの瞳は、こんな場所に閉じ込めていいものではない」 彼はセレナの知性と静かな強さに一瞬で心を奪われ、 彼女の境遇を知ると激怒し、家族の前で堂々と求婚する。 嫁ぎ先の公爵家で、セレナは初めて“人として扱われ”、 広い部屋、美味しい食事、優しい侍女たちに囲まれ、 独学で身につけた知識を活かして家の運営でも大活躍。 栄養と愛情を取り戻したセレナは、 誰もが振り返るほどの美しさを開花させ、 社交界で注目される存在となる。 一方、セレナを失った伯爵家は、 彼女の能力なしでは立ち行かず、 ゆっくりと没落していくのだった――。 虐げられた令嬢が、公爵の愛と自分の才能で幸せを掴む逆転物語。

公爵家の家政を10年回した私が出ていったら、3ヶ月で領地が破綻しました

歩人
ファンタジー
エレナは公爵家に嫁いで10年、夫は愛人に入れ込み、義母には「家政婦代わり」と 罵られた。だが領地の財務も、商会との交渉も、使用人の管理も、全部エレナが やっていた。ある日、義母から「あなたの代わりなんていくらでもいる」と言われ、 エレナは静かに離縁届を出した。「では、代わりの方にお任せください」 辺境の町で小さな商会を開いたエレナ。10年間の実務経験は伊達ではなかった。 商会はたちまち繁盛する。一方、エレナがいなくなった公爵家は3ヶ月で経営破綻。 元夫が「戻ってこい」と泣きつくが—— 「お断りです。あと、10年分の未払い給金を請求いたしますね」

【連載版】婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪

naturalsoft
恋愛
短編では、なろうの方で異世界転生・恋愛【1位】ありがとうございます! 読者様の方からの連載の要望があったので連載を開始しました。 シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。 「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」 まっ、いいかっ! 持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます! ※連載のためタイトル回収は結構後ろの後半からになります。

大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!

古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。 その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。 『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』 昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。 領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。 一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――

異世界転生日録〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆感想の受付開始しました。 【あらすじ】   異世界に転生したルイは、5歳の高熱を境に、記憶を取り戻す。一度は言ってみたい「ステータス・オープン」で、ステータスを見れることに気付いた。スキル「生活魔法∞(無限大)」を発見。その意味を知るルイは、仄かに期待を抱いた。  それと同時に、今世の出自である農家の四男は、長男大事な両親の態度に、未来はないと確信。  家族に隠れて、ステータスにあったスキルの一つ「鑑定」を使い、村のお婆(薬師)相手に、金策を開始。  十歳の時に行われたスキル鑑定の結果を父に伝えたが、農家向きのスキルではなかったルイは「家の役には立たない」と判断され、早々に家を追い出される。   だが、追放ありがとう!とばかりに、生活魔法を知るべく、図書館がある街を目指すことにしたルイ。  最初に訪れた街・ゼントで、冒険者登録を済ませる。だがそのギルドの資料室で、前世の文字である漢字が、この世界の魔法文字だという事実を知ることになる。  この世界の魔法文字を試したルイは、魔法文字の奥深さに気づいてしまった。バレないように慎重に……と行動しているつもりのルイだが、そんな彼に奇妙な称号が増えて行く。  そして、冒険者ギルドのギルドマスターや、魔法具師のバレンと共に過ごすうちに、バレンのお師匠様の危機を知る。  そして彼に会いにいくことになったが、その目的地が、図書館がある魔法都市アルティメットだった。  旅の道中もさることながら、魔法都市についても、色々な人に巻き込まれる運命にあるルイだったが……それを知るのは、まだ先である。 ☆見切り発車のため、後日変更・追記する場合があります。体調が不安定のため、かける時に書くスタイルです。不定期更新。 ☆カクヨム様(吉野 ひな)でも先行投稿しております。

はじめまして、私の知らない婚約者様

有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。 見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。 けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。 ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。 けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。 この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。 悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに? ※他サイトにも掲載しています。

処理中です...