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神椚の仔
しおりを挟む太陽の表面
凄まじいエネルギーが唸りを上げる環境のとある一画に、僅かな波も立たない広大な輝く平原があった。
光凪ぐ遥か地平線の向こうには常に形を変え逆巻く火炎の山脈が連なり、二度と同じ山嶺を見せる事は無い。
そんな輝く平原の中心に幹、枝、葉に至るまで全て漆黒の色を纏った 木 のような物体が燃えもせずにそびえ立っていた。
その太陽の木の樹高は軽く一万メートルを超え、地球のクヌギによく似たそれは一切の揺らぎも見せず暗い天に向かい豊かに伸び、幹からは唯一活動を示すかの様に何故か乾きもせずに滴る透明なオレンジ色の樹液が、大いに周囲の光を照り返していた。
大小様々なその雫の中の一つに漂う巨大な影···
青い人型の物体に、硬質化し質感が違って見える樹液、もとい琥珀状の鎧を体表に形成しつつある存在の瞳には、炎の山脈の頭上に青く輝く星、地球が映っていた······
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