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第72話 約束の唐揚げ
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翌日の水曜日、透子はいつものように美鈴宅を訪れた。インターホン越しに「はーい」と軽快な声が返ってきて、すぐにドアが開く。美鈴が笑顔で出迎え、家の中へと案内してくれた。
「今日はリクエスト通り、唐揚げを作りますね」
透子が微笑みながらそう言うと、美鈴の顔がぱっと華やぐ。
「春野さんの唐揚げ、楽しみにしてたんです~!」
キッチンに荷物を運び込んだ透子は、持参した食材を丁寧にテーブルの上に広げていく。
「本日は鶏もも肉と、こちらのアウトドアスパイスを使います」
小さな瓶を手に取り、美鈴に見せると、美鈴は興味津々といった様子でのぞき込んだ。
「それ、ちょっと前にSNSとかでよく見たやつだ」
「はい。とても万能なスパイスで、お肉、魚、野菜、何にかけても美味しくなるんです。私、一時期こればっかり使ってました」
「そんなに?それは気になるなあ。美味しかったら私も買ってみようかな」
透子は笑顔を浮かべながら、鶏肉をまな板に移していく。
「ちなみに私は最近、ノンフライヤーを使って唐揚げを作ることが多いです」
「えっ、ノンフライヤーって使ったことないけど、ちゃんと美味しくできるの?」
「油で揚げたものとまではいきませんが、十分に美味しいですよ。油を使わない時点でヘルシーですし、出来上がって落ちている油を見ると、罪悪感も減ります。自分で食べる分には十分満足してます」
「へえ~、それはいいなあ。油使わないなら、後片付けも楽そう」
「はい。特に一人暮らしだと手軽さが助かります。皮はどうしますか?」
「春野さんはいつもどうしてます?」
「どうせ食べるなら、美味しいほうをって考えて付けたまま揚げてますね」
「うん、それすごくわかる。カロリー気にすると外したくなるけど……今日は春野さんスタイルで!」
「かしこまりました。では、そのままで準備しますね」
透子は慣れた手つきで鶏もも肉を一口大に切り分け、スパイスを振りかけて丁寧にもみ込んでいく。
鍋に油を注ぎ、温度が上がり唐揚げを投入すると、心地よいジュワッという音が広がる。香ばしい香りがキッチンに漂い、美鈴の鼻がぴくりと動く。
「唐揚げは二度揚げするんですか?」
「大きめの唐揚げならそうすることもありますが、今日は食べやすさを考えて少し小さめに切ったので、普通に揚げます」
「なるほど。楽しみ過ぎて、早く食べたいです」
「揚がるまでもう少しだけお待ちください」
揚げ上がった唐揚げを皿に盛りつけ、透子がテーブルに運ぶ。
「お待たせしました。どうぞ、召し上がってください」
「いただきますっ!」
美鈴がひと口頬張ると、目を大きく見開いた。
「おいしっ! スパイスきいてて、めっちゃ美味しい!」
「ありがとうございます。私のおすすめの味、気に入っていただけて嬉しいです」
「これは間違いなくリピート確定。スパイス、ほんと天才!」
箸が止まらず嬉しそうに唐揚げを頬張る美鈴を横目に、透子は静かにキッチンへ戻り、後片付けの準備を始めた。
「今日はリクエスト通り、唐揚げを作りますね」
透子が微笑みながらそう言うと、美鈴の顔がぱっと華やぐ。
「春野さんの唐揚げ、楽しみにしてたんです~!」
キッチンに荷物を運び込んだ透子は、持参した食材を丁寧にテーブルの上に広げていく。
「本日は鶏もも肉と、こちらのアウトドアスパイスを使います」
小さな瓶を手に取り、美鈴に見せると、美鈴は興味津々といった様子でのぞき込んだ。
「それ、ちょっと前にSNSとかでよく見たやつだ」
「はい。とても万能なスパイスで、お肉、魚、野菜、何にかけても美味しくなるんです。私、一時期こればっかり使ってました」
「そんなに?それは気になるなあ。美味しかったら私も買ってみようかな」
透子は笑顔を浮かべながら、鶏肉をまな板に移していく。
「ちなみに私は最近、ノンフライヤーを使って唐揚げを作ることが多いです」
「えっ、ノンフライヤーって使ったことないけど、ちゃんと美味しくできるの?」
「油で揚げたものとまではいきませんが、十分に美味しいですよ。油を使わない時点でヘルシーですし、出来上がって落ちている油を見ると、罪悪感も減ります。自分で食べる分には十分満足してます」
「へえ~、それはいいなあ。油使わないなら、後片付けも楽そう」
「はい。特に一人暮らしだと手軽さが助かります。皮はどうしますか?」
「春野さんはいつもどうしてます?」
「どうせ食べるなら、美味しいほうをって考えて付けたまま揚げてますね」
「うん、それすごくわかる。カロリー気にすると外したくなるけど……今日は春野さんスタイルで!」
「かしこまりました。では、そのままで準備しますね」
透子は慣れた手つきで鶏もも肉を一口大に切り分け、スパイスを振りかけて丁寧にもみ込んでいく。
鍋に油を注ぎ、温度が上がり唐揚げを投入すると、心地よいジュワッという音が広がる。香ばしい香りがキッチンに漂い、美鈴の鼻がぴくりと動く。
「唐揚げは二度揚げするんですか?」
「大きめの唐揚げならそうすることもありますが、今日は食べやすさを考えて少し小さめに切ったので、普通に揚げます」
「なるほど。楽しみ過ぎて、早く食べたいです」
「揚がるまでもう少しだけお待ちください」
揚げ上がった唐揚げを皿に盛りつけ、透子がテーブルに運ぶ。
「お待たせしました。どうぞ、召し上がってください」
「いただきますっ!」
美鈴がひと口頬張ると、目を大きく見開いた。
「おいしっ! スパイスきいてて、めっちゃ美味しい!」
「ありがとうございます。私のおすすめの味、気に入っていただけて嬉しいです」
「これは間違いなくリピート確定。スパイス、ほんと天才!」
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