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砂の迷宮7
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途中出てきた蟲系魔物やデザート系竜種を蹴散らしながら地下50階層まで降りてきた。
階層ボスは『賢者の盃』の面々から30mくらいのギカントセンチピードだと聞いている。
相手が分かれば対策も立てやすい。
「センチピード系だと砂に潜りますからね。どこから攻撃されても緑鳥さんを守れるように銀狼さんと蒼龍さんは緑鳥さんの護衛をお願いします。」
「わかった。」
「任せろ。」
白狐の采配に銀狼と蒼龍ご了解の返答を返す。
さて、いよいよご対面だ。
地下50階層は階段を降りてから真っ直ぐに伸びた通路があり、その先には200m四方はありそうな広々とした部屋に繋がっていた。
ギカントセンチピードは体長30m程度だと言うしそのくらいの広さがないと行動できないのだろう。
俺達が部屋の中央に足を踏み入れた時、そいつは現れた。
砂から顔を出しただけでも5mはあり、その体の太さは巨木のように太い。
牙を持つ顎肢節だけでもその大きさだ。確かに全長にしたら30mは下らないだろう。
俺達は戦闘組と護衛組に別れて王化する。
「皆さん、行きますよ。王化!破王!!」
白狐の右耳にしたピアスにはまった真っ白い石から、白い煙が立ち上り白狐の姿を覆い隠す。
次の瞬間、煙は白狐の体に吸い込まれるように消えていき、残ったのはどことなく狐を思わせる真っ白いフルフェイスの兜と、同じく真っ白い全身鎧に身を包んだ破王の姿となった。
「王化!獣王!」
金獅子が声を上げると、右手中指のリングにはまる金色の王玉から金色の煙を吐き出しその身に纏う。
次の瞬間、その煙が吸い込まれるように体の中に消えていき、煙が晴れると獅子を想起させるフルフェイスの兜に金色に輝く王鎧を身に着けた獣王の姿となる。
「王化!鬼王!剛鬼!」
紫鬼が王化し、右腕にしたバングルにはまる王玉から赤紫色の煙を吐き出しその身に纏う。
その煙刃体に吸い込まれるように消えていき、煙が晴れると額に2本の角を持つ鬼を象った赤紫色のフルフェイスの兜に赤紫色の王鎧を身に着けた鬼王の姿となる。
「王化!夜王!!」
俺も叫ぶと左耳のピアスにはまる王玉から真っ黒な煙を吐き出しその身に纏う。
その後煙が体の中に吸い込まれるように消えていくと猫を思わせる真っ黒な兜に、同じく真っ黒な全身鎧を身に着けた夜王の姿となる。
俺は影収納から主力武器である黒刃・右月と黒刃・左月を取り出した。
「オレ達もだ。王化!牙王!」
銀狼が声を上げると、左手中指のリングにはまる王玉から銀色の煙を吐き出しその身に纏う。
その煙は体に吸い込まれるように消えていき、煙が晴れると狼を象ったフルフェイスの兜に銀色に輝く王鎧を身に着けた牙王の姿となる。
「王化!龍王!」
蒼龍が言うと胸に下げたネックレスにはまる蒼色の王玉から蒼色の煙が吐き出される。
その煙は体に吸い込まれるように消えていき、残ったのは龍をモチーフにしたような兜に蒼色の全身鎧を纏った龍王の姿となる。
「王化。聖王!」
緑鳥が言うと、額に輝くサークレットにはまる緑色の王玉から緑色の煙を吐き出しその身に纏う。
その煙は体に吸い込まれるように消えていき、煙が晴れると緑色の鳥をイメージさせるフルフェイスの兜に緑色の王鎧を身に着けた聖王の姿となる。
まるで待っていたかのように俺達が王化するとギカントセンチピードは頭から体当たりを敢行してきた。
「Gyaaaashaaaa!」
「避けろ!」
金獅子の声を聞いて全員がギカントセンチピードの為の道を空ける。
突進してきたギカントセンチピードは、その勢いそのままに床の砂に埋まっていく。
顎肢節が砂に埋もれ、残るのは有脚胴節だが、その両サイドには刀剣のように鋭く尖った一対の脚が両腹面に付いている。
試しに黒刃・右月で斬りかかってみるが素早く動く脚部に阻まれて胴節部には刃が届かなかった。
やがてその巨体を全て砂の中に潜らせたギカントセンチピード。
次は何処から顔を出すか、皆一様に床に注視していた。
と、そこで予想外のことが起こる。
なんと部屋の天井部から床に目掛けてギカントセンチピードが顔を出して突進してきた。
「Gyishaaaa!」
「危ない!」
俺の声に反応して、その真下にした紫鬼は体を投げだして避ける。
「な、天井からだと?!」
「はっ!ここは四方の壁も天井も砂です。奴にとっては四方八方が移動可能な領域なんですよ!」
金獅子が疑問の声を上げる。白狐が気付くと同時に俺も同じことを考えていた。
砂で出来た壁も天井も砂を潜るギカントセンチピードの移動先としてあり得ると言う事だ。つまり、俺達は360度、全方位に意識を集中しないといけない。
と次は正面の壁から姿を現したギカントセンチピード。
その顔を正面から見つめる事になった。
4本の牙からなる口元、牙の先端は毒液で濡れている。
「Gyaaaashaaaa!」
まるで別の生物のように別々に動く牙。
口の中には粘液が見え隠れする。
そこまで冷静に見極めてから俺は飛び込み前転の勢いで左側に突進を避けた。
すかさず通り過ぎる胴節部に刃を走らせる。
しかし、やはり多脚に阻まれて胴節部に刃が届かない。
その全身を中空に投げだしたギカントセンチピードは確かに巨木の如く30mはありそうだ。
そのまま床の砂に身を潜めていく。
長い戦いが始まった。
階層ボスは『賢者の盃』の面々から30mくらいのギカントセンチピードだと聞いている。
相手が分かれば対策も立てやすい。
「センチピード系だと砂に潜りますからね。どこから攻撃されても緑鳥さんを守れるように銀狼さんと蒼龍さんは緑鳥さんの護衛をお願いします。」
「わかった。」
「任せろ。」
白狐の采配に銀狼と蒼龍ご了解の返答を返す。
さて、いよいよご対面だ。
地下50階層は階段を降りてから真っ直ぐに伸びた通路があり、その先には200m四方はありそうな広々とした部屋に繋がっていた。
ギカントセンチピードは体長30m程度だと言うしそのくらいの広さがないと行動できないのだろう。
俺達が部屋の中央に足を踏み入れた時、そいつは現れた。
砂から顔を出しただけでも5mはあり、その体の太さは巨木のように太い。
牙を持つ顎肢節だけでもその大きさだ。確かに全長にしたら30mは下らないだろう。
俺達は戦闘組と護衛組に別れて王化する。
「皆さん、行きますよ。王化!破王!!」
白狐の右耳にしたピアスにはまった真っ白い石から、白い煙が立ち上り白狐の姿を覆い隠す。
次の瞬間、煙は白狐の体に吸い込まれるように消えていき、残ったのはどことなく狐を思わせる真っ白いフルフェイスの兜と、同じく真っ白い全身鎧に身を包んだ破王の姿となった。
「王化!獣王!」
金獅子が声を上げると、右手中指のリングにはまる金色の王玉から金色の煙を吐き出しその身に纏う。
次の瞬間、その煙が吸い込まれるように体の中に消えていき、煙が晴れると獅子を想起させるフルフェイスの兜に金色に輝く王鎧を身に着けた獣王の姿となる。
「王化!鬼王!剛鬼!」
紫鬼が王化し、右腕にしたバングルにはまる王玉から赤紫色の煙を吐き出しその身に纏う。
その煙刃体に吸い込まれるように消えていき、煙が晴れると額に2本の角を持つ鬼を象った赤紫色のフルフェイスの兜に赤紫色の王鎧を身に着けた鬼王の姿となる。
「王化!夜王!!」
俺も叫ぶと左耳のピアスにはまる王玉から真っ黒な煙を吐き出しその身に纏う。
その後煙が体の中に吸い込まれるように消えていくと猫を思わせる真っ黒な兜に、同じく真っ黒な全身鎧を身に着けた夜王の姿となる。
俺は影収納から主力武器である黒刃・右月と黒刃・左月を取り出した。
「オレ達もだ。王化!牙王!」
銀狼が声を上げると、左手中指のリングにはまる王玉から銀色の煙を吐き出しその身に纏う。
その煙は体に吸い込まれるように消えていき、煙が晴れると狼を象ったフルフェイスの兜に銀色に輝く王鎧を身に着けた牙王の姿となる。
「王化!龍王!」
蒼龍が言うと胸に下げたネックレスにはまる蒼色の王玉から蒼色の煙が吐き出される。
その煙は体に吸い込まれるように消えていき、残ったのは龍をモチーフにしたような兜に蒼色の全身鎧を纏った龍王の姿となる。
「王化。聖王!」
緑鳥が言うと、額に輝くサークレットにはまる緑色の王玉から緑色の煙を吐き出しその身に纏う。
その煙は体に吸い込まれるように消えていき、煙が晴れると緑色の鳥をイメージさせるフルフェイスの兜に緑色の王鎧を身に着けた聖王の姿となる。
まるで待っていたかのように俺達が王化するとギカントセンチピードは頭から体当たりを敢行してきた。
「Gyaaaashaaaa!」
「避けろ!」
金獅子の声を聞いて全員がギカントセンチピードの為の道を空ける。
突進してきたギカントセンチピードは、その勢いそのままに床の砂に埋まっていく。
顎肢節が砂に埋もれ、残るのは有脚胴節だが、その両サイドには刀剣のように鋭く尖った一対の脚が両腹面に付いている。
試しに黒刃・右月で斬りかかってみるが素早く動く脚部に阻まれて胴節部には刃が届かなかった。
やがてその巨体を全て砂の中に潜らせたギカントセンチピード。
次は何処から顔を出すか、皆一様に床に注視していた。
と、そこで予想外のことが起こる。
なんと部屋の天井部から床に目掛けてギカントセンチピードが顔を出して突進してきた。
「Gyishaaaa!」
「危ない!」
俺の声に反応して、その真下にした紫鬼は体を投げだして避ける。
「な、天井からだと?!」
「はっ!ここは四方の壁も天井も砂です。奴にとっては四方八方が移動可能な領域なんですよ!」
金獅子が疑問の声を上げる。白狐が気付くと同時に俺も同じことを考えていた。
砂で出来た壁も天井も砂を潜るギカントセンチピードの移動先としてあり得ると言う事だ。つまり、俺達は360度、全方位に意識を集中しないといけない。
と次は正面の壁から姿を現したギカントセンチピード。
その顔を正面から見つめる事になった。
4本の牙からなる口元、牙の先端は毒液で濡れている。
「Gyaaaashaaaa!」
まるで別の生物のように別々に動く牙。
口の中には粘液が見え隠れする。
そこまで冷静に見極めてから俺は飛び込み前転の勢いで左側に突進を避けた。
すかさず通り過ぎる胴節部に刃を走らせる。
しかし、やはり多脚に阻まれて胴節部に刃が届かない。
その全身を中空に投げだしたギカントセンチピードは確かに巨木の如く30mはありそうだ。
そのまま床の砂に身を潜めていく。
長い戦いが始まった。
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