近未来小説自動運転使用許可証

ヤマシヤスヒロ

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近未来小説自動運転使用許可証

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「おじいさん、そろそろ、おじいさんも自動運転車使用許可証に交換したらどうかしら」 
「うー、どうしてだい、おばあさん」 
日光の家に住んでいる90歳のおばあさんと92歳のおじいさんが、茶の間でお茶を飲みながら、テレビを見ているおばあさんが新聞を見ているおじいさんにしゃべりかけた。
「今ね、テレビで、50年前の出来事っていう番組をやってたの」
と、おばあさんは、真剣な顔をしながら、続けてしゃべりかけた。
「97歳の男が、軽自動車を運転して、歩道を数十メートル走行してね、歩道にいた女の人をはねて死亡させてしまったんですって」
「あー、そうかい、大変だったねー、むかしは」
と、おじいさんは、新聞から目をはなして、おばあさんの顔を見て言った。
「今は、30年ほど前に自動運転車ができてから、運転免許証を持っている人で、自分の運転に自信がなくなってきたら、むかしからある運転免許証の返納というものの他に、自動運転車使用許可証に交換できるような制度になったから、ここの日光のような車がないと不便なところに住んでいる人は、みんな自動運転車使用許可証に交換して、自動運転車に乗るようになっているから、そのような事故は、起きないよね、おばあさん」
と、おじいさんは、言いながら、また、新聞の方に、目を向けた。
「そうですねー、おじいさん」
「いい世の中になりましたねー、おじいさん」
と、おばあさんは、お茶を飲みながら、明るい顔で、新聞を見ているおじいさんに言った。
「じゃー、わしも、そろそろ、自動運転車使用許可証に交換することにしようかのー、おばあさん」
と、おじいさんは、新聞を見ながら、おばあさんに言った。
「そうですねー、おじいさん」
と、おばあさんは、お茶を飲みながら、言った。
「じゃー、おばあさん、今度、自動運転車で日光をドライブすることにすんべー」
「そうねー、おじいさん、楽しみにしてるわね」
と老夫婦は、楽しげにお茶の間でゆったりした時間を過ごしたのでありました。

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