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若返りの遺伝子と結婚相談所
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「もしもし、市山ですが」
と、治英は電話に出た。
「市山さんのお宅でしょうか」
「私、ベウエという結婚相談所の中野といいます」
と、電話の向こうで、女性の声が聞こえた。
「はあ、以前、連絡してきた結婚相談所ですね」
と、治英は、電話の向こうの女性に言った。
「あっ、覚えていてくださったんですね」
と、電話の向こうで、うれしそうな声で、女性は言った。
「パンフレットももらいましたよ」
「5年ぐらい前かな」
と、治英は、電話の向こうの女性に言った。
「そのパンフレットには、65歳までって書いてありましたよ」
「ぼくは、今年の11月で、65歳になるので、だめですよね」
と、治英は、言って、電話を切ろうと思っていると、
電話の向こうの女性は、
「いえいえ、変わったんです」
「65歳以上でも申し込めるようになったんです」
と、電話の向こうで、女性は言った。
「ただし、条件があります」
「ちょっと、お時間よろしいでしょうか」
「説明しますので」
と、電話の向こうの女性は言った。
「はい、だいじょうぶですよ」
と、治英は、電話の向こうの女性に言った。
「5年前のパンフレットでは、65歳までということでしたが」
「ニュースでもご存じかもしれませんが、その次の年2060年に、若返りの遺伝子というものが発見され、その同じ年に、若返りの遺伝子のスイッチを入れることができる薬が開発され、おととしから、その薬が使えるようになりました」
「ヤングネンという薬です」
「また、老化遺伝子のスイッチを切る薬も開発され、オルダドメンという名前で、薬局に売っています」
「ヤングネンを飲むと、若返りの遺伝子のスイッチが入り、細胞が若返り、身体自体が若返ってきます」
「それと、同時に、オルダドメンを飲むことにより、老化遺伝子のスイッチを切るので、老化せず、若返る一方になります」
「ただ、毎日1錠ずつ飲む必要はありますが」
「それにより、1年ごとに身体の年齢は、1歳若返っていきます」
「それで、条件というのは、それらの薬を飲んで、若返りをしてもらうということです」
「それによって、結婚相談所ベウエに入会することができます」
と、電話の向こうの女性は、説明した。
「そうですか、それは、すごいですね」
「でも、入会するには、高いお金が必要なんでしょ」
と、治英は、電話の向こうの女性に言った。
「そうですねー、やはり、かかります」
と、電話の向こうの女性は言った。
「そうですか、今、ちょっと仕事をしていたところなんで、電話、切りますね」
「すみません」
と、治英は、電話を切った。
と、治英は電話に出た。
「市山さんのお宅でしょうか」
「私、ベウエという結婚相談所の中野といいます」
と、電話の向こうで、女性の声が聞こえた。
「はあ、以前、連絡してきた結婚相談所ですね」
と、治英は、電話の向こうの女性に言った。
「あっ、覚えていてくださったんですね」
と、電話の向こうで、うれしそうな声で、女性は言った。
「パンフレットももらいましたよ」
「5年ぐらい前かな」
と、治英は、電話の向こうの女性に言った。
「そのパンフレットには、65歳までって書いてありましたよ」
「ぼくは、今年の11月で、65歳になるので、だめですよね」
と、治英は、言って、電話を切ろうと思っていると、
電話の向こうの女性は、
「いえいえ、変わったんです」
「65歳以上でも申し込めるようになったんです」
と、電話の向こうで、女性は言った。
「ただし、条件があります」
「ちょっと、お時間よろしいでしょうか」
「説明しますので」
と、電話の向こうの女性は言った。
「はい、だいじょうぶですよ」
と、治英は、電話の向こうの女性に言った。
「5年前のパンフレットでは、65歳までということでしたが」
「ニュースでもご存じかもしれませんが、その次の年2060年に、若返りの遺伝子というものが発見され、その同じ年に、若返りの遺伝子のスイッチを入れることができる薬が開発され、おととしから、その薬が使えるようになりました」
「ヤングネンという薬です」
「また、老化遺伝子のスイッチを切る薬も開発され、オルダドメンという名前で、薬局に売っています」
「ヤングネンを飲むと、若返りの遺伝子のスイッチが入り、細胞が若返り、身体自体が若返ってきます」
「それと、同時に、オルダドメンを飲むことにより、老化遺伝子のスイッチを切るので、老化せず、若返る一方になります」
「ただ、毎日1錠ずつ飲む必要はありますが」
「それにより、1年ごとに身体の年齢は、1歳若返っていきます」
「それで、条件というのは、それらの薬を飲んで、若返りをしてもらうということです」
「それによって、結婚相談所ベウエに入会することができます」
と、電話の向こうの女性は、説明した。
「そうですか、それは、すごいですね」
「でも、入会するには、高いお金が必要なんでしょ」
と、治英は、電話の向こうの女性に言った。
「そうですねー、やはり、かかります」
と、電話の向こうの女性は言った。
「そうですか、今、ちょっと仕事をしていたところなんで、電話、切りますね」
「すみません」
と、治英は、電話を切った。
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