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24 【道具店サルビア】での騒動(下)
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――カイルside――
恐怖からなのか、厳罰になるからなのか……先ほどの集団は滝のように汗をかきながら止まっている。
俺は溜息を吐くと、冒険者ギルドマスターの補佐官であるアラクネさんに、笑顔で対応した。
「すみませんアラクネさん、少々お聞きしたいことが」
「なんでしょうか」
「そちらの冒険者ギルドでは、欲しいアイテムがある際、集団で押しかけて強奪することが許可されているのでしょうか? 先ほどこの集団がやってきて強奪すると言われたのですが」
「それはそれは」
「お話をお伺いせねばなりませんね」
一気に店の気温が下がったのが分かった。
アラクネさんはギルドマスターと同じチームで活動していた元Sランク冒険者の一人。
更に雪の園の面子に、雪の園の面子に連れられてきた冒険者達の姿があった。
「これはこれは、素行の悪さで有名なDランクにCランク、Eランク冒険者も集まって店に強盗しにきたんですか?」
「いや、これは……」
「こいつらが付与アイテムを俺たちに渡さないから……」
「アイテムを渡さないとは? 無論、お金は支払ったんでしょうね? ええ、一括払いで」
「それは……」
「このお店の付与アイテムは一括払い。それはこの店に来ている客ならば知っていることでは?」
「俺は聞いてねぇぞ!!」
「それでもアイテムは欲しい、だから暴力で奪おうとしたという訳ですね」
「そりゃ……その……」
「今ここにいる面子の方々の顔は覚えましたよ。一度冒険者ギルドに来て頂いて、皆さんのランクを罰として下げねばならないようですね。Eランクはもちろん、冒険者としての地位を剥奪です」
「「「そんなっ!」」」
「カイルさん、これ以上の罰をお求めになりますか?」
「はい、この店に入る事を禁じます」
「分かりました。入るとランクが落ちる仕組みにしておきましょう」
「お願いします」
「と、言う訳で、雪の園のメンバーと、朝の露のメンバーの皆さんは、この強奪事件を起こしそうになった冒険者達を、即、ギルドマスターの許へ一緒に届けてください」
まさか巻き込まれるとは思っていなかったのか、雪の園の面子と朝の露と呼ばれた面子は驚きつつも、溜息を吐いて「了解」言いつつ縄を取り出し全員を捕縛。
暴れればそれだけ不利になる事を理解しているのか、皆が静かに捕まって連行されていった。
「そう言う訳ですので、銀鉱石50個はまた明日にでも取りに来ますね」
「申し訳ありません」
「いえいえ、私達が居る時に騒ぎを起こした彼らが悪いんですから仕方ありません。シッカリと処分させて頂きます」
アラクネさんは笑顔で深々と頭を下げると、彼らを率いて冒険者ギルドへと帰っていった。
◆◆◆
「と、言う事があってな。最後は大変だった」
「まぁ……お二人に怪我が無くて良かったですわ」
「ガラの悪い冒険者ってあんな感じなんだなって勉強になりました。これからは直ぐに憲兵を呼べるようにしますね!」
「そうですわね……でも女性従業員も増えますし、レベルの高い元冒険者を一人くらい雇ってもいい気がしますわ」
「レベルの高い元冒険者か……」
「そのような方、いらっしゃいませんわよね……」
「一人だけ、いるには、いる」
そう、一人だけ有名な元冒険者が居る。
だが、彼女が話を聞いてくれるかどうかは別だ。
「元Sランク冒険者の、紅蓮の華……ロキシーなら酒場で飲んだくれているのは知ってる」
「まぁ! でも何故飲んだくれてますの?」
「失恋したらしい」
「「失恋」」
「紅蓮の華の魔法使いに振られたとかで、冒険者もやめて抜けた」
「失恋は」
「辛いですわね」
「後、彼女は用心深い。こちらの事を箱庭師であることも含めて話さないとダメだろうな」
頭の痛い問題だ。
だが、ロキシーは強い。
今では、飲んだくれロキシーと呼ばれているが、彼女は武術も強く腕っぷしは信頼できる。
「暇を見て俺が声を掛けてみる。どうなるかは分からないが……」
「それなら私も行きます。どのような方かは一緒に働く私もみたいですし」
「それなら今から行くか? 何時もの酒場に居ると思うから、了承を得られれば店に彼女を連れてくる。その時、ライトはリディアを店に連れて来てくれ」
「分かりました」
「夜戦ですわね! 胸が高鳴りますわ!」
こうして、俺とライトはロキシーが何時もいる酒場近くの路地に降り立つと、人通りも疎らな道を歩き酒場へと入っていった。
すると、酒場の隅に酒を飲みながら虚ろな目でどこかを見ているロキシーの姿があった。
『夜戦ですわね!』と言ったリディアの言葉通り、夜戦になりそうだ。
恐怖からなのか、厳罰になるからなのか……先ほどの集団は滝のように汗をかきながら止まっている。
俺は溜息を吐くと、冒険者ギルドマスターの補佐官であるアラクネさんに、笑顔で対応した。
「すみませんアラクネさん、少々お聞きしたいことが」
「なんでしょうか」
「そちらの冒険者ギルドでは、欲しいアイテムがある際、集団で押しかけて強奪することが許可されているのでしょうか? 先ほどこの集団がやってきて強奪すると言われたのですが」
「それはそれは」
「お話をお伺いせねばなりませんね」
一気に店の気温が下がったのが分かった。
アラクネさんはギルドマスターと同じチームで活動していた元Sランク冒険者の一人。
更に雪の園の面子に、雪の園の面子に連れられてきた冒険者達の姿があった。
「これはこれは、素行の悪さで有名なDランクにCランク、Eランク冒険者も集まって店に強盗しにきたんですか?」
「いや、これは……」
「こいつらが付与アイテムを俺たちに渡さないから……」
「アイテムを渡さないとは? 無論、お金は支払ったんでしょうね? ええ、一括払いで」
「それは……」
「このお店の付与アイテムは一括払い。それはこの店に来ている客ならば知っていることでは?」
「俺は聞いてねぇぞ!!」
「それでもアイテムは欲しい、だから暴力で奪おうとしたという訳ですね」
「そりゃ……その……」
「今ここにいる面子の方々の顔は覚えましたよ。一度冒険者ギルドに来て頂いて、皆さんのランクを罰として下げねばならないようですね。Eランクはもちろん、冒険者としての地位を剥奪です」
「「「そんなっ!」」」
「カイルさん、これ以上の罰をお求めになりますか?」
「はい、この店に入る事を禁じます」
「分かりました。入るとランクが落ちる仕組みにしておきましょう」
「お願いします」
「と、言う訳で、雪の園のメンバーと、朝の露のメンバーの皆さんは、この強奪事件を起こしそうになった冒険者達を、即、ギルドマスターの許へ一緒に届けてください」
まさか巻き込まれるとは思っていなかったのか、雪の園の面子と朝の露と呼ばれた面子は驚きつつも、溜息を吐いて「了解」言いつつ縄を取り出し全員を捕縛。
暴れればそれだけ不利になる事を理解しているのか、皆が静かに捕まって連行されていった。
「そう言う訳ですので、銀鉱石50個はまた明日にでも取りに来ますね」
「申し訳ありません」
「いえいえ、私達が居る時に騒ぎを起こした彼らが悪いんですから仕方ありません。シッカリと処分させて頂きます」
アラクネさんは笑顔で深々と頭を下げると、彼らを率いて冒険者ギルドへと帰っていった。
◆◆◆
「と、言う事があってな。最後は大変だった」
「まぁ……お二人に怪我が無くて良かったですわ」
「ガラの悪い冒険者ってあんな感じなんだなって勉強になりました。これからは直ぐに憲兵を呼べるようにしますね!」
「そうですわね……でも女性従業員も増えますし、レベルの高い元冒険者を一人くらい雇ってもいい気がしますわ」
「レベルの高い元冒険者か……」
「そのような方、いらっしゃいませんわよね……」
「一人だけ、いるには、いる」
そう、一人だけ有名な元冒険者が居る。
だが、彼女が話を聞いてくれるかどうかは別だ。
「元Sランク冒険者の、紅蓮の華……ロキシーなら酒場で飲んだくれているのは知ってる」
「まぁ! でも何故飲んだくれてますの?」
「失恋したらしい」
「「失恋」」
「紅蓮の華の魔法使いに振られたとかで、冒険者もやめて抜けた」
「失恋は」
「辛いですわね」
「後、彼女は用心深い。こちらの事を箱庭師であることも含めて話さないとダメだろうな」
頭の痛い問題だ。
だが、ロキシーは強い。
今では、飲んだくれロキシーと呼ばれているが、彼女は武術も強く腕っぷしは信頼できる。
「暇を見て俺が声を掛けてみる。どうなるかは分からないが……」
「それなら私も行きます。どのような方かは一緒に働く私もみたいですし」
「それなら今から行くか? 何時もの酒場に居ると思うから、了承を得られれば店に彼女を連れてくる。その時、ライトはリディアを店に連れて来てくれ」
「分かりました」
「夜戦ですわね! 胸が高鳴りますわ!」
こうして、俺とライトはロキシーが何時もいる酒場近くの路地に降り立つと、人通りも疎らな道を歩き酒場へと入っていった。
すると、酒場の隅に酒を飲みながら虚ろな目でどこかを見ているロキシーの姿があった。
『夜戦ですわね!』と言ったリディアの言葉通り、夜戦になりそうだ。
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