23 / 33
24 僕と妻とで圧倒的ザマァを仕掛ける①
しおりを挟む
数日後――ムギーラ国王主催の夜会が行われた。
あらゆる独身女性は今か今かとカズマを狙っており、その瞳はまるで獲物を狩る虎のようであった。
しかし、こちらも負けてはいられない。
ありとあらゆる贅を尽くした美しいマリリンのドレスに見たこともない程の輝かしい宝石。洗練されたそれらは世紀末覇者である妻を美しく輝かせている。
ドラゴンの首すら腕で絞殺すマリリンの硬く、太い腕はカズマの小さき手が乗っており、お互いを見つめ合う視線は相思相愛そのものであった。
カズマの登場に一斉に貴族も令嬢も動き出す。
それを守るようにジャックとマイケルが動く。
1,2,3……合計46人の女性がカズマに近寄る前に吹き飛んだ。
異例の事態である。
それもその筈、カズマのアクセサリーや今回の社交用のスーツには、レディー・マッスルの最強付与師軍団による、徹底した防御……魅了を弾く付与がされていたのだ。
それがまさか物理的に吹き飛ぶとは思っていなかったが、倒れた令嬢たちは皆救護室へと運ばれていった。
一時会場は騒然としたが、マリリンもカズマも何もしていないのを見ている貴族達からは、一体何が起きたのか理解出来ていない。
しかし、彼女たちの親は娘がナニを使っていたのか知っている為、顔面蒼白である。
その貴族達の面々を覚え、後で徹底的に情報を割り出そうと思っていると、各国の要人たちも会場に入り、最後の方ではどこぞこの王族の〇〇……みたいな感じでお偉いさんたちが登場した。
その中には、レディー・マッスルが立ち退いたあの国の女王と王配もいたが、カズマは無視を決め込んでマリリンと仲睦まじく微笑み合った。
ムギーラ国王の言葉が終わり夜会がスタートすると、美しい装いのマリリンをチラチラと見つめるご婦人たちや、相も変わらず仲の良いカズマ達を見て「カズマ殿は素晴らしい男性ですな……ある意味で」と言う微妙な誉め言葉も聞こえてきた。
一応ムギーラ国王の相談役な為、上位貴族の要るエリアには居たが、基本的にマリリンとカズマ達は二人だけの世界に没頭していた。
「本当に素敵だよマリリン……全てが輝いて見える」
「ありがとうカズマ……私も身体がとても輝いているようだ」
「物理的にも輝いて良そうで素晴らしいよ」
「カズマはオーラが既に眩しい程に輝いているさ」
「「フフフ」」
相思相愛溺愛夫婦、ここに極まる。
そんな様子であっても、声を掛けてくる人間とはいるもので、各国の要人たちやどこぞこの王族だったりとカズマとマリリンも忙しかった。
それらが掃けた頃、「マリリンとカズマ」と声を掛けてきたのはムギーラ宰相とその家族で会った。
アルサンは年齢制限で夜会には来ていないが、その後ろには見たことのない男性と、儚げな美少女らしき人物の姿が見受けられる。
「ジャックも久しいな」
「お久しぶりで御座います、お元気そうで何よりです。先日マリリンから受けたダメージは回復しましたか?」
まずはジャックが先制。
第二夫人の話を持ってきたら次は命はないぞと言う脅しでもあったわけだが、一瞬顔を引き攣らせたマギラーニ宰相を無視して儚げな美少女はマリリンに駆け寄った。
「マリリン! 結婚おめでとう!」
「久しぶりだな、マルシェリティ」
「もう! 昔みたいにマリィって呼んで? 他人行儀で悲しいわ」
「他人なんだが?」
「旦那様はお隣のカズマ様ですわね! わたくし、マリリンの従妹のマルシェリティと申します! マギラーニ宰相及び父からの推薦で、貴方様の第二夫人にどうかと言うお話を頂いていますの」
「そうなんですね、必要ありませんお引き取りを」
間髪入れずカズマは笑顔で断った。
これにはマギラーニ宰相及び、マルシェリティの父親も驚き、尚且つ隣にいるマリリンも驚いた様子でカズマを見ていた。
「どうやら僕の好みは貴女のような一般的な人間より、マリリンのような清らかな女性を好むようです」
「まぁ……酷い……っ わたくしが清らかではないと仰りたいの?」
「まず、清らかな人とは愛し合っている夫婦の間に第二夫人として入ってくることを嫌がりますし、第二夫人に宛がうと言われて嬉しそうにすることは無いでしょう。何か裏があるのが鉄則です」
笑顔で答えるとマルシェリティは目を見開き、カズマは尚、笑顔で口を開く。
「それに、あなたの言葉には【悪意】が見えます。あなたに纏わりついている悪意がね」
「悪意だなんてっ」
「マリリンが羨ましいのですか? 確かに羨ましいでしょうね。僕のマリリンは、これ程美しい女性ですから心の底から愛さねば神に罰せられます。それなのに、第二夫人等と失礼極まりない言葉……何と嘆かわしい事か」
「嘆かわしい……」
最早表情を保っていられなくなったのだろうマルシェリティは、今にも憤慨しそうな表情でカズマを睨みつけている。
「それに、貴女ほどの女性が未だに独身と言うのも……何か問題があるご令嬢なのでしょうか?」
「なんて失礼な人なの!?」
「婚約者の一人くらいはいても可笑しくない年齢だとお聞きしておりますが?」
「それは……っ」
「どうなんです? マギラーニ宰相。これほどの女性が何故未だに婚約者もなく独身なんです? 何かしらの事情が無ければ独身のままな筈はありえませんし、第二夫人等と言う中途半端な地位に縋る程、問題がある女性なのですか?」
まさか自分にまで火の粉が来るとは思っていなかったマギラーニ宰相は滝のように汗を流し、「いや、確かに何故いままで婚約者が……?」と今になって気になった様だ。
視線を上げマルシェリティの父親を見ると、あからさまに狼狽えている。
目を細くし、その様子を無言で見つめているとマルシェリティの父親は耐えかねたのか、彼女の腕を掴んで一言も発することなく会場のどこかへ消えていった。
あの年代の令嬢が、今まで婚約者の一人もいなかったと言うのであれば、大問題だろう。
余程の男好きか、余程人に話せぬ醜悪があるか、どちらかだろうと予想できる。
つまり、第一夫人には適さない……と言うナニカがあると言う事だ。
顔面蒼白で「何故……どうして」と呟いているマギラーニ宰相に、小さく溜息を吐いたマリリンが声を掛けた。
「お父様」
「……マリリン」
「今回の事は水に流しますわ。けれど、次……またカズマに女を紹介しようとすれば、お解りですわね? 我がレディー・マッスルの制裁がそちらに向かいますわよ?」
「………心得ておこう」
そう言うとマギラーニ宰相は頭を下げて去っていった。
多分あの後、マルシェリティの父親との話し合いが行われるのだろう。
しかし、何故第一夫人に適さないのかも気になるところだ。
今度聞いてみよう。
一難去ってホッと安堵の息を吐き、マリリンと熱い視線で微笑み合っていたその時だった。
「まぁ。此処は動物園かしら? ゴリラが檻から逃げてきているわ」
随分と懐かしくて聞きたくもない甲高い声が周囲から聞こえ、本人に似あってるつもりのドレスに身を包み、顔を引き攣らせた王配を連れてあの時の女王がやってきた。
さて、第二ラウンドの始まりだ――。
あらゆる独身女性は今か今かとカズマを狙っており、その瞳はまるで獲物を狩る虎のようであった。
しかし、こちらも負けてはいられない。
ありとあらゆる贅を尽くした美しいマリリンのドレスに見たこともない程の輝かしい宝石。洗練されたそれらは世紀末覇者である妻を美しく輝かせている。
ドラゴンの首すら腕で絞殺すマリリンの硬く、太い腕はカズマの小さき手が乗っており、お互いを見つめ合う視線は相思相愛そのものであった。
カズマの登場に一斉に貴族も令嬢も動き出す。
それを守るようにジャックとマイケルが動く。
1,2,3……合計46人の女性がカズマに近寄る前に吹き飛んだ。
異例の事態である。
それもその筈、カズマのアクセサリーや今回の社交用のスーツには、レディー・マッスルの最強付与師軍団による、徹底した防御……魅了を弾く付与がされていたのだ。
それがまさか物理的に吹き飛ぶとは思っていなかったが、倒れた令嬢たちは皆救護室へと運ばれていった。
一時会場は騒然としたが、マリリンもカズマも何もしていないのを見ている貴族達からは、一体何が起きたのか理解出来ていない。
しかし、彼女たちの親は娘がナニを使っていたのか知っている為、顔面蒼白である。
その貴族達の面々を覚え、後で徹底的に情報を割り出そうと思っていると、各国の要人たちも会場に入り、最後の方ではどこぞこの王族の〇〇……みたいな感じでお偉いさんたちが登場した。
その中には、レディー・マッスルが立ち退いたあの国の女王と王配もいたが、カズマは無視を決め込んでマリリンと仲睦まじく微笑み合った。
ムギーラ国王の言葉が終わり夜会がスタートすると、美しい装いのマリリンをチラチラと見つめるご婦人たちや、相も変わらず仲の良いカズマ達を見て「カズマ殿は素晴らしい男性ですな……ある意味で」と言う微妙な誉め言葉も聞こえてきた。
一応ムギーラ国王の相談役な為、上位貴族の要るエリアには居たが、基本的にマリリンとカズマ達は二人だけの世界に没頭していた。
「本当に素敵だよマリリン……全てが輝いて見える」
「ありがとうカズマ……私も身体がとても輝いているようだ」
「物理的にも輝いて良そうで素晴らしいよ」
「カズマはオーラが既に眩しい程に輝いているさ」
「「フフフ」」
相思相愛溺愛夫婦、ここに極まる。
そんな様子であっても、声を掛けてくる人間とはいるもので、各国の要人たちやどこぞこの王族だったりとカズマとマリリンも忙しかった。
それらが掃けた頃、「マリリンとカズマ」と声を掛けてきたのはムギーラ宰相とその家族で会った。
アルサンは年齢制限で夜会には来ていないが、その後ろには見たことのない男性と、儚げな美少女らしき人物の姿が見受けられる。
「ジャックも久しいな」
「お久しぶりで御座います、お元気そうで何よりです。先日マリリンから受けたダメージは回復しましたか?」
まずはジャックが先制。
第二夫人の話を持ってきたら次は命はないぞと言う脅しでもあったわけだが、一瞬顔を引き攣らせたマギラーニ宰相を無視して儚げな美少女はマリリンに駆け寄った。
「マリリン! 結婚おめでとう!」
「久しぶりだな、マルシェリティ」
「もう! 昔みたいにマリィって呼んで? 他人行儀で悲しいわ」
「他人なんだが?」
「旦那様はお隣のカズマ様ですわね! わたくし、マリリンの従妹のマルシェリティと申します! マギラーニ宰相及び父からの推薦で、貴方様の第二夫人にどうかと言うお話を頂いていますの」
「そうなんですね、必要ありませんお引き取りを」
間髪入れずカズマは笑顔で断った。
これにはマギラーニ宰相及び、マルシェリティの父親も驚き、尚且つ隣にいるマリリンも驚いた様子でカズマを見ていた。
「どうやら僕の好みは貴女のような一般的な人間より、マリリンのような清らかな女性を好むようです」
「まぁ……酷い……っ わたくしが清らかではないと仰りたいの?」
「まず、清らかな人とは愛し合っている夫婦の間に第二夫人として入ってくることを嫌がりますし、第二夫人に宛がうと言われて嬉しそうにすることは無いでしょう。何か裏があるのが鉄則です」
笑顔で答えるとマルシェリティは目を見開き、カズマは尚、笑顔で口を開く。
「それに、あなたの言葉には【悪意】が見えます。あなたに纏わりついている悪意がね」
「悪意だなんてっ」
「マリリンが羨ましいのですか? 確かに羨ましいでしょうね。僕のマリリンは、これ程美しい女性ですから心の底から愛さねば神に罰せられます。それなのに、第二夫人等と失礼極まりない言葉……何と嘆かわしい事か」
「嘆かわしい……」
最早表情を保っていられなくなったのだろうマルシェリティは、今にも憤慨しそうな表情でカズマを睨みつけている。
「それに、貴女ほどの女性が未だに独身と言うのも……何か問題があるご令嬢なのでしょうか?」
「なんて失礼な人なの!?」
「婚約者の一人くらいはいても可笑しくない年齢だとお聞きしておりますが?」
「それは……っ」
「どうなんです? マギラーニ宰相。これほどの女性が何故未だに婚約者もなく独身なんです? 何かしらの事情が無ければ独身のままな筈はありえませんし、第二夫人等と言う中途半端な地位に縋る程、問題がある女性なのですか?」
まさか自分にまで火の粉が来るとは思っていなかったマギラーニ宰相は滝のように汗を流し、「いや、確かに何故いままで婚約者が……?」と今になって気になった様だ。
視線を上げマルシェリティの父親を見ると、あからさまに狼狽えている。
目を細くし、その様子を無言で見つめているとマルシェリティの父親は耐えかねたのか、彼女の腕を掴んで一言も発することなく会場のどこかへ消えていった。
あの年代の令嬢が、今まで婚約者の一人もいなかったと言うのであれば、大問題だろう。
余程の男好きか、余程人に話せぬ醜悪があるか、どちらかだろうと予想できる。
つまり、第一夫人には適さない……と言うナニカがあると言う事だ。
顔面蒼白で「何故……どうして」と呟いているマギラーニ宰相に、小さく溜息を吐いたマリリンが声を掛けた。
「お父様」
「……マリリン」
「今回の事は水に流しますわ。けれど、次……またカズマに女を紹介しようとすれば、お解りですわね? 我がレディー・マッスルの制裁がそちらに向かいますわよ?」
「………心得ておこう」
そう言うとマギラーニ宰相は頭を下げて去っていった。
多分あの後、マルシェリティの父親との話し合いが行われるのだろう。
しかし、何故第一夫人に適さないのかも気になるところだ。
今度聞いてみよう。
一難去ってホッと安堵の息を吐き、マリリンと熱い視線で微笑み合っていたその時だった。
「まぁ。此処は動物園かしら? ゴリラが檻から逃げてきているわ」
随分と懐かしくて聞きたくもない甲高い声が周囲から聞こえ、本人に似あってるつもりのドレスに身を包み、顔を引き攣らせた王配を連れてあの時の女王がやってきた。
さて、第二ラウンドの始まりだ――。
20
あなたにおすすめの小説
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
辺境伯の溺愛が重すぎます~追放された薬師見習いは、領主様に囲われています~
深山きらら
恋愛
王都の薬師ギルドで見習いとして働いていたアディは、先輩の陰謀により濡れ衣を着せられ追放される。絶望の中、辺境の森で魔獣に襲われた彼女を救ったのは、「氷の辺境伯」と呼ばれるルーファスだった。彼女の才能を見抜いたルーファスは、アディを専属薬師として雇用する。
【12月末日公開終了】有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
転生したので推し活をしていたら、推しに溺愛されました。
ラム猫
恋愛
異世界に転生した|天音《あまね》ことアメリーは、ある日、この世界が前世で熱狂的に遊んでいた乙女ゲームの世界であることに気が付く。
『煌めく騎士と甘い夜』の攻略対象の一人、騎士団長シオン・アルカス。アメリーは、彼の大ファンだった。彼女は喜びで飛び上がり、推し活と称してこっそりと彼に贈り物をするようになる。
しかしその行為は推しの目につき、彼に興味と執着を抱かれるようになったのだった。正体がばれてからは、あろうことか美しい彼の側でお世話係のような役割を担うことになる。
彼女は推しのためならばと奮闘するが、なぜか彼は彼女に甘い言葉を囁いてくるようになり……。
※この作品は、『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。
【完結】モブのメイドが腹黒公爵様に捕まりました
ベル
恋愛
皆さまお久しぶりです。メイドAです。
名前をつけられもしなかった私が主人公になるなんて誰が思ったでしょうか。
ええ。私は今非常に困惑しております。
私はザーグ公爵家に仕えるメイド。そして奥様のソフィア様のもと、楽しく時に生温かい微笑みを浮かべながら日々仕事に励んでおり、平和な生活を送らせていただいておりました。
...あの腹黒が現れるまでは。
『無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない』のサイドストーリーです。
個人的に好きだった二人を今回は主役にしてみました。
公爵様のバッドエンドを回避したいだけだったのに、なぜか溺愛されています
六花心碧
恋愛
お気に入り小説の世界で名前すら出てこないモブキャラに転生してしまった!
『推しのバッドエンドを阻止したい』
そう思っただけなのに、悪女からは脅されるし、小説の展開はどんどん変わっていっちゃうし……。
推しキャラである公爵様の反逆を防いで、見事バッドエンドを回避できるのか……?!
ゆるくて、甘くて、ふわっとした溺愛ストーリーです➴⡱
◇2025.3 日間・週間1位いただきました!HOTランキングは最高3位いただきました!
皆様のおかげです、本当にありがとうございました(ˊᗜˋ*)
(外部URLで登録していたものを改めて登録しました! ◇他サイト様でも公開中です)
兄みたいな騎士団長の愛が実は重すぎでした
鳥花風星
恋愛
代々騎士団寮の寮母を務める家に生まれたレティシアは、若くして騎士団の一つである「群青の騎士団」の寮母になり、
幼少の頃から仲の良い騎士団長のアスールは、そんなレティシアを陰からずっと見守っていた。レティシアにとってアスールは兄のような存在だが、次第に兄としてだけではない思いを持ちはじめてしまう。
アスールにとってもレティシアは妹のような存在というだけではないようで……。兄としてしか思われていないと思っているアスールはレティシアへの思いを拗らせながらどんどん膨らませていく。
すれ違う恋心、アスールとライバルの心理戦。拗らせ溺愛が激しい、じれじれだけどハッピーエンドです。
☆他投稿サイトにも掲載しています。
☆番外編はアスールの同僚ノアールがメインの話になっています。
おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる