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33 大量注文と新しい彫金のアイテムと、お爺ちゃんの散歩
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こうして戸締りをシッカリして盗難防止を起動させると真ん中の本社と言うか、建物の二階へと向かう。
そこで各所の状況を説明し、更なる注文が来ていないかの確認となったのだが――。
「正直言うと、【体感温度が下がる付与】と【身体を若干冷やす冷風付与】のアクセサリーの依頼が殺到してます。もう城の役員とかの人間全員じゃないかしら?」
「「「「そんなに!?」」」」
「1000人規模を超えてます。こちらは出来るだけ早くという事で納期は決まっていませんが、半年の間にお願いしたいとの事でしたわ。それでガーネットが雇った付与師と彫金師50人には只管作って貰う事になりそうです」
「そうなりますね」
「皆さん使えなくなるのが怖いのかネックレスでの所持を希望為さっていて、宝石は何でもいいそうです。石でも構わないとの事で」
「「「「はぁ」」」」
「付与には強化付与もついてますよね?」
「ええ、そう指示を俺は出してます」
そう答えたのはセンジュくんで、チェーンと台座には強化付与が掛けられているらしい。
それを只管作るのか。皆さん必死になるだろうなぁ。
「100個単位でも良いので、出来次第財務部に届けて欲しいとの事で、そちらで欲しい方々のリストに合わせて配って纏めてのお支払いとなるそうです」
「なるほど」
「配送要員に姉上をお願いすることになりそうですが……」
「私が配達要員は良いですけど、ちゃんとした取引をするのはエンジュさんにお願いしたいです……」
「ユリが心配する事はない。俺が一緒に行く」
「ありがとう御座います!!」
ホッと一安心していると、「事後報告ですが」とエンジュさんとセンジュ君が声を上げる。
そして2枚の契約書を手渡し、一つは特許を取った方の契約書。もう一つは裁縫ギルドでの契約書だった。
「この度【速乾付与】と言う付与を作りまして、そちらを付与師ギルドにて登録。そして【速乾】【吸収】をする事で汗での不快感を軽減、もしくは無くす肌着や下着、その他の開発がスタートしました。無論レインコートや幌のように【ガーネット】の名は刻んで貰います」
「これはまた……」
「ほお」
「レインコートや幌の売り上げ見ましたが凄かったですよ? それ以上の金額が転がりそうですね」
「ええ、ですのでそのお金で魔物素材を購入できないかなと考えてます」
「付与に使うのにですか?」
そう言えば付与には魔物の素材を使うものもあると聞いた。
その為の資金にするのなら全然構わないしドンドン使って欲しい。
「自分で閃いて作ろうとしても、作れない付与があったりするので、その際はある程度実験になりますが魔物の粉などを使っての付与も考えています」
「なるほど、確かにそれは大事ですね」
「反発し合う付与もあるので、それを抑える為に魔物の素材を使いたいというのもありまして。ウィスパーさん、どれくらいの物なら買えそうですか?」
「ん――。問題なく買えるのはスライム系ですし、蝙蝠系も買えるかと。ユニコーンまでなら今は行けますね」
「ユニコーンの腕輪は女性には必須アイテムだからなぁ」
「そうなんですか?」
「痛みの軽減と言う効果があって、出産の際に使われたりするんですよ」
「なるほど」
「ユリのご両親は既に他界している。だから義理の父親である俺からの贈り物にはなるな」
「う、なんかすみません色々と」
「でしたら明日俺が冒険者ギルドに行って素材を買える奴買ってきますよ。配達お願いしときますね」
こうして魔物素材はウィスパーさんが買って来てくれることになり、ホッと安堵した。
まぁ確かに色々な魔物素材があった方が付与しやすいものがあるのならあった方が良い。
「ユリ、この分だと時計は後回しだな」
「そうですね。でもあると便利なんですよ」
「ん? 兄上と姉上、何か作る物があるんですか?」
「ああ、こういうものを作ろうかと話をしてたんだが」
そう言って私があっちの世界から取り寄せた安い腕時計を見せると、皆さん目を輝かせて驚いた声を上げていた。
此方の世界では自分で時計を持つという習慣が無い所為で新鮮らしい。
「アナログ時計って言う奴なんだが、これの他に懐中時計もあるらしい」
「それは……俺も欲しいですね。付与の時間とか測るのに良さそうです。大体皆さん体感で覚えますけど」
「そうだな、彫金に関しても体感だな」
「時計も体感だが、そういうのがあるとまた人生が違ってくるな」
「違ってくる所じゃないですよ。商談があるところとかキッチリとした仕事をしているギルド関係、城で言えば財務部も絶対欲しがる一品ですね。正直俺も欲しいくらいです」
「そうね、私も欲しいわ」
「秒刻みの仕事の人とかは喉から手が出る程欲しいでしょうね」
「これはまだ開発段階なので、今後色々考えて行きます」
「分かりました。是非ガーネットの名をまた轟かせてください」
「「「頑張ります!!」」」
こうして、時計は今後、要開発と言う事になり、書類整理担当のカラクさんは本日手渡した書類を大事に金庫に仕舞いこんでいた。
これでやっと家に帰れる訳だけど、時間は既に6時半。
急いで家に帰って夕飯の準備をしなくては!!
「タキちゃん、お家に帰ったら私の洗濯物お願い出来る?」
「イイヨ。オソウジモ シテアゲル♪」
「ありがと~~!!」
「わしゃ気になることがあるからお外に出かけてくるぞい」
「あら、夜のお散歩?」
「まぁそうじゃの。飯前には帰ってくるわい。まぁ遅れたらすまんのう」
「いいけど、気を付けてね?」
「うむ、仕事をちゃんとせんと、ユリの護衛として情けなくなるからのう」
何やら不穏な事を言われたけれど、取り敢えず外に出て盗難防止の魔道具を起動させ、明日も朝早くからきて仕事をしなくては!
こうして馬車に乗りのガーネット第一号店に戻り魔道具を起動させて家に入ると、タキちゃんに洗濯と掃除を頼んで料理を作り始める。
今日は嬉しい事があったから、ちょっといいご飯にしよう。
初日だしね!!
でも時間がないからちょっと手抜き!
【お取り寄せ】でコーンスープにもなるパック入りの物を大量に買い、大きなフライパンくらいの陶器を一人につき一つ用意。
お爺ちゃんとタキちゃんには小さめだけど私と同じサイズの物を購入した。
それにマカロニパスタを山のように買い、玉ねぎやソーセージにほうれん草、更にコーン缶を用意している間にセンジュ君には貧乏時代良く使ったというパンを焼くオーブンに火を入れて貰う。
買った材料を美味しく調理しつつ男性三人分のデカいフライパンと、小寄りの中の陶器を三人分に注いで徳用チーズを大量に入れる。無論粉チーズもぱらぱらと掛けて食感も良くすると、「オーブン使えますよ」と言われ、重たい陶器をセンジュ君が運んでくれてまずは男性三人分を入れて蓋を閉めて焼く。
時折開けて貰い私が鑑定すると【あとちょっと】【後二分】とか出てくる為、それに合わせて料理が出来上がり、アツアツの陶器を1つにつき鍋敷き二つ用意して一つずつ食卓に運び、更に私とお爺ちゃん達用を焼く。
その間に鍋敷きを用意して、お爺ちゃんとタキ用の机も用意し、そこに鍋敷きも置いておいて、後は丁度窯がアツアツなので【お取り寄せ】で購入したガーリックフランスも途中で入れて貰って焼いた。
これに飲み物は珈琲ですよ。
私はカフェオレだけど。
焼き上がるとザクザクと食べやすい大きさにカットして大皿に山盛り一杯のガーリックパンを置き、それは食卓の中央へ。
センジュ君に「そろそろ三つ出していいよ」と伝えて一つずつ木の棒の上に乗せて運んでは鍋敷きの上に乗せて、後は木が燃え尽きて灰になるのを待つ。
「さて、食べましょうか」
「今日のは、なんか白いな」
「白いけど美味しいんです。グラタンと言うんですよ」
「「「グラタン」」」
「パンはガーリックパンです! 今日はしっかり食べて明日に備えましょう!」
「オジイチャン カエッテコナイネ」
「少し遅れるんでしょうか。先に食べてましょう」
「タキ ヨウス ミテクルヨ」
「そう? 後でお爺ちゃんと食べる?」
「ウン! イッテキマース!」
そういうとタキちゃんは外に行ってしまった。
まぁあの二匹ならレジェンドだし問題はないかと先に食事をしていると、次第に外が騒がしくなり、騎士隊がどうのとか声が聞こえて来た。
「一体どうしたんだろうな」
「何があったんでしょう」
そう思っていると店の戸をノックする音が聞こえ、お父様が出て行った。
すると――……。
そこで各所の状況を説明し、更なる注文が来ていないかの確認となったのだが――。
「正直言うと、【体感温度が下がる付与】と【身体を若干冷やす冷風付与】のアクセサリーの依頼が殺到してます。もう城の役員とかの人間全員じゃないかしら?」
「「「「そんなに!?」」」」
「1000人規模を超えてます。こちらは出来るだけ早くという事で納期は決まっていませんが、半年の間にお願いしたいとの事でしたわ。それでガーネットが雇った付与師と彫金師50人には只管作って貰う事になりそうです」
「そうなりますね」
「皆さん使えなくなるのが怖いのかネックレスでの所持を希望為さっていて、宝石は何でもいいそうです。石でも構わないとの事で」
「「「「はぁ」」」」
「付与には強化付与もついてますよね?」
「ええ、そう指示を俺は出してます」
そう答えたのはセンジュくんで、チェーンと台座には強化付与が掛けられているらしい。
それを只管作るのか。皆さん必死になるだろうなぁ。
「100個単位でも良いので、出来次第財務部に届けて欲しいとの事で、そちらで欲しい方々のリストに合わせて配って纏めてのお支払いとなるそうです」
「なるほど」
「配送要員に姉上をお願いすることになりそうですが……」
「私が配達要員は良いですけど、ちゃんとした取引をするのはエンジュさんにお願いしたいです……」
「ユリが心配する事はない。俺が一緒に行く」
「ありがとう御座います!!」
ホッと一安心していると、「事後報告ですが」とエンジュさんとセンジュ君が声を上げる。
そして2枚の契約書を手渡し、一つは特許を取った方の契約書。もう一つは裁縫ギルドでの契約書だった。
「この度【速乾付与】と言う付与を作りまして、そちらを付与師ギルドにて登録。そして【速乾】【吸収】をする事で汗での不快感を軽減、もしくは無くす肌着や下着、その他の開発がスタートしました。無論レインコートや幌のように【ガーネット】の名は刻んで貰います」
「これはまた……」
「ほお」
「レインコートや幌の売り上げ見ましたが凄かったですよ? それ以上の金額が転がりそうですね」
「ええ、ですのでそのお金で魔物素材を購入できないかなと考えてます」
「付与に使うのにですか?」
そう言えば付与には魔物の素材を使うものもあると聞いた。
その為の資金にするのなら全然構わないしドンドン使って欲しい。
「自分で閃いて作ろうとしても、作れない付与があったりするので、その際はある程度実験になりますが魔物の粉などを使っての付与も考えています」
「なるほど、確かにそれは大事ですね」
「反発し合う付与もあるので、それを抑える為に魔物の素材を使いたいというのもありまして。ウィスパーさん、どれくらいの物なら買えそうですか?」
「ん――。問題なく買えるのはスライム系ですし、蝙蝠系も買えるかと。ユニコーンまでなら今は行けますね」
「ユニコーンの腕輪は女性には必須アイテムだからなぁ」
「そうなんですか?」
「痛みの軽減と言う効果があって、出産の際に使われたりするんですよ」
「なるほど」
「ユリのご両親は既に他界している。だから義理の父親である俺からの贈り物にはなるな」
「う、なんかすみません色々と」
「でしたら明日俺が冒険者ギルドに行って素材を買える奴買ってきますよ。配達お願いしときますね」
こうして魔物素材はウィスパーさんが買って来てくれることになり、ホッと安堵した。
まぁ確かに色々な魔物素材があった方が付与しやすいものがあるのならあった方が良い。
「ユリ、この分だと時計は後回しだな」
「そうですね。でもあると便利なんですよ」
「ん? 兄上と姉上、何か作る物があるんですか?」
「ああ、こういうものを作ろうかと話をしてたんだが」
そう言って私があっちの世界から取り寄せた安い腕時計を見せると、皆さん目を輝かせて驚いた声を上げていた。
此方の世界では自分で時計を持つという習慣が無い所為で新鮮らしい。
「アナログ時計って言う奴なんだが、これの他に懐中時計もあるらしい」
「それは……俺も欲しいですね。付与の時間とか測るのに良さそうです。大体皆さん体感で覚えますけど」
「そうだな、彫金に関しても体感だな」
「時計も体感だが、そういうのがあるとまた人生が違ってくるな」
「違ってくる所じゃないですよ。商談があるところとかキッチリとした仕事をしているギルド関係、城で言えば財務部も絶対欲しがる一品ですね。正直俺も欲しいくらいです」
「そうね、私も欲しいわ」
「秒刻みの仕事の人とかは喉から手が出る程欲しいでしょうね」
「これはまだ開発段階なので、今後色々考えて行きます」
「分かりました。是非ガーネットの名をまた轟かせてください」
「「「頑張ります!!」」」
こうして、時計は今後、要開発と言う事になり、書類整理担当のカラクさんは本日手渡した書類を大事に金庫に仕舞いこんでいた。
これでやっと家に帰れる訳だけど、時間は既に6時半。
急いで家に帰って夕飯の準備をしなくては!!
「タキちゃん、お家に帰ったら私の洗濯物お願い出来る?」
「イイヨ。オソウジモ シテアゲル♪」
「ありがと~~!!」
「わしゃ気になることがあるからお外に出かけてくるぞい」
「あら、夜のお散歩?」
「まぁそうじゃの。飯前には帰ってくるわい。まぁ遅れたらすまんのう」
「いいけど、気を付けてね?」
「うむ、仕事をちゃんとせんと、ユリの護衛として情けなくなるからのう」
何やら不穏な事を言われたけれど、取り敢えず外に出て盗難防止の魔道具を起動させ、明日も朝早くからきて仕事をしなくては!
こうして馬車に乗りのガーネット第一号店に戻り魔道具を起動させて家に入ると、タキちゃんに洗濯と掃除を頼んで料理を作り始める。
今日は嬉しい事があったから、ちょっといいご飯にしよう。
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お爺ちゃんとタキちゃんには小さめだけど私と同じサイズの物を購入した。
それにマカロニパスタを山のように買い、玉ねぎやソーセージにほうれん草、更にコーン缶を用意している間にセンジュ君には貧乏時代良く使ったというパンを焼くオーブンに火を入れて貰う。
買った材料を美味しく調理しつつ男性三人分のデカいフライパンと、小寄りの中の陶器を三人分に注いで徳用チーズを大量に入れる。無論粉チーズもぱらぱらと掛けて食感も良くすると、「オーブン使えますよ」と言われ、重たい陶器をセンジュ君が運んでくれてまずは男性三人分を入れて蓋を閉めて焼く。
時折開けて貰い私が鑑定すると【あとちょっと】【後二分】とか出てくる為、それに合わせて料理が出来上がり、アツアツの陶器を1つにつき鍋敷き二つ用意して一つずつ食卓に運び、更に私とお爺ちゃん達用を焼く。
その間に鍋敷きを用意して、お爺ちゃんとタキ用の机も用意し、そこに鍋敷きも置いておいて、後は丁度窯がアツアツなので【お取り寄せ】で購入したガーリックフランスも途中で入れて貰って焼いた。
これに飲み物は珈琲ですよ。
私はカフェオレだけど。
焼き上がるとザクザクと食べやすい大きさにカットして大皿に山盛り一杯のガーリックパンを置き、それは食卓の中央へ。
センジュ君に「そろそろ三つ出していいよ」と伝えて一つずつ木の棒の上に乗せて運んでは鍋敷きの上に乗せて、後は木が燃え尽きて灰になるのを待つ。
「さて、食べましょうか」
「今日のは、なんか白いな」
「白いけど美味しいんです。グラタンと言うんですよ」
「「「グラタン」」」
「パンはガーリックパンです! 今日はしっかり食べて明日に備えましょう!」
「オジイチャン カエッテコナイネ」
「少し遅れるんでしょうか。先に食べてましょう」
「タキ ヨウス ミテクルヨ」
「そう? 後でお爺ちゃんと食べる?」
「ウン! イッテキマース!」
そういうとタキちゃんは外に行ってしまった。
まぁあの二匹ならレジェンドだし問題はないかと先に食事をしていると、次第に外が騒がしくなり、騎士隊がどうのとか声が聞こえて来た。
「一体どうしたんだろうな」
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