44 / 106
44 お城での依頼をすべて終えると、どうやらお母様のお兄さんとその娘さんがこちらにくるそうで。
しおりを挟む
その日の城へ向かう前には、魔物討伐隊に頼まれていた【命の花びら】を100個納品すべくケースに入れてアイテムボックスに入れ、陛下たちに渡す物もアイテムボックスに入れて私とエンジュさんとお爺ちゃんとタキちゃんとで馬車に乗って向かう。
城に着くとノロンさんが待っていて、どうやら案内人に指名されたらしい。
これにはお爺ちゃんは嬉しそうだったので、まずは魔物討伐隊本部へと向かい、【命の花びら】を納品する。
隊員たちの命を守る為、このアイテムは良く使われるのだ。
「良かった、そろそろ無くなりそうだったので助かったよ」
「いえいえ、またご入用になったら前もってご依頼ください」
「すまんな」
「そう言えば魔物討伐隊の魔法部隊には、魔導士たちの暴走で杖は壊れなかったんですか?」
「ああ、幸いその日は結界魔法の練習中でな。それで助かった」
「良かったです。魔物討伐隊の杖が壊れたらいつでも仰ってください。値引きしてでも宝石は出します」
「ありがたいユリ殿」
「いえいえ!」
「でもこれから王様との謁見じゃろ? 面倒じゃのう」
「早く終わらせて帰りましょう」
「ははは、まぁよろしく頼むよ」
「それと、これはお気持ちですが」
そうエンジュさんが言うと、赤いガラスで作ったガラスペンを二本箱に入っているのを手渡した。
「これは?」
「今度販売するガラスペンと言うものです。使い方はそちらに図も書いて用意してますので、是非隊長と副隊長とで」
「おお、すまんな」
「いえ、それでは失礼致します。もし使い勝手が良かったら他の部署にも宣伝お願いします」
「ははは! 分かった!」
そう言って魔物討伐隊から今度は謁見の間へと向かうと、私たちが来た事でザワリとはしたものの、「陛下から依頼されたものをお持ちしました」と言えば通して貰えた。
すると――。
「おお、待って居ったぞ!」
「おはようユリ」
「品物は持ってきたかな?」
「しっかり持って参りました」
そう言うとエンジュさんのアイテムボックスからまず陛下に眼鏡が五本入った箱をお見せし、「この中から似合うものをお選びください」と伝え、王太子に聞きながら一本を選ばれた。
そして箱に入ったガラスペンを二箱出すと手渡し、王太子と交換し合って微笑みあう。
「よき物を注文出来て良かった。助かったぞ」
「ありがとう御座います」
「エンジュ、俺のは?」
「こちらになります」
そう言うとアイテムボックスから少し良いトレーのような箱を取り出し、そこにはサングラスと時計が乗っていた。
「時計はもう時間を合わせております」
「助かるよ。魔法付与は?」
「してあります。一日一度、隣にあるネジを回して、カチッという音が鳴るまで回してください。そうすることで時間を常に測り直す必要が無くなります」
「分かった。ずれた時は都度だな」
「はい」
「うむ、時計もシックでいいではないか。助かったぞ。後はサングラスだな」
そう言ってグレーガラスで作ったサングラスをつけると「確かに日差しが目に痛くないな」と感動していて、ちょっと嬉しそうだった。
そして眼鏡も王太子に選んでもらうとそれを貰い、それぞれ自分のアイテムボックスに仕舞った。
さ、予定は終わり。帰ろう!
なんて思ってもそうはいかなくて……。
その後、魔法騎士団の本部へと向かうと、地面が抉れてる……凄い勢いで魔力がぶつかり合ったんだろうなと思いつつ案内された部屋に入ると、とても広い場所で皆さん己の割れた杖を持ちながら整列しておられた……。
え……この中でするの。
「おお、ガーネットのユリ殿、お待ちしておりましたぞ」
「その前に依頼された眼鏡をお渡しします」
「おお、有難い」
こちらも五本の内から一本選び、眼鏡を付けると「おおおおお! 何と良く見える!」と喜んでいて、隣にいた副隊長がビックリしていた。
「心より感謝する!」
「後でしっかり請求しますよ?」
「ははは! 無論だとも! さて、この度魔法騎士団が数名馬鹿をやらかしてこの有様だ……。宝石を出して欲しいが、これほどの大粒となると難しかろう?」
そう言って日々の入った私の拳くらいの宝石を見せて来た。
ルビーでこの大きさ……魔法騎士団って金持ちなのね。
「大体全員このくらいの大きさですか?」
「そうだな」
「ちなみに、一番人気はやはりルビーですか?」
「ルビー、サファイア・エメラルド。クリスタルはどの魔導士とも合うな。だが余りにも出にくい為持っている物は少ない。ブラックオニキスも使う場合もある」
「ふむ、大体その五つと言うことですか」
「そうだな。しかしこの大きさとなると」
「出せますが?」
「……本当か?」
「何です? 嫌がらせする為に呼んだんです?」
「違うが、本当に出せるのなら我が魔法騎士団の予算から出せるギリギリまで出すからお願いしたい……」
「では、一個ずつ出すので……この布で受け取ってくれます? 全員で幾ついるんですっけ?」
「80人分だ……すまんなぁ」
そう言うと宝石店なので宝石を拭く為に使うタオルを80枚程だし、取り敢えず出していくかーと言うことになった。
こんな大勢の前でやるのは初めてだけど「アイテム生成・ルビー」と手を翳し魔法陣を呼び出すと大きさをイメージしながら作りだす。
ちゃんと大きな丸いルビーを作りだして手に布を置いて差し出している所に落とすと、歓声が沸いた。
「何という純度のルビーだ!! 不純物が一切ない……これは、国宝級ですぞ!?」
「欲しいと言ったのはそちらですよ。次行きまーす」
と、続いてサファイア、エメラルド、ブラックオニキス、そしてクリスタルの塊を出すと流石にシーンっとなった。
クリスタルの塊が落ちるとは思わなかったのだろうか?
「……どうしました?」
「これが……不純物のない透明な本当のクリスタル」
「ほおお……」
「何と神々しいことか」
「しかしブラックオニキスも見て下され……まるで闇に呑まれるようじゃ」
「素晴らしい……」
「嗚呼、右手が疼く」
中二病か!?
と思わず突っ込みそうになったが、その後希望者が一つずつ布を持ち、宝石を前で出していくことになった。
人気はやはりクリスタルだったが、全部出し終えると全員「これで魔法が使える!」と喜んでいた。
「とんでもない金額になりそうですが、魔法騎士団のお金何年分ですかね?」
「……分割でお願いします」
「良いでしょう。契約お願いします」
こうして契約書を作りシッカリと分割払いして貰う事になった。良かった!
これで清々しく家に帰れる!
そう思いノロンさんに案内されながら家路につくべく馬車まで案内されると、手を振って帰る事になった。
「あ――無事終わりました! 良かったです!」
「まさか魔法騎士団が分割してくるとはな」
「あれだけ国宝級のものをポンポン出されたんじゃ。分割しても何十年と掛かるわい」
「暫く定期収入は安泰ですね!」
「そ、そうだな」
「明日からは少し時間が取れそうなので、今の内に商業ギルドと冒険者ギルドに行ってきますね」
「ああ、気をつけてな」
こうして家路につき、仕事の諸々も終わった頃、一通の手紙をロザリオスさんがお父様に手渡した。
不思議に思いつつ見ているとお父様は驚かれ手紙を開けて中を読むと――。
「アルメリアの兄が娘を連れてくるらしい」
「アルメリアさんってエンジュさんとセンジュさんのお母様ですよね。お兄様は何と仰るので?」
「カシュールさんだ」
「カシュールさん」
「従姉妹の名はなんだったか……センジュと同じ年だったと思うんだが」
「ラフィリアですね」
「ラフィリアさん」
なんでも、数か月ほどこちらに滞在する為、家に世話になりたいという事だったので、隣の家の二階を元に戻すリフォームを頼むことになった。
ロザリオスさんがそれは直ぐに手配してくれて有難い!
「しかし何をしに来られるので?」
「理由は書いていないが、取り敢えず何かあったのだろう」
「ふむ……おもてなしをしなくては」
「そうですね」
とはいっても、此処から鉄の国サカマル帝国はそれなりの距離がある為、時間が掛かるのだという。
来られた時はご挨拶せねば!
それから数日はあっと言う間で、明日には工場が出来上がりと言うその日、いつも通り盗難予防の魔道具を貰いつつアイテムの中身を補充しまくってから帰宅し、ご飯を作ってお風呂に入ってといつも通り過ごして眠り、次の日は総勢250人を雇ったんですからさぁ大変!
スキルごとに広い庭に並び、製作分けされて移動し、何時もの面子は慣れている様子で仕事をし、エンジュさんとお父様は慣れていないそちらを教えに行かれました。
見本は作ってあるので大丈夫でしょう。
また、各所リーダーを用意した為、リーダーの指示に従ってアイテムを作る事にもなる。
こういうのって大事よね。
そんな事を思いつつ二階に上がると――。
城に着くとノロンさんが待っていて、どうやら案内人に指名されたらしい。
これにはお爺ちゃんは嬉しそうだったので、まずは魔物討伐隊本部へと向かい、【命の花びら】を納品する。
隊員たちの命を守る為、このアイテムは良く使われるのだ。
「良かった、そろそろ無くなりそうだったので助かったよ」
「いえいえ、またご入用になったら前もってご依頼ください」
「すまんな」
「そう言えば魔物討伐隊の魔法部隊には、魔導士たちの暴走で杖は壊れなかったんですか?」
「ああ、幸いその日は結界魔法の練習中でな。それで助かった」
「良かったです。魔物討伐隊の杖が壊れたらいつでも仰ってください。値引きしてでも宝石は出します」
「ありがたいユリ殿」
「いえいえ!」
「でもこれから王様との謁見じゃろ? 面倒じゃのう」
「早く終わらせて帰りましょう」
「ははは、まぁよろしく頼むよ」
「それと、これはお気持ちですが」
そうエンジュさんが言うと、赤いガラスで作ったガラスペンを二本箱に入っているのを手渡した。
「これは?」
「今度販売するガラスペンと言うものです。使い方はそちらに図も書いて用意してますので、是非隊長と副隊長とで」
「おお、すまんな」
「いえ、それでは失礼致します。もし使い勝手が良かったら他の部署にも宣伝お願いします」
「ははは! 分かった!」
そう言って魔物討伐隊から今度は謁見の間へと向かうと、私たちが来た事でザワリとはしたものの、「陛下から依頼されたものをお持ちしました」と言えば通して貰えた。
すると――。
「おお、待って居ったぞ!」
「おはようユリ」
「品物は持ってきたかな?」
「しっかり持って参りました」
そう言うとエンジュさんのアイテムボックスからまず陛下に眼鏡が五本入った箱をお見せし、「この中から似合うものをお選びください」と伝え、王太子に聞きながら一本を選ばれた。
そして箱に入ったガラスペンを二箱出すと手渡し、王太子と交換し合って微笑みあう。
「よき物を注文出来て良かった。助かったぞ」
「ありがとう御座います」
「エンジュ、俺のは?」
「こちらになります」
そう言うとアイテムボックスから少し良いトレーのような箱を取り出し、そこにはサングラスと時計が乗っていた。
「時計はもう時間を合わせております」
「助かるよ。魔法付与は?」
「してあります。一日一度、隣にあるネジを回して、カチッという音が鳴るまで回してください。そうすることで時間を常に測り直す必要が無くなります」
「分かった。ずれた時は都度だな」
「はい」
「うむ、時計もシックでいいではないか。助かったぞ。後はサングラスだな」
そう言ってグレーガラスで作ったサングラスをつけると「確かに日差しが目に痛くないな」と感動していて、ちょっと嬉しそうだった。
そして眼鏡も王太子に選んでもらうとそれを貰い、それぞれ自分のアイテムボックスに仕舞った。
さ、予定は終わり。帰ろう!
なんて思ってもそうはいかなくて……。
その後、魔法騎士団の本部へと向かうと、地面が抉れてる……凄い勢いで魔力がぶつかり合ったんだろうなと思いつつ案内された部屋に入ると、とても広い場所で皆さん己の割れた杖を持ちながら整列しておられた……。
え……この中でするの。
「おお、ガーネットのユリ殿、お待ちしておりましたぞ」
「その前に依頼された眼鏡をお渡しします」
「おお、有難い」
こちらも五本の内から一本選び、眼鏡を付けると「おおおおお! 何と良く見える!」と喜んでいて、隣にいた副隊長がビックリしていた。
「心より感謝する!」
「後でしっかり請求しますよ?」
「ははは! 無論だとも! さて、この度魔法騎士団が数名馬鹿をやらかしてこの有様だ……。宝石を出して欲しいが、これほどの大粒となると難しかろう?」
そう言って日々の入った私の拳くらいの宝石を見せて来た。
ルビーでこの大きさ……魔法騎士団って金持ちなのね。
「大体全員このくらいの大きさですか?」
「そうだな」
「ちなみに、一番人気はやはりルビーですか?」
「ルビー、サファイア・エメラルド。クリスタルはどの魔導士とも合うな。だが余りにも出にくい為持っている物は少ない。ブラックオニキスも使う場合もある」
「ふむ、大体その五つと言うことですか」
「そうだな。しかしこの大きさとなると」
「出せますが?」
「……本当か?」
「何です? 嫌がらせする為に呼んだんです?」
「違うが、本当に出せるのなら我が魔法騎士団の予算から出せるギリギリまで出すからお願いしたい……」
「では、一個ずつ出すので……この布で受け取ってくれます? 全員で幾ついるんですっけ?」
「80人分だ……すまんなぁ」
そう言うと宝石店なので宝石を拭く為に使うタオルを80枚程だし、取り敢えず出していくかーと言うことになった。
こんな大勢の前でやるのは初めてだけど「アイテム生成・ルビー」と手を翳し魔法陣を呼び出すと大きさをイメージしながら作りだす。
ちゃんと大きな丸いルビーを作りだして手に布を置いて差し出している所に落とすと、歓声が沸いた。
「何という純度のルビーだ!! 不純物が一切ない……これは、国宝級ですぞ!?」
「欲しいと言ったのはそちらですよ。次行きまーす」
と、続いてサファイア、エメラルド、ブラックオニキス、そしてクリスタルの塊を出すと流石にシーンっとなった。
クリスタルの塊が落ちるとは思わなかったのだろうか?
「……どうしました?」
「これが……不純物のない透明な本当のクリスタル」
「ほおお……」
「何と神々しいことか」
「しかしブラックオニキスも見て下され……まるで闇に呑まれるようじゃ」
「素晴らしい……」
「嗚呼、右手が疼く」
中二病か!?
と思わず突っ込みそうになったが、その後希望者が一つずつ布を持ち、宝石を前で出していくことになった。
人気はやはりクリスタルだったが、全部出し終えると全員「これで魔法が使える!」と喜んでいた。
「とんでもない金額になりそうですが、魔法騎士団のお金何年分ですかね?」
「……分割でお願いします」
「良いでしょう。契約お願いします」
こうして契約書を作りシッカリと分割払いして貰う事になった。良かった!
これで清々しく家に帰れる!
そう思いノロンさんに案内されながら家路につくべく馬車まで案内されると、手を振って帰る事になった。
「あ――無事終わりました! 良かったです!」
「まさか魔法騎士団が分割してくるとはな」
「あれだけ国宝級のものをポンポン出されたんじゃ。分割しても何十年と掛かるわい」
「暫く定期収入は安泰ですね!」
「そ、そうだな」
「明日からは少し時間が取れそうなので、今の内に商業ギルドと冒険者ギルドに行ってきますね」
「ああ、気をつけてな」
こうして家路につき、仕事の諸々も終わった頃、一通の手紙をロザリオスさんがお父様に手渡した。
不思議に思いつつ見ているとお父様は驚かれ手紙を開けて中を読むと――。
「アルメリアの兄が娘を連れてくるらしい」
「アルメリアさんってエンジュさんとセンジュさんのお母様ですよね。お兄様は何と仰るので?」
「カシュールさんだ」
「カシュールさん」
「従姉妹の名はなんだったか……センジュと同じ年だったと思うんだが」
「ラフィリアですね」
「ラフィリアさん」
なんでも、数か月ほどこちらに滞在する為、家に世話になりたいという事だったので、隣の家の二階を元に戻すリフォームを頼むことになった。
ロザリオスさんがそれは直ぐに手配してくれて有難い!
「しかし何をしに来られるので?」
「理由は書いていないが、取り敢えず何かあったのだろう」
「ふむ……おもてなしをしなくては」
「そうですね」
とはいっても、此処から鉄の国サカマル帝国はそれなりの距離がある為、時間が掛かるのだという。
来られた時はご挨拶せねば!
それから数日はあっと言う間で、明日には工場が出来上がりと言うその日、いつも通り盗難予防の魔道具を貰いつつアイテムの中身を補充しまくってから帰宅し、ご飯を作ってお風呂に入ってといつも通り過ごして眠り、次の日は総勢250人を雇ったんですからさぁ大変!
スキルごとに広い庭に並び、製作分けされて移動し、何時もの面子は慣れている様子で仕事をし、エンジュさんとお父様は慣れていないそちらを教えに行かれました。
見本は作ってあるので大丈夫でしょう。
また、各所リーダーを用意した為、リーダーの指示に従ってアイテムを作る事にもなる。
こういうのって大事よね。
そんな事を思いつつ二階に上がると――。
275
あなたにおすすめの小説
妹が聖女に選ばれました。姉が闇魔法使いだと周囲に知られない方が良いと思って家を出たのに、何故か王子様が追いかけて来ます。
向原 行人
ファンタジー
私、アルマには二つ下の可愛い妹がいます。
幼い頃から要領の良い妹は聖女に選ばれ、王子様と婚約したので……私は遠く離れた地で、大好きな魔法の研究に専念したいと思います。
最近は異空間へ自由に物を出し入れしたり、部分的に時間を戻したり出来るようになったんです!
勿論、この魔法の効果は街の皆さんにも活用を……いえ、無限に収納出来るので、安い時に小麦を買っていただけで、先見の明とかはありませんし、怪我をされた箇所の時間を戻しただけなので、治癒魔法とは違います。
だから私は聖女ではなくて、妹が……って、どうして王子様がこの地に来ているんですかっ!?
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
精霊の加護を持つ聖女。偽聖女によって追放されたので、趣味のアクセサリー作りにハマっていたら、いつの間にか世界を救って愛されまくっていた
向原 行人
恋愛
精霊の加護を受け、普通の人には見る事も感じる事も出来ない精霊と、会話が出来る少女リディア。
聖女として各地の精霊石に精霊の力を込め、国を災いから守っているのに、突然第四王女によって追放されてしまう。
暫くは精霊の力も残っているけれど、時間が経って精霊石から力が無くなれば魔物が出て来るし、魔導具も動かなくなるけど……本当に大丈夫!?
一先ず、この国に居るとマズそうだから、元聖女っていうのは隠して、別の国で趣味を活かして生活していこうかな。
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
婚約破棄され森に捨てられました。探さないで下さい。
拓海のり
ファンタジー
属性魔法が使えず、役に立たない『自然魔法』だとバカにされていたステラは、婚約者の王太子から婚約破棄された。そして身に覚えのない罪で断罪され、修道院に行く途中で襲われる。他サイトにも投稿しています。
普段は地味子。でも本当は凄腕の聖女さん〜地味だから、という理由で聖女ギルドを追い出されてしまいました。私がいなくても大丈夫でしょうか?〜
神伊 咲児
ファンタジー
主人公、イルエマ・ジミィーナは16歳。
聖女ギルド【女神の光輝】に属している聖女だった。
イルエマは眼鏡をかけており、黒髪の冴えない見た目。
いわゆる地味子だ。
彼女の能力も地味だった。
使える魔法といえば、聖女なら誰でも使えるものばかり。回復と素材進化と解呪魔法の3つだけ。
唯一のユニークスキルは、ペンが無くても文字を書ける光魔字。
そんな能力も地味な彼女は、ギルド内では裏方作業の雑務をしていた。
ある日、ギルドマスターのキアーラより、地味だからという理由で解雇される。
しかし、彼女は目立たない実力者だった。
素材進化の魔法は独自で改良してパワーアップしており、通常の3倍の威力。
司祭でも見落とすような小さな呪いも見つけてしまう鋭い感覚。
難しい相談でも難なくこなす知識と教養。
全てにおいてハイクオリティ。最強の聖女だったのだ。
彼女は新しいギルドに参加して順風満帆。
彼女をクビにした聖女ギルドは落ちぶれていく。
地味な聖女が大活躍! 痛快ファンタジーストーリー。
全部で5万字。
カクヨムにも投稿しておりますが、アルファポリス用にタイトルも含めて改稿いたしました。
HOTランキング女性向け1位。
日間ファンタジーランキング1位。
日間完結ランキング1位。
応援してくれた、みなさんのおかげです。
ありがとうございます。とても嬉しいです!
【完結】義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜
福田 杜季
ファンタジー
侯爵令嬢のセシリアのもとに、ある日突然、義妹だという少女が現れた。
彼女はメリル。父親の友人であった彼女の父が不幸に見舞われ、親族に虐げられていたところを父が引き取ったらしい。
だがこの女、セシリアの父に欲しいものを買わせまくったり、人の婚約者に媚を打ったり、夜会で非常識な言動をくり返して顰蹙を買ったりと、どうしようもない。
「お義姉さま!」 . .
「姉などと呼ばないでください、メリルさん」
しかし、今はまだ辛抱のとき。
セシリアは来たるべき時へ向け、画策する。
──これは、20年前の断罪劇の続き。
喜劇がくり返されたとき、いま一度鉄槌は振り下ろされるのだ。
※ご指摘を受けて題名を変更しました。作者の見通しが甘くてご迷惑をおかけいたします。
旧題『義妹ができましたが大嫌いです。〜断罪劇の次世代たち〜』
※初投稿です。話に粗やご都合主義的な部分があるかもしれません。生あたたかい目で見守ってください。
※本編完結済みで、毎日1話ずつ投稿していきます。
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
婚約破棄されたので四大精霊と国を出ます
今川幸乃
ファンタジー
公爵令嬢である私シルア・アリュシオンはアドラント王国第一王子クリストフと政略婚約していたが、私だけが精霊と会話をすることが出来るのを、あろうことか悪魔と話しているという言いがかりをつけられて婚約破棄される。
しかもクリストフはアイリスという女にデレデレしている。
王宮を追い出された私だったが、地水火風を司る四大精霊も私についてきてくれたので、精霊の力を借りた私は強力な魔法を使えるようになった。
そして隣国マナライト王国の王子アルツリヒトの招待を受けた。
一方、精霊の加護を失った王国には次々と災厄が訪れるのだった。
※「小説家になろう」「カクヨム」から転載
※3/8~ 改稿中
【本編完結】ただの平凡令嬢なので、姉に婚約者を取られました。
138ネコ@書籍化&コミカライズしました
ファンタジー
「誰にも出来ないような事は求めないから、せめて人並みになってくれ」
お父様にそう言われ、平凡になるためにたゆまぬ努力をしたつもりです。
賢者様が使ったとされる神級魔法を会得し、復活した魔王をかつての勇者様のように倒し、領民に慕われた名領主のように領地を治めました。
誰にも出来ないような事は、私には出来ません。私に出来るのは、誰かがやれる事を平凡に努めてきただけ。
そんな平凡な私だから、非凡な姉に婚約者を奪われてしまうのは、仕方がない事なのです。
諦めきれない私は、せめて平凡なりに仕返しをしてみようと思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる