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第十二灯 福の神
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私の勤め先は零細の倉庫会社。
ある日、身元不明の荷物の中から怪異が飛び出した。そして困った事に、そのまま会社が所有する倉庫の一つに住み着いてしまった。怪異の外観は、全身毛むくじゃらでギョロギョロしている目に手足が無数に生えている形状。はっきり言って気味が悪い。
しかも食い意地が張ってるからかその倉庫にあるものを3日も経たずに全て食べ尽くした。けれども不思議な事に倉庫そのものは食べないらしい。
その時は当然ながら、社内は大騒ぎになった。
そりゃまぁ倉庫にこんなのが住み着かれたら商売上がったりだし仕方がない。当初はやっつけよう。追い払おうとありと、退魔師を呼んだりお祓いしたりとあらゆる手段を講じたが無駄だった。
全員途方に暮れた。
だがある日、社長がヤケクソなビジネスを思いついた。
何でも食うのならばゴミ箱にすれば良い。まずは893や犯罪組織が持ち込むブツを食わせる商売を始めた。
次に産業廃棄物を、その次に機密資料を廃棄する商売も開始した。こちらも順調だ。
お陰で我社の業績はうなぎ登り。利益率は80%を超えた。
今では我社の福の神扱いだ。
ある日、身元不明の荷物の中から怪異が飛び出した。そして困った事に、そのまま会社が所有する倉庫の一つに住み着いてしまった。怪異の外観は、全身毛むくじゃらでギョロギョロしている目に手足が無数に生えている形状。はっきり言って気味が悪い。
しかも食い意地が張ってるからかその倉庫にあるものを3日も経たずに全て食べ尽くした。けれども不思議な事に倉庫そのものは食べないらしい。
その時は当然ながら、社内は大騒ぎになった。
そりゃまぁ倉庫にこんなのが住み着かれたら商売上がったりだし仕方がない。当初はやっつけよう。追い払おうとありと、退魔師を呼んだりお祓いしたりとあらゆる手段を講じたが無駄だった。
全員途方に暮れた。
だがある日、社長がヤケクソなビジネスを思いついた。
何でも食うのならばゴミ箱にすれば良い。まずは893や犯罪組織が持ち込むブツを食わせる商売を始めた。
次に産業廃棄物を、その次に機密資料を廃棄する商売も開始した。こちらも順調だ。
お陰で我社の業績はうなぎ登り。利益率は80%を超えた。
今では我社の福の神扱いだ。
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