婚約破棄で幸せは得られるのか

手遅れマッキー(旧 来栖祐翔)

文字の大きさ
25 / 49
番外編 ※本編を読んでからお読み下さい。

ジョセフ視点 ※話は少し遡る(断罪シーンに戻ります)

しおりを挟む
衛兵たちはあっという間にマデリン様を捕らえた。マデリン様へ叫んで抵抗している。
「離しなさい。離しなさいよ!!!お前達のような衛兵如きがこの私に触れていいと思ってるの!?」
そう叫びながらマデリン様は牢屋に連行されていった。そんな彼女を見て、顔が青くなった。次は俺の番なのか・・・。嫌だ、そんなことは許されない。そんなことになったら、俺は無様な姿をこいつらの前に晒さなければいけないじゃないか。クソっどうすればいい。・・・・・・・・・あぁそうか、きっとミリアリアはまだは俺のことを愛しているだろう。癪ではあるが、また俺の婚約者に戻してやるか。泣いて喜ぶだろうな。
「ミリアリア、俺が悪かった。だから、婚約破棄は取り下げる。また俺と一緒にいてくれないか?」
すると笑顔になったミリアリアが言い放った
「もちろんお断りですわ。この愚か者が」
こ・・・断る・・・だと。こいつは俺のことを愛していたのではないのか?なぜ断る?あぁ、そうか照れ隠しか。ならば、本心をさらけ出させてやる。
「なぁミリアリアお前は俺をあんなに愛していたじゃないか。今ならばまだやり直せる。だから・・・」
「お断りしたはずでしょう?それに私をあんなに貶していたのに何を仰っているの?厚かましいは思いませんの?」
愕然とした。俺は、見捨てられていたのか?何故、なぜこの完璧な俺が見捨てられるというのだ。有り得ない。
「陛下、この方は一体どう致しますの?もう私この茶番に付き合うのが疲れましたわ。」
茶番だと・・・。ふざけるな、こちらは本気だ。すると陛下は笑いを堪えながら、言った。
「ふ・・・この者も・・・負けだな。ふはっ、不敬罪とする。・・・はは、衛兵、と・・・捕らえよ」
俺の体が衛兵に拘束されている。何故だ、俺はどこで間違えた・・・?俺はなぜ衛兵などに捕まっているんだ・・・?
そうして俺は牢屋に入れられた。冷たくて暗い中で助けを乞うつもりも怒鳴り散らす事もせず、ひたすら考えた。何故こんなことになっている。俺はただ、ミリアリアに妬いて欲しかっただけだ。ミリアリアはいつも態度が素っ気なく、まるで俺のことなど眼中に無く愛してもいないとでも言うような感じだった。俺を愛しているか確かめる為に俺の近くに寄ってきたマデリンを使った。なのにミリアリアは、何も反応を示さなかった。だから俺がかけられると嬉しい言葉を言ってくれるマデリンの方に気持ちが偏ってしまった。俺は、いつからかマデリンの虜になっていた。だからいじめなどやっていないというミリアリアの言葉が信じられなかった。
「俺はなんて事をしてしまったんだ・・・・・・」
だが後悔しても後の祭りだ。してしまったことは元に戻らない。つまり俺には何も出来ない。
俺はどうすればいい。毎日毎日その事を考えながら牢屋で過ごして1年が経った時。俺の牢屋の扉が開かれ衛兵が入ってきた。
「出ろ」
そう言って腕を掴まれる。そうして連れて行かれたのは、謁見の間だった。そこには王1人だけが居た。
「久しいなジョセフ。」
「お久しぶりでございます、国王陛下。」
「うむ、今日ここへ来てもらったのは、お前の処置が決まったからだ。」
「そう、ですか。私はどのような処置を受ければ良いのでしょうか?」
心はスッキリとしていた。やっと自分の罪を償うことが出来る。そう思った。
「お前には、平民への降格を命ずる。」
「はっ、かしこまりました。」
そうして俺は平民となった。
1日を暮らしていくのが大変だということを学んだ。貴族の頃からは有り得ないくらいの大変さだ。だが、俺はこれで良かったのか?こんな軽い罰で俺は罪を償えるのか?日々自問自答しながら暮らしている。だが、俺に出来ることは何も無い。だから、毎日ミリアリアが幸せでいられるように願っている。



ー後書きー
皆様楽しんで頂けてますか?今回はホラーにならないように頑張りました!!ジョセフはただ、ミリアリアに愛して欲しかっただけなんです!!ちなみにミリアリアは、ジョセフのことをとても愛していました。ただそれにジョセフが気付かなかっただけなんです。鈍感なんです!
さて、学生の方は夏休みが始まったと思います。でも油断してはいけませんよ!最終日に宿題が半分しか終わってないなどということが無いように少しずつ宿題を片付けて行きましょうね。私も中学1年の時は、宿題が終わっていなくて絶望しましたね。ということで、私のようにならないように頑張ってくださいね。
しおりを挟む
感想 54

あなたにおすすめの小説

【完結】ひとつだけ、ご褒美いただけますか?――没落令嬢、氷の王子にお願いしたら溺愛されました。

猫屋敷むぎ
恋愛
没落伯爵家の娘の私、ノエル・カスティーユにとっては少し眩しすぎる学院の舞踏会で―― 私の願いは一瞬にして踏みにじられました。 母が苦労して買ってくれた唯一の白いドレスは赤ワインに染められ、 婚約者ジルベールは私を見下ろしてこう言ったのです。 「君は、僕に恥をかかせたいのかい?」 まさか――あの優しい彼が? そんなはずはない。そう信じていた私に、現実は冷たく突きつけられました。 子爵令嬢カトリーヌの冷笑と取り巻きの嘲笑。 でも、私には、味方など誰もいませんでした。 ただ一人、“氷の王子”カスパル殿下だけが。 白いハンカチを差し出し――その瞬間、止まっていた時間が静かに動き出したのです。 「……ひとつだけ、ご褒美いただけますか?」 やがて、勇気を振り絞って願った、小さな言葉。 それは、水底に沈んでいた私の人生をすくい上げ、 冷たい王子の心をそっと溶かしていく――最初の奇跡でした。 没落令嬢ノエルと、孤独な氷の王子カスパル。 これは、そんなじれじれなふたりが“本当の幸せを掴むまで”のお話です。 ※全10話+番外編・約2.5万字の短編。一気読みもどうぞ ※わんこが繋ぐ恋物語です ※因果応報ざまぁ。最後は甘く、後味スッキリ

元公爵令嬢は年下騎士たちに「用済みのおばさん」と捨てられる 〜今更戻ってこいと泣きつかれても献身的な美少年に溺愛されているのでもう遅いです〜

日々埋没。
ファンタジー
​「新しい従者を雇うことにした。おばさんはもう用済みだ。今すぐ消えてくれ」  ​かつて婚約破棄され、実家を追放された元公爵令嬢のレアーヌ。  その身分を隠し、年下の冒険者たちの身の回りを世話する『メイド』として献身的に尽くしてきた彼女に突きつけられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。  ​レアーヌがこれまで教育し、支えてきた若い男たちは、新しく現れた他人の物を欲しがり子悪魔メイドに骨抜きにされ、彼女を「加齢臭のする汚いおばさん」と蔑み、笑いながら追い出したのだ。 ​ 地位も、居場所も、信じていた絆も……すべてを失い、絶望する彼女の前に現れたのは、一人の美少年だった。 ​「僕とパーティーを組んでくれませんか? 貴方が必要なんです」  ​新米ながら将来の可能性を感じさせる彼は、レアーヌを「おばさん」ではなく「一人の女性」として、甘く狂おしく溺愛し始める。  一方でレアーヌという『真の支柱』を失った元パーティーは、自分たちがどれほど愚かな選択をしたかを知る由もなかった。  ​やがて彼らが地獄の淵で「戻ってきてくれ」と泣きついてきても、もう遅い。  レアーヌの隣には、彼女を離さないと誓った執着愛の化身が微笑んでいるのだから。

『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

あなたが決めたことよ

アーエル
恋愛
その日は私の誕生日パーティーの三日前のことでした。 前触れもなく「婚約の話は無かったことにしよう」と言われたのです。 ‪✰他社でも公開

幼馴染みの婚約者が「学生時代は愛する恋人と過ごさせてくれ」と言ってきたので、秒で婚約解消を宣言した令嬢の前世が、社畜のおっさんだった件。

灯乃
ファンタジー
子爵家の総領娘である令嬢の前に、巨乳美少女と腕を組んだ婚約者がやってきた。 曰く、「学生時代くらいは、心から愛する恋人と自由に過ごしたい。それくらい、黙って許容しろ」と。 婚約者を甘やかし過ぎていたことに気付いた彼女は、その場で婚約解消を宣言する。 前半はたぶん普通の令嬢もの、後半はおっさんコメディーです。

遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。

沼野 花
恋愛
私は、夫にも子供にも選ばれなかった。 その事実だけを抱え、離縁を突きつけ、家を出た。 そこで待っていたのは、最悪の出来事―― けれど同時に、人生の扉がひらく瞬間でもあった。 夫は愛人と共に好きに生きればいい。 今さら「本当に愛していたのは君だ」と言われても、裏切ったあなたを許すことはできない。 でも、子供たちの心だけは、必ず取り戻す。 妻にも母にもなれなかった伯爵夫人イネス。 過去を悔いながらも、愛を手に入れることを決めた彼女が辿り着いた先には――

婚約破棄から50年後

あんど もあ
ファンタジー
王立学園の卒業パーティーで、王子が婚約者に婚約破棄を宣言した。王子は真に愛する女性と結ばれ、めでたしめでたし。 そして50年後、王子の孫の王子は、婚約破棄された女性の孫と婚約する事に。そこで明かされた婚約破棄の真実とは。

愛人を選んだ夫を捨てたら、元婚約者の公爵に捕まりました

由香
恋愛
伯爵夫人リュシエンヌは、夫が公然と愛人を囲う結婚生活を送っていた。 尽くしても感謝されず、妻としての役割だけを求められる日々。 けれど彼女は、泣きわめくことも縋ることもなく、静かに離婚を選ぶ。 そうして“捨てられた妻”になったはずの彼女の前に現れたのは、かつて婚約していた元婚約者――冷静沈着で有能な公爵セドリックだった。 再会とともに始まるのは、彼女の価値を正しく理解し、決して手放さない男による溺愛の日々。 一方、彼女を失った元夫は、妻が担っていたすべてを失い、社会的にも転落していく。 “尽くすだけの妻”から、“選ばれ、守られる女性”へ。 静かに離婚しただけなのに、 なぜか元婚約者の公爵に捕まりました。

処理中です...