16 / 20
16話
しおりを挟む
「……スーコー………」
まるで、時を巻戻ししたみたい。
「井島さん、井島凪さん。聞こえますか?聞こえてたら、瞬きしてください」
看護師さんがそう言った。
私はストレスから声が出なくなっていた。
人と会うことに恐怖を感じる。それが誰であろうと、だ。
「……スーコー…」
「怖いですね、」
あぁ、涙も震えも止まらない。
「涙を拭きますね」
そう言って看護師さんが手を伸ばして来た。
「…っ!!」
「井島さん?!」
「触らないでっ!やめてっ!」
やっと出た言葉は拒絶のものだった。人に会うこと、触れられることが今の私には恐怖でしかない。
まるで、時を巻戻ししたみたい。
「井島さん、井島凪さん。聞こえますか?聞こえてたら、瞬きしてください」
看護師さんがそう言った。
私はストレスから声が出なくなっていた。
人と会うことに恐怖を感じる。それが誰であろうと、だ。
「……スーコー…」
「怖いですね、」
あぁ、涙も震えも止まらない。
「涙を拭きますね」
そう言って看護師さんが手を伸ばして来た。
「…っ!!」
「井島さん?!」
「触らないでっ!やめてっ!」
やっと出た言葉は拒絶のものだった。人に会うこと、触れられることが今の私には恐怖でしかない。
0
あなたにおすすめの小説
氷の宰相補佐と押しつけられた厄災の花嫁
瑞原唯子
恋愛
王命により、アイザックはまだ十歳の少女を妻として娶ることになった。
彼女は生後まもなく始末されたはずの『厄災の姫』である。最近になって生存が判明したが、いまさら王家に迎え入れることも始末することもできない——悩んだ末、国王は序列一位のシェフィールド公爵家に押しつけたのだ。
悪役令嬢と転生ヒロイン
みおな
恋愛
「こ、これは・・・!」
鏡の中の自分の顔に、言葉をなくした。
そこに映っていたのは、青紫色の髪に瞳をした、年齢でいえば十三歳ほどの少女。
乙女ゲーム『タンザナイトの乙女』に出てくるヒロイン、そのものの姿だった。
乙女ゲーム『タンザナイトの乙女』は、平民の娘であるヒロインが、攻略対象である王太子や宰相の息子たちと交流を深め、彼らと結ばれるのを目指すという極々ありがちな乙女ゲームである。
ありふれた乙女ゲームは、キャラ画に人気が高まり、続編として小説やアニメとなった。
その小説版では、ヒロインは伯爵家の令嬢となり、攻略対象たちには婚約者が現れた。
この時点で、すでに乙女ゲームの枠を超えていると、ファンの間で騒然となった。
改めて、鏡の中の姿を見る。
どう見ても、ヒロインの見た目だ。アニメでもゲームでも見たから間違いない。
問題は、そこではない。
着ているのがどう見ても平民の服ではなく、ドレスだということ。
これはもしかして、小説版に転生?
【完結】おしどり夫婦と呼ばれる二人
通木遼平
恋愛
アルディモア王国国王の孫娘、隣国の王女でもあるアルティナはアルディモアの騎士で公爵子息であるギディオンと結婚した。政略結婚の多いアルディモアで、二人は仲睦まじく、おしどり夫婦と呼ばれている。
が、二人の心の内はそうでもなく……。
※他サイトでも掲載しています
乙女ゲームの正しい進め方
みおな
恋愛
乙女ゲームの世界に転生しました。
目の前には、ヒロインや攻略対象たちがいます。
私はこの乙女ゲームが大好きでした。
心優しいヒロイン。そのヒロインが出会う王子様たち攻略対象。
だから、彼らが今流行りのザマァされるラノベ展開にならないように、キッチリと指導してあげるつもりです。
彼らには幸せになってもらいたいですから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる