救世主 from 異世界!?

青空蒼飛

文字の大きさ
4 / 6

第4話 話し合いと新事実

しおりを挟む
「なんで、俺なんかが異世界転移を……」

「それは、君が神から選ばれたのさ」

「そんな、神が選ぶだなんてことあるのでしょうか?」

「いい質問だね、エミリー。 それが過去に二度だけあったんだよ」

「オットー! それについて詳しく聞かせて」

「その二つは両方とも9999年前のことに関係するんだ。一つは誰もが知っている右が蒼目ブルーアイ、
左が朱目レッドアイの伝説の魔導士、もう一つは右が碧目グリーンアイ左が輝目ライトアイの魔導士だ。この二人は別世界からやってきたのさ。ちなみに僕はその頃伝説の魔導士に仕えていたんだ」

「おやおや、オットー。その話は私も聞いたことがなかったが?」

「ごめんね、ウィンストン。これは言い忘れていたんだよ」

「ねぇオットー、その二人はカイトと同じディスクナンバーなの?」

「それが、分からないんだ。その頃の僕は未熟でディスクナンバーサーチはできなかったんだ」

「そうなの。それで、もう一人はなんで知られてないの?」

「ちなみに、伝説の魔導士はルイっていうんだ。そしてもう一人はエマっていうんだ。
ルイとエマは協力して魔王を封印したんだ。でも、僕がルイに仕えてみていた限り彼一人では勝てなかったと思う。魔王を倒すためには輝の力が必要だったんだ。それを持っていたのはエマだったんだ」

「じゃぁ、エマが伝説の魔女になるんじゃ?」

「でも、彼女の光の魔法には一つ欠点があった。それは、世界の光を吸い込んで魔法を使うことなんだ。だから、魔王を倒すために光の魔法を使った後国内は3か月ほど暗闇に包まれたんだ すると、暗闇で憂鬱になった人々は変な方向に気が回りエマを暗殺したんだ」

「なんて、ひどいの……」

「それで、人々はそのことをなかったことにしようとして、残ったのはルイの伝説だけだったんだ。でもルイとエマは結婚を誓い合った仲だった。エマが暗殺され気を病んだルイは自殺してしまったんだ。それで、僕は今日まで続くサルバドール家に仕えたんだ」

「オットー、それを知っているのは私達だけかい?」

「いいや、今頃アルトワ家、フランドル家、ロアン家でも話されていると思うよ。なぜならこの4家につかえる4大精霊しか知らない事実を教えようって話し合ったからね」

「オットー、何か目的があるんだろ?」

「さすがウィンストンだね。そうだよ、魔王戦に備えて一応話し合ったんだよ」

「ねぇオットー、カイトだけでは戦えないってことよね、じゃぁエマの代わりになる人が必要なんじゃない?どこかにいるの?」

「それは……」

ーーガタンッ……
燃えていた薪が崩れた音がオットーの声を止め、場を静かにする。

「火が倒れてしまったな。もう遅くなったから寝なさい」

「分かったわお父様」

「分かりました。おやすみなさいませ」

そういいイリーナ、エミリー、ソフィア、オットーは自分の寝室へと戻る。

ソフィアたちは気づいていなかったがウィンストンはオットーにウィンクをした。

オットーはウィンクを仕返した。




 ソフィアとオットーはソフィアの寝室にいる。

「あんなことがあったのね。知らなかったわ」

「ごめんね。今まで隠してきて」

「いいのよ。寝ましょうよ」

ソフィアが眠りにつくとオットーはソフィアを起こさないように静かに部屋から出て先ほどのメインリビングへと向かった。




 「ウィンストン、どうしたの?」

「いや、さっきの話の続きが聞きたくてな」

ウィンストンはそう言いながら暖炉の薪を指さし再び火をつける。

「いや、おそらく明日にでもこの世界にやってくると思うんだ」

「明日か、どこにトランシションホールの出口ができるかわかるか?」

「いいや、まだわからない。でもディスクナンバーはカイトと一緒だと思うんだ」

「それじゃぁ、ディスクナンバーが離れすぎているから高度なトランシションホールは作れないということはまた空に出口ができるということだな」

「うん。だから明日は空をずっと見ておかないとだめなんだ」

「オットーも大変だな」

「いいや、あんな光景はもう二度と見たくないから今頑張らないといけないんだ」

「そんなにひどい光景だったのか……」

「うん。見たくないでしょ?」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます

なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。 だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。 ……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。 これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。

異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~

松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。 異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。 「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。 だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。 牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。 やがて彼は知らされる。 その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。 金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、 戦闘より掃除が多い異世界ライフ。 ──これは、汚れと戦いながら世界を救う、 笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

処理中です...