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第一章 スターターダンジョン編
第6話 早くも転職?&とある貴族のお話
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あれから1ヶ月。
悪魔の子供はあの部屋でお仕事をしている。
内容は本を読むこと。
スイリンから文字と計算を勉強したが、わずか3日で教えることはなくなった。
だからそれ以降はスイリンも来なくなってしまったのだ。
ただし、食事の時は別。
リーダーとスイリンと悪魔の子供で仲良く食べている。
その時に進捗状況を聞くのだ。
「おまえさん、最近のお仕事はどうだい?」
「うん?楽しいよ!」
「あらそうなの、どれぐらい読み終えたのかしら?」
「えーとね、4冊かな?」
「おぉ、4冊も読んだのか。すげぇじゃねーか」
「ううん、ちがうの。あと4冊で読み終えちゃう」
「「え??」」
リーダーとスイリンはビックリした。
顔を見合わせて再度確認した。
「えっと、あと4冊で読み終えちゃうのかしら?」
「うん、そうだよー」
「ほとんど読んだのかしら?」
「面白かったよ?」
「あら、ならいいわ……」
「だからね、あと2日あれば読み終わるから新しいのが欲しいの!」
「そ、そう……。考えておくわ」
「わーい!」
そう言って悪魔の子供は仕事場に帰っていった。
「ねぇ、リーダー。どうするの?」
「あ、あぁ。考えている」
「まさかあの本たちを読み終わるなんて……」
「困ったな……」
「えぇ……」
そうして、リーダーとスイリンは予定を変更して、一日中悪魔の子供について考えていた。
翌日、仕事終わりに悪魔の子供にリーダーは話した。
「おまえさん、聞いて欲しいことがあるんだ」
「なぁに?」
「実はな、新しい本のことなんだが。当分は無理そうなんだ」
「そ、そんな……」
とても悲しい顔をしだした悪魔の子供。
「い、いや。当分は、なんだ。新しい本を手に入れるためにまずは実績が必要なんだ」
「じっさき?」
「そうだ。一応ここはモンスターハウスだからな。モンスターハウスでの仕事っぷりでダンジョンマスター様から報酬が得られる。だから今後はそっちで働いてもらう。1ヶ月前とは状況が違うからな。俺ら以外の魔物たちもおまえさんのことを認めてくれて仲良くしている。出来るだろ?」
「うん!わかった!本読みたいし頑張る!」
「そうかそうか、じゃあ明日からよろしくな!」
そして、悪魔の子供のモンスターハウスデビューが決まったのだ。
ーーとある冒険者視点
俺様は貴族であり、自由を求める冒険者。
父上と母上の説得に成功し、冒険者になる事が出来た。
早速、ギルドに行ってみようじゃないか。まぁ俺様ぐらいならドラゴンも余裕だろう。なぜなら護衛騎士はうちの優秀な騎士長とその仲間だからな。
なに?初級ダンジョンだって?
馬鹿げてる。俺は貴族なんだぞ?こんな雑魚ども、余裕すぎる。
ギルドが言うに、まずはダンジョンで知識を身につけてもらうのが必須事項らしい。
全く、馬鹿らしい。貴族は平民では受けられない勉強をしているんだぞ?
自慢ではないが私は本が読めるのだ。
まぁいい。軽く終わらせて、ドラゴンを討伐しよう。
さて、ダンジョンに来たのだがつまらん、つまらなすぎる!!
騎士長と仲間たちでモンスターを一掃してくれる。だから歩くだけだ。なのに皆、ヘロヘロだ。
まぁよい、騎士共が疲れてそうだから俺も休んでやろう。
ガコン。
なんの音だ?
なんと!後ろを振り返ると部屋があるではないか!なんという幸運!この部屋にみなが見た事がない宝があるだろう!
騎士長が慌てて止めるが、そんなこと気にしない。
行くぞ!
と思ったら、モンスターハウスだった。くそ、つまらん。
騎士たちに任せよう。なんせ、ゴブリンとスライムしかおらん。話にならないな。
「な、なんだこいつ!?」
「おい、貴様ら陣形を整えろ!この御方だけは守れ!」
ん?なんだ、急にマジになりやがって。
たかがゴブリンやスライム。そんな気を引き締めなくても……ん?
信じられないかもしれんが、目の前には女の子がいた。
ただ、目の色が人間と違う。
こ、こいつは……あの本に載っていた……!?
「あ、あくm……」
『ファイアーボール』
一瞬で何が起きたか分からないが、ダンジョンの外いた。
どうやら、騎士長が帰還できるようのマジックアイテムを使ってくれたようだ。
なんだ、あのダンジョン。あれが初級?
あの女の子を考えると身震いした。
まだ、俺様は冒険者になれなそうだ。
父上にお願いして稽古を増やしてもらおう……
そうしてどこかの貴族のお坊ちゃまはある日を境に優秀な剣豪になったのはまた別のお話。
悪魔の子供はあの部屋でお仕事をしている。
内容は本を読むこと。
スイリンから文字と計算を勉強したが、わずか3日で教えることはなくなった。
だからそれ以降はスイリンも来なくなってしまったのだ。
ただし、食事の時は別。
リーダーとスイリンと悪魔の子供で仲良く食べている。
その時に進捗状況を聞くのだ。
「おまえさん、最近のお仕事はどうだい?」
「うん?楽しいよ!」
「あらそうなの、どれぐらい読み終えたのかしら?」
「えーとね、4冊かな?」
「おぉ、4冊も読んだのか。すげぇじゃねーか」
「ううん、ちがうの。あと4冊で読み終えちゃう」
「「え??」」
リーダーとスイリンはビックリした。
顔を見合わせて再度確認した。
「えっと、あと4冊で読み終えちゃうのかしら?」
「うん、そうだよー」
「ほとんど読んだのかしら?」
「面白かったよ?」
「あら、ならいいわ……」
「だからね、あと2日あれば読み終わるから新しいのが欲しいの!」
「そ、そう……。考えておくわ」
「わーい!」
そう言って悪魔の子供は仕事場に帰っていった。
「ねぇ、リーダー。どうするの?」
「あ、あぁ。考えている」
「まさかあの本たちを読み終わるなんて……」
「困ったな……」
「えぇ……」
そうして、リーダーとスイリンは予定を変更して、一日中悪魔の子供について考えていた。
翌日、仕事終わりに悪魔の子供にリーダーは話した。
「おまえさん、聞いて欲しいことがあるんだ」
「なぁに?」
「実はな、新しい本のことなんだが。当分は無理そうなんだ」
「そ、そんな……」
とても悲しい顔をしだした悪魔の子供。
「い、いや。当分は、なんだ。新しい本を手に入れるためにまずは実績が必要なんだ」
「じっさき?」
「そうだ。一応ここはモンスターハウスだからな。モンスターハウスでの仕事っぷりでダンジョンマスター様から報酬が得られる。だから今後はそっちで働いてもらう。1ヶ月前とは状況が違うからな。俺ら以外の魔物たちもおまえさんのことを認めてくれて仲良くしている。出来るだろ?」
「うん!わかった!本読みたいし頑張る!」
「そうかそうか、じゃあ明日からよろしくな!」
そして、悪魔の子供のモンスターハウスデビューが決まったのだ。
ーーとある冒険者視点
俺様は貴族であり、自由を求める冒険者。
父上と母上の説得に成功し、冒険者になる事が出来た。
早速、ギルドに行ってみようじゃないか。まぁ俺様ぐらいならドラゴンも余裕だろう。なぜなら護衛騎士はうちの優秀な騎士長とその仲間だからな。
なに?初級ダンジョンだって?
馬鹿げてる。俺は貴族なんだぞ?こんな雑魚ども、余裕すぎる。
ギルドが言うに、まずはダンジョンで知識を身につけてもらうのが必須事項らしい。
全く、馬鹿らしい。貴族は平民では受けられない勉強をしているんだぞ?
自慢ではないが私は本が読めるのだ。
まぁいい。軽く終わらせて、ドラゴンを討伐しよう。
さて、ダンジョンに来たのだがつまらん、つまらなすぎる!!
騎士長と仲間たちでモンスターを一掃してくれる。だから歩くだけだ。なのに皆、ヘロヘロだ。
まぁよい、騎士共が疲れてそうだから俺も休んでやろう。
ガコン。
なんの音だ?
なんと!後ろを振り返ると部屋があるではないか!なんという幸運!この部屋にみなが見た事がない宝があるだろう!
騎士長が慌てて止めるが、そんなこと気にしない。
行くぞ!
と思ったら、モンスターハウスだった。くそ、つまらん。
騎士たちに任せよう。なんせ、ゴブリンとスライムしかおらん。話にならないな。
「な、なんだこいつ!?」
「おい、貴様ら陣形を整えろ!この御方だけは守れ!」
ん?なんだ、急にマジになりやがって。
たかがゴブリンやスライム。そんな気を引き締めなくても……ん?
信じられないかもしれんが、目の前には女の子がいた。
ただ、目の色が人間と違う。
こ、こいつは……あの本に載っていた……!?
「あ、あくm……」
『ファイアーボール』
一瞬で何が起きたか分からないが、ダンジョンの外いた。
どうやら、騎士長が帰還できるようのマジックアイテムを使ってくれたようだ。
なんだ、あのダンジョン。あれが初級?
あの女の子を考えると身震いした。
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