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第10話 生活感
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拠点作り4日目
今日で完成するだろう。そう思えてくるとやる気が出てくる。
そう思い込ませて、ひたすら泥を作り、運び、そして屋根に付ける。
朝から晩までみっちり作り、そして完成した。
立派な屋根だ。いや、立派なシェルターだ。
中に入ってみる。日陰がとても気持ちがいい。横が空いてるが、雨は防げそうだ。
火も屋根の中に入れられている。少し暑くはなるが、冬が来ても暖かく過ごせることだろう。
いい仕事をした。本当に。俺、よく頑張った。
夕方頃に完成したが、そっから夜まではのんびりした。
屋根の下で寝っ転がったらもう立てなくなっていたのだ。体力的にもう限界だったのかもしれない。
体を休めるために寝ようとしたが、どうも寝れない。
嬉しすぎて、興奮しているから。
シェルターが完成した夜。俺は考えていた。
次はどうする?
今欲しいと感じているのはベッド。ただこれは後回しでいい気がする。
衣食住の衣の部分がまだだが、今着ている普段着はまだまだ着れそうだ。
となると食料か……
今は木の実だけ。時期に無くなる。
魚は未だに捕まえられていない。
「はぁ、肉が食いてぇな」
そう、お肉が食べたい。ここ数日、ずっと肉体労働をしていたので体力がとてつもなく落ちている。タンパク質が欲しいところである。
ということで決まった。明日は食料のために色々としよう。
朝を迎えた。
さて、食料だがまずは魚の確認。
まぁ、相変わらず捕まっていなかった。これがどうにかならないかと思っていたが、木の実を入れていない罠に魚ではない何かが捕まっていた。
よく見るとカニがいた。それも3匹。初めての獲物だった。
早速調理だ。と言っても道具がないので枝にカニをさして直接焼くだけだ。
「いただきます。……!?なんだこれ?めっちゃ美味いぞ!!」
そのカニはすごく美味しかった。
とても満足した。
カニを食べたあと、シェルターで考えていた。
「まず、でかい獲物を狙うのは止めよう。勝てそうにないし」
というか1回死んでるからな。
「と考えると小動物なんだが、どういう罠にするかなんだよな……」
という感じに考えていた。
落とし穴が1番掛かりやすいと思ったがまず掘るのに時間がかかる。だから断念した。
餌を食べたら足に紐が引っ張って捕まえるやつも断念。というか作り方が分からなかった。
そういうことでとてもシンプルなものにした。
まずは大きい石を用意する。そして棒で支えるようにストッパーを作り、石を持ち上げる。枝先に木の実をつけて完成。
餌を食べようとすると棒のストッパーが倒れて石に潰されるという罠だ。
とりあえず、3つほど作った。
捕まえられるような動物がいるかは分からないが、祈るだけだ。
拠点に帰宅。まだ時間があるために、道具を作ることにした。
まずはナイフみたいなもの。石を研いで完成。
次に土壺の形作り。
屋根を作ってる時に思ったのだが、水を貯めれるようなものが欲しいなと。
それで作ることにした。粘土が欲しいが、どれが粘土なのか全くもって分からなかった。
それっぽいものを見つけたので何個か作り、1番丈夫そうなのが粘土ってことにする。
薪を大量に集め、いざ作ってみる。
5個中、3個が割れたが残り2つは叩くといい音がする。どっちかの土が粘土だと思う。
小さい壺と大きい壺、そしてナイフに斧。
まるで原始人みたいな生活だ。
今日で完成するだろう。そう思えてくるとやる気が出てくる。
そう思い込ませて、ひたすら泥を作り、運び、そして屋根に付ける。
朝から晩までみっちり作り、そして完成した。
立派な屋根だ。いや、立派なシェルターだ。
中に入ってみる。日陰がとても気持ちがいい。横が空いてるが、雨は防げそうだ。
火も屋根の中に入れられている。少し暑くはなるが、冬が来ても暖かく過ごせることだろう。
いい仕事をした。本当に。俺、よく頑張った。
夕方頃に完成したが、そっから夜まではのんびりした。
屋根の下で寝っ転がったらもう立てなくなっていたのだ。体力的にもう限界だったのかもしれない。
体を休めるために寝ようとしたが、どうも寝れない。
嬉しすぎて、興奮しているから。
シェルターが完成した夜。俺は考えていた。
次はどうする?
今欲しいと感じているのはベッド。ただこれは後回しでいい気がする。
衣食住の衣の部分がまだだが、今着ている普段着はまだまだ着れそうだ。
となると食料か……
今は木の実だけ。時期に無くなる。
魚は未だに捕まえられていない。
「はぁ、肉が食いてぇな」
そう、お肉が食べたい。ここ数日、ずっと肉体労働をしていたので体力がとてつもなく落ちている。タンパク質が欲しいところである。
ということで決まった。明日は食料のために色々としよう。
朝を迎えた。
さて、食料だがまずは魚の確認。
まぁ、相変わらず捕まっていなかった。これがどうにかならないかと思っていたが、木の実を入れていない罠に魚ではない何かが捕まっていた。
よく見るとカニがいた。それも3匹。初めての獲物だった。
早速調理だ。と言っても道具がないので枝にカニをさして直接焼くだけだ。
「いただきます。……!?なんだこれ?めっちゃ美味いぞ!!」
そのカニはすごく美味しかった。
とても満足した。
カニを食べたあと、シェルターで考えていた。
「まず、でかい獲物を狙うのは止めよう。勝てそうにないし」
というか1回死んでるからな。
「と考えると小動物なんだが、どういう罠にするかなんだよな……」
という感じに考えていた。
落とし穴が1番掛かりやすいと思ったがまず掘るのに時間がかかる。だから断念した。
餌を食べたら足に紐が引っ張って捕まえるやつも断念。というか作り方が分からなかった。
そういうことでとてもシンプルなものにした。
まずは大きい石を用意する。そして棒で支えるようにストッパーを作り、石を持ち上げる。枝先に木の実をつけて完成。
餌を食べようとすると棒のストッパーが倒れて石に潰されるという罠だ。
とりあえず、3つほど作った。
捕まえられるような動物がいるかは分からないが、祈るだけだ。
拠点に帰宅。まだ時間があるために、道具を作ることにした。
まずはナイフみたいなもの。石を研いで完成。
次に土壺の形作り。
屋根を作ってる時に思ったのだが、水を貯めれるようなものが欲しいなと。
それで作ることにした。粘土が欲しいが、どれが粘土なのか全くもって分からなかった。
それっぽいものを見つけたので何個か作り、1番丈夫そうなのが粘土ってことにする。
薪を大量に集め、いざ作ってみる。
5個中、3個が割れたが残り2つは叩くといい音がする。どっちかの土が粘土だと思う。
小さい壺と大きい壺、そしてナイフに斧。
まるで原始人みたいな生活だ。
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