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第18話 再認識
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ボスが来てから1週間が経った。
その間に色々あった。
まず、扉が壊され脱走した。
こんなもんかと落ち込んでいたが、夜になると帰ってきた。
頭がいいのかよく分からないけどこれ以降、放し飼いをしている。
餌も与えることも無く、朝鳴き声で起こしてくれて昼はどっか行き夜に寝床に帰ってくる。
人間らしい行動して結構怖かった。
続いて、卵を産んだ。
頻繁に産んでくれるわけではなさそうなので取らずに育ててもらうことにした。
だが、ボスは卵を口に咥えて差し出してきた。
どうやら育てる気は無さそうだ。
ちなみにゆで卵にして食べたのだが、めちゃくちゃ美味しかった。
卵ってこんなに美味しかったんだとその時は感動した。
最後にボス関係では無いのだが、獲物がかかる場所がいつも同じ罠だったことが分かった。
ある日、ボスについて行って何をしてるのか観察していたのだが、とある罠を見て首振って罠をぶっ壊した。
最初は何事!?と思い、直そうとしたらクチバシでやめろと言いたげに攻撃してきた。
その時に気づいたのだ。
なので何個かは移動して掛からないと思ったらまた移動しての繰り返しを行うことにした。
お陰で今は燻製を作って保存食まで貯めれるようになった。
ボス、ありがとう。お前は永遠の親友だ。
さて、いろいろと問題がある片付いて来たので探索を開始した。
何故かボスも着いてきたのだが、まぁいい。
今回は初めて水を見つけた時の滝の上にたどり着けるように移動する。
森の中だからあまり気にしてはいなかったが、崖や谷があったり、かなりの勾配があったりとなかなか探索が進まなかった。
なので野宿を決行。
もしかして、それを見越してボスは着いてきたのか?頭のいいヤツめ。
ただ、崖をよじ登りたいから次は置いていこう。ごめんよ。
野宿をして次の日、滝の真上に来た。
木で拠点は見えないのだが、どの辺かは何となくわかる。
今回は滝の周りを見ていこう。
と言ってもほぼ崖をだったので崖にそって歩くだけ。
何かないかと探していると洞窟を発見。
今回は火を持参していないので、中を詳しく見ることは出来ないが結構深そうだ。
見える範囲で洞窟を探索してみる。
鉱石とかあるといいなぁ。
軽い気持ちで奥に進むととてもビックリするようなものがあった。
焚き火のあとのような物がちらほら。加工されたような木材が落ちていた。
人間の痕跡。
他にも同じ人間がいると思ってつい叫んでしまった。
「お、おーーーい!!誰かいませんかーー!!!!」
かなり奥まで声が届いたようだ。
奥からドタドタと足音が聞こえる。
やった。同じ仲間がいる。とても辛かった。
そう考えているうちに奥から人影が。
ただ少し違和感を感じていた。なんか小さいような。子供なのか?
それは姿を表した。
小柄な体型だが肌は緑。手に棍棒みたいなものを持っている。それが数体こちらを見ながら、
『グギギギ!!』
と、鳴いている。
しばらく忘れていた。ここは日本ではない。
異世界だ。
「うわあああああああ!!!!」
「コ、コケーーー!!!!」
俺とボスは声を出しながら全力で入口に向かって走った。
後ろを振り返ると奴らも追いかけてくる。
足が遅いのは助かるが恐怖のあまり、全速力で走った。
そろそろ入口。光が眩しくなってくる。
「コケーーー!!コケーーー!!!!」
ボスがすごく鳴いているが、今はそれどころではない。
助かる。よかった。
そう思いきて洞窟を出た。
いや、出てしまった。
そうここは、崖の近くの洞窟。
暗い場所から明るい場所に移動すると目が慣れるまで時間がかかる。
だから気づかなかった。忘れていた。
ボスは動物だから気づいていたんだろう。
「ごめんよ、ボス。また来世で」
体が中に浮きながら目を閉じてそのまま……
ーーTHREE
太陽が眩しい……
「またか、またやり直すのか」
3度目の死。
立ち直りも早く即行動した。
その間に色々あった。
まず、扉が壊され脱走した。
こんなもんかと落ち込んでいたが、夜になると帰ってきた。
頭がいいのかよく分からないけどこれ以降、放し飼いをしている。
餌も与えることも無く、朝鳴き声で起こしてくれて昼はどっか行き夜に寝床に帰ってくる。
人間らしい行動して結構怖かった。
続いて、卵を産んだ。
頻繁に産んでくれるわけではなさそうなので取らずに育ててもらうことにした。
だが、ボスは卵を口に咥えて差し出してきた。
どうやら育てる気は無さそうだ。
ちなみにゆで卵にして食べたのだが、めちゃくちゃ美味しかった。
卵ってこんなに美味しかったんだとその時は感動した。
最後にボス関係では無いのだが、獲物がかかる場所がいつも同じ罠だったことが分かった。
ある日、ボスについて行って何をしてるのか観察していたのだが、とある罠を見て首振って罠をぶっ壊した。
最初は何事!?と思い、直そうとしたらクチバシでやめろと言いたげに攻撃してきた。
その時に気づいたのだ。
なので何個かは移動して掛からないと思ったらまた移動しての繰り返しを行うことにした。
お陰で今は燻製を作って保存食まで貯めれるようになった。
ボス、ありがとう。お前は永遠の親友だ。
さて、いろいろと問題がある片付いて来たので探索を開始した。
何故かボスも着いてきたのだが、まぁいい。
今回は初めて水を見つけた時の滝の上にたどり着けるように移動する。
森の中だからあまり気にしてはいなかったが、崖や谷があったり、かなりの勾配があったりとなかなか探索が進まなかった。
なので野宿を決行。
もしかして、それを見越してボスは着いてきたのか?頭のいいヤツめ。
ただ、崖をよじ登りたいから次は置いていこう。ごめんよ。
野宿をして次の日、滝の真上に来た。
木で拠点は見えないのだが、どの辺かは何となくわかる。
今回は滝の周りを見ていこう。
と言ってもほぼ崖をだったので崖にそって歩くだけ。
何かないかと探していると洞窟を発見。
今回は火を持参していないので、中を詳しく見ることは出来ないが結構深そうだ。
見える範囲で洞窟を探索してみる。
鉱石とかあるといいなぁ。
軽い気持ちで奥に進むととてもビックリするようなものがあった。
焚き火のあとのような物がちらほら。加工されたような木材が落ちていた。
人間の痕跡。
他にも同じ人間がいると思ってつい叫んでしまった。
「お、おーーーい!!誰かいませんかーー!!!!」
かなり奥まで声が届いたようだ。
奥からドタドタと足音が聞こえる。
やった。同じ仲間がいる。とても辛かった。
そう考えているうちに奥から人影が。
ただ少し違和感を感じていた。なんか小さいような。子供なのか?
それは姿を表した。
小柄な体型だが肌は緑。手に棍棒みたいなものを持っている。それが数体こちらを見ながら、
『グギギギ!!』
と、鳴いている。
しばらく忘れていた。ここは日本ではない。
異世界だ。
「うわあああああああ!!!!」
「コ、コケーーー!!!!」
俺とボスは声を出しながら全力で入口に向かって走った。
後ろを振り返ると奴らも追いかけてくる。
足が遅いのは助かるが恐怖のあまり、全速力で走った。
そろそろ入口。光が眩しくなってくる。
「コケーーー!!コケーーー!!!!」
ボスがすごく鳴いているが、今はそれどころではない。
助かる。よかった。
そう思いきて洞窟を出た。
いや、出てしまった。
そうここは、崖の近くの洞窟。
暗い場所から明るい場所に移動すると目が慣れるまで時間がかかる。
だから気づかなかった。忘れていた。
ボスは動物だから気づいていたんだろう。
「ごめんよ、ボス。また来世で」
体が中に浮きながら目を閉じてそのまま……
ーーTHREE
太陽が眩しい……
「またか、またやり直すのか」
3度目の死。
立ち直りも早く即行動した。
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