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第25話 初めまして
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初めて人間を見た興奮と、よく分からない大声、そして弓で殺そうとしているこの状況で頭が混乱している。
ボスも凄く鳴いている。
『!!!!!!』
何言ってるか全く分からない。
とりあえず、手を挙げてしまった。
そしたら、一段と大きな声になった。
「いや、その……何言ってるか……」
『!!!!!!』
ダメだ、全然話が通じない。
ボスをちらっと見たが凄く慌てて鳴いている。
めちゃくちゃ鳴いている。
『!!!!!!』
なんか言い続けているが、何一つ分からない。
とりあえず、英語言ってみた。
……伝わらない。
わかる範囲で色んな国の言葉を言ってみた。
……伝わらない。
とりあえずジェスチャーで無害アピールしてみる。
…伝わらないどころもっと大きな声になった。
とにかく、無害アピールしないと。
そう考えているうちに急に喋らなくなった。
お互い目が合って、そして
『#######』
さっきの怒鳴り声から急に綺麗な声を出してきた。
その瞬間、その人の喉から黄色い丸い球体が出てきた。
そして、ずっとこちらを見てきている。いや、睨んでいる。
これってもしかして、死んだ?
また、死んじゃうのか……
来世はこっちの探索よりも別の方向を……
そう考えているとボスに突っつかれた。
なにやら伝えようとしているが分からない。
当たりをキョロキョロしていたら、その人は呆れた顔をして、私の首を絞めた。
あ、やっぱ殺す気だったのか。
そう思って覚悟を決めた。
首を絞められているのだから、首はとても暖かく、血が気持ちよく流れている感じが……ん?
いつの間にか閉じていた目を開くと目の前には先程見た黄色い丸い球体が。
その球体をその人は飲み込み、
「これでわかるか?」
と答えてきた。
あまりにも驚いて声が出ずとりあえず頷く。
「そうか。で、貴様は何者だ!!」
改めて、殺されかけている。
「え、いや!あの!!」
「なんでここにいる!!貴様は誰だ!!なにしにきた!!」
「いや、その!!あの!!」
「おい!!答えろ!!」
「いや、だから!!あの」
「早く答えろ!!殺すぞ!!」
なるほど、話聞く気あります?これ。
そんな攻防が結構続いた。
「コケッ!!」
呆れたのかボスが間に入ってきて、止めてきた。
ナイス!!ボス!!
そう思っていたのだが、俺が突っつかれた。
俺が悪いの?
「えっと、まずは初めまして」
「そういうのはいい」
「あ、はい。私の名前はカイと言います」
「なぜ、ここにいる」
「えっと、探索していました」
「探索だと?なんのためだ!!」
「え?拠点を見つけようと……」
「拠点だと!?」
なんか地雷を踏んだのかとても険しい顔をしている。
「どうやってここまで来た!!」
「歩いて……」
「歩いてだと!?嘘をつくな!!」
いや、ついてないのに……
「いや、本当です」
「そんな馬鹿なことがあるか!!この森を1人とそのニワトッリと共に歩く話があるか!!」
やっぱボスはニワトリなんだな。てか、ニワトッリって……
笑いそうになったが、堪える。殺されそうだし。
「いや、事実です。ねぇ、ボス?」
「コケッ!!」
「貴様、会話出来のか?」
「いや、雰囲気だけで……」
少し呆れた顔をされた。何だこの人。
「全く、訳分からんやつだ。とりあえず拘束させてもらう!!抵抗はしない方がいいぞ、したらすぐ殺す!!」
「はいはい!!わかりました!!」
そうしてすんなり拘束されてしまいました。
ボスも凄く鳴いている。
『!!!!!!』
何言ってるか全く分からない。
とりあえず、手を挙げてしまった。
そしたら、一段と大きな声になった。
「いや、その……何言ってるか……」
『!!!!!!』
ダメだ、全然話が通じない。
ボスをちらっと見たが凄く慌てて鳴いている。
めちゃくちゃ鳴いている。
『!!!!!!』
なんか言い続けているが、何一つ分からない。
とりあえず、英語言ってみた。
……伝わらない。
わかる範囲で色んな国の言葉を言ってみた。
……伝わらない。
とりあえずジェスチャーで無害アピールしてみる。
…伝わらないどころもっと大きな声になった。
とにかく、無害アピールしないと。
そう考えているうちに急に喋らなくなった。
お互い目が合って、そして
『#######』
さっきの怒鳴り声から急に綺麗な声を出してきた。
その瞬間、その人の喉から黄色い丸い球体が出てきた。
そして、ずっとこちらを見てきている。いや、睨んでいる。
これってもしかして、死んだ?
また、死んじゃうのか……
来世はこっちの探索よりも別の方向を……
そう考えているとボスに突っつかれた。
なにやら伝えようとしているが分からない。
当たりをキョロキョロしていたら、その人は呆れた顔をして、私の首を絞めた。
あ、やっぱ殺す気だったのか。
そう思って覚悟を決めた。
首を絞められているのだから、首はとても暖かく、血が気持ちよく流れている感じが……ん?
いつの間にか閉じていた目を開くと目の前には先程見た黄色い丸い球体が。
その球体をその人は飲み込み、
「これでわかるか?」
と答えてきた。
あまりにも驚いて声が出ずとりあえず頷く。
「そうか。で、貴様は何者だ!!」
改めて、殺されかけている。
「え、いや!あの!!」
「なんでここにいる!!貴様は誰だ!!なにしにきた!!」
「いや、その!!あの!!」
「おい!!答えろ!!」
「いや、だから!!あの」
「早く答えろ!!殺すぞ!!」
なるほど、話聞く気あります?これ。
そんな攻防が結構続いた。
「コケッ!!」
呆れたのかボスが間に入ってきて、止めてきた。
ナイス!!ボス!!
そう思っていたのだが、俺が突っつかれた。
俺が悪いの?
「えっと、まずは初めまして」
「そういうのはいい」
「あ、はい。私の名前はカイと言います」
「なぜ、ここにいる」
「えっと、探索していました」
「探索だと?なんのためだ!!」
「え?拠点を見つけようと……」
「拠点だと!?」
なんか地雷を踏んだのかとても険しい顔をしている。
「どうやってここまで来た!!」
「歩いて……」
「歩いてだと!?嘘をつくな!!」
いや、ついてないのに……
「いや、本当です」
「そんな馬鹿なことがあるか!!この森を1人とそのニワトッリと共に歩く話があるか!!」
やっぱボスはニワトリなんだな。てか、ニワトッリって……
笑いそうになったが、堪える。殺されそうだし。
「いや、事実です。ねぇ、ボス?」
「コケッ!!」
「貴様、会話出来のか?」
「いや、雰囲気だけで……」
少し呆れた顔をされた。何だこの人。
「全く、訳分からんやつだ。とりあえず拘束させてもらう!!抵抗はしない方がいいぞ、したらすぐ殺す!!」
「はいはい!!わかりました!!」
そうしてすんなり拘束されてしまいました。
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