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新しい友達
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「ねぇ、フロランタンっていうの残ってないの?」
そうおもむろに尋ねるセオドア様。甘い物、お好きですものね。
「皆様の分は別で作っているので用意してあります。ただ、オーランド様の分の用意がなくて…」
「私のことは気になさらないでください。それに、私に様は必要ありませんよ」
「なんだよそれっ、遠慮するなっていつも言ってるだろ」
「「そんな無茶な」」
あっ、ルーク様と同じタイミングで同じ事を思っちゃった。嬉しそうにしているルーク様もだけど、隣のお兄様がムスッとしてるのも、面倒だから見なかったことにしよう。
「セオドア、いい加減にしなさい」
ですよね。これってやっぱり私達がソフィー姉弟と友達なんて話したのが原因よね…。
「オーランドが困っているでしょう」
ん?
「オーランドが私達と打ち解けるのには時間が必要だと、何度言えば理解するのですか」
えっ、そっち?
「あの…侍従と友達なのはいいのですか?」
「それ、あなたが聞くのね。2人きりの時とこのメンバーの中だけなら友達として接する許可をだしたのよ。お父様がいる時はもちろん、他の貴族がいる時はしっかり従者に徹してもらう約束でね」
「えっ!」
「あらっ、そんなに驚くなんて失礼よ。ふふっ」
やったぁ! これはもう喜びの舞を踊る案件ね。もちろん脳内で。こっちを見ているルーク様が、笑いを堪えているのが目の端に映っているけど無視よ無視。
おっと、危ない流石にこの笑顔は脳内カメラに収めておかなければ。手カメラは想像で…。
「ははっ」
「っ! ルーク、急に笑い出すなよ」
「悪い。ただエレナが何を考えているのかが手に取るように分かるのが面白くて」
「それはそれでムカつく。俺はまだ許可してないからな」
イケメンなのになんか残念よね、お兄様って。許可って何の話か分からないけど、なんとなく私が関わっていそうだからあえて聞かないでおこう。
「うんまっ、オーランドも食べてみなよ。はいっ」
「ですが……」
「友達と分け合うっての、やってみたかっんだ。ほら前にオーランドが言ってただろ? 領地ではよく友達とお菓子を分け合っていたって」
美味しいよね、フロランタン。また作ってもらおう。自分で作るのも楽しいんだけど、残念な事に私が厨房に立つ方が迷惑をかけるから、バザーとか孤児院で作る練習とか、理由がないと中々難しいのよね。
「あっ、そうだ。エレナ、これ」
「何ですか?」
手渡された箱は随分と軽い。
「開けてみても?」
「もちろ……」
「あっ! また勝手に! 一緒に渡す約束だろう」
ルーク様に詰め寄っているお兄様は無視して開けてみると………
「クッキーの型?」
「そうなんだ」
「すごい…しかもスタンプ型のもある。こっちは説明していないのに。……ん? えっと、これって」
「丸型だよ」
あー、ね。うん。分かってる。私とお兄様の作る丸が歪だということよね。その歪さを売りにしていたんだけど。って、もちろん言い訳じゃないよ。
「丸型は必要ないと言ったんだが、ルークが譲らなくてな」
「ははは……」
「あの歪さが手作り感があって良いと思っていたのに、残念だわ」
うっ、推しにまでそう思われていたのかっ。
「ニーナさまぁ」
「あら? 褒めているのよ?」
「型抜き、大人しく使わせてもらいましょう、お兄様」
「えっ! 僕も?」
当たり前でしょっ!
そうおもむろに尋ねるセオドア様。甘い物、お好きですものね。
「皆様の分は別で作っているので用意してあります。ただ、オーランド様の分の用意がなくて…」
「私のことは気になさらないでください。それに、私に様は必要ありませんよ」
「なんだよそれっ、遠慮するなっていつも言ってるだろ」
「「そんな無茶な」」
あっ、ルーク様と同じタイミングで同じ事を思っちゃった。嬉しそうにしているルーク様もだけど、隣のお兄様がムスッとしてるのも、面倒だから見なかったことにしよう。
「セオドア、いい加減にしなさい」
ですよね。これってやっぱり私達がソフィー姉弟と友達なんて話したのが原因よね…。
「オーランドが困っているでしょう」
ん?
「オーランドが私達と打ち解けるのには時間が必要だと、何度言えば理解するのですか」
えっ、そっち?
「あの…侍従と友達なのはいいのですか?」
「それ、あなたが聞くのね。2人きりの時とこのメンバーの中だけなら友達として接する許可をだしたのよ。お父様がいる時はもちろん、他の貴族がいる時はしっかり従者に徹してもらう約束でね」
「えっ!」
「あらっ、そんなに驚くなんて失礼よ。ふふっ」
やったぁ! これはもう喜びの舞を踊る案件ね。もちろん脳内で。こっちを見ているルーク様が、笑いを堪えているのが目の端に映っているけど無視よ無視。
おっと、危ない流石にこの笑顔は脳内カメラに収めておかなければ。手カメラは想像で…。
「ははっ」
「っ! ルーク、急に笑い出すなよ」
「悪い。ただエレナが何を考えているのかが手に取るように分かるのが面白くて」
「それはそれでムカつく。俺はまだ許可してないからな」
イケメンなのになんか残念よね、お兄様って。許可って何の話か分からないけど、なんとなく私が関わっていそうだからあえて聞かないでおこう。
「うんまっ、オーランドも食べてみなよ。はいっ」
「ですが……」
「友達と分け合うっての、やってみたかっんだ。ほら前にオーランドが言ってただろ? 領地ではよく友達とお菓子を分け合っていたって」
美味しいよね、フロランタン。また作ってもらおう。自分で作るのも楽しいんだけど、残念な事に私が厨房に立つ方が迷惑をかけるから、バザーとか孤児院で作る練習とか、理由がないと中々難しいのよね。
「あっ、そうだ。エレナ、これ」
「何ですか?」
手渡された箱は随分と軽い。
「開けてみても?」
「もちろ……」
「あっ! また勝手に! 一緒に渡す約束だろう」
ルーク様に詰め寄っているお兄様は無視して開けてみると………
「クッキーの型?」
「そうなんだ」
「すごい…しかもスタンプ型のもある。こっちは説明していないのに。……ん? えっと、これって」
「丸型だよ」
あー、ね。うん。分かってる。私とお兄様の作る丸が歪だということよね。その歪さを売りにしていたんだけど。って、もちろん言い訳じゃないよ。
「丸型は必要ないと言ったんだが、ルークが譲らなくてな」
「ははは……」
「あの歪さが手作り感があって良いと思っていたのに、残念だわ」
うっ、推しにまでそう思われていたのかっ。
「ニーナさまぁ」
「あら? 褒めているのよ?」
「型抜き、大人しく使わせてもらいましょう、お兄様」
「えっ! 僕も?」
当たり前でしょっ!
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