手をつないで(BL)

kotori

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入学式編

5

  
「……とゆうことで、ごめん」
「………」

翌日、俺は例の後輩(元木くん)と話をした。

「……そんなに好きなんですか、その人のこと」
「うん…」
「……わかりました。諦めます」

元木くんはしゅんとして目を伏せる。
ううぅ…胸が痛い…。

「……あの、」
「え?」
「こうやって…時々話をしたりするのも、ダメですか?」
「や、別にそれは全然…」

……い、いいよな?

「……つまり、後輩としてなら俺と仲良くして貰えます?」
「う、うん」

その瞬間、ぱあっと明るい表情になる元木くん。

「じゃあ、淳先輩って呼んでいいですか?」
「別にいいけど…」

……あれ?

「淳先輩、好きな食べ物ってなんですか?」
「……蕎麦」
「じゃあ今度一緒に食いに行きましょう!俺うまいとこ探しときますから!」
「う、うん…」
「約束ですよ!」

……あれれ?

俺、次移動なんで失礼します!と言って元木くんは笑顔で屋上を去っていった。

……なんか…なんか違う気がするけど…

「……ま、いっかぁー…」

青空を見上げながら、俺はふうと小さく息を吐いた。



だからその頃元木くんがぜってーオトす!!って決意してた事や、それがのちに大きな波乱を巻き起こす原因になる事を…その時の俺は、知る由もなかった。


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