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体育祭編
おまけ
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>>リクside
後日、いつものファミレスにて。
「……おまえ何考えてんの?」
「何って、何が?」
「……なんでそいつと仲良くLINEなんかしてるわけ?」
「なんでって…おいしい蕎麦、ごちそうしてくれるっていうから」
「………」
意味わかんねえ。
「……おまえこの間、そいつに」
「わああああ!!」
「うっせええ!!」
「巽に聞かれたらどーすんだよ!」
「いねぇだろ今日は!てかおまえ、まじ何考えてんだよ!」
「……や、だってあのあと、もっきー謝ってくれたし…」
当然だろ!てゆうかまさかそれで許したのか?!
「ほら……誰でもあるじゃん、身を刺すことって」
「魔がさす、だ。……だからって襲っていいわけないだろ」
「未遂だし!」
「俺が来たからだろうが!てかなんで庇ってんだよ!」
言い返せない淳が、うぅっとストローをいじりながら唸る。
「……だって…」
「……おまえ、まさか…」
口元を引きつる。
「違うっ、浮気とかじゃないから!ただ、なんか…」
「なんだよ」
「もっきー、いい奴だから…」
「……おまえ…アホか」
「アホじゃねえし!」
「またあんな事になったらどうすんだボケ!!」
「なんねぇよ!もう絶対しないって言ってたし!」
「~~~~っ」
……なんでこいつは!!
中学ん時からそうだった。
疑うことを知らなくて、すぐ人を信じるその性格。
そのせいで誘拐されかけた事まであった。
巽が過保護になったのも、ある意味仕方がないことだと思う。
……でも、あん時も…
俺たちがボコボコにした誘拐犯の中年オヤジを、淳は許した。
――なんにも怖いことされてないよ!お菓子いっぱい貰っただけ!
淳がそう言い張ったので、結局警察沙汰にはならなかったけど。
「……あのな、世の中にはおまえが考えてる以上に悪い奴が、いっぱいいんだよ」
「……うん」
……ほんとにわかってんのか?こいつ…
呑気にパフェなんか食いやがって…。
「……リク、」
「なんだよ」
「……心配かけてごめん。それと…助けてくれて、ありがと」
「………」
俺は小さく溜め息を吐いた。
「……なぁところでさ、こうちゃんって彼女とかいんの?」
「えー?たぶんいないと思うけど…」
「じゃあ、好みのタイプとかって」
「ん―……こうちゃん、あんまそういう話しないし……ってゆうかなんで?」
「いいから教えろ」
「えー…どうしよっかなぁ~?」
にやりと笑う淳。
笑い返す俺。
「……おまえがイケメン後輩と保健室でじゃれあってたって巽に」
「ああああわかりました今度!今度聞いときます!!」
俺は巽と違って、淳に対して恋愛感情は持ってないけど。
このどうしようもない馬鹿を放っとけない気持ちは、なんとなくわからないでもない。
……とりあえずこうちゃんには今回の件、話しとくか…
あいつ、かなりしつこそうだったしな…。
なんだかんだ言いながらもそんな事を考えてる自分に少し呆れながら、俺はメニュー表に手を伸ばした。
後日、いつものファミレスにて。
「……おまえ何考えてんの?」
「何って、何が?」
「……なんでそいつと仲良くLINEなんかしてるわけ?」
「なんでって…おいしい蕎麦、ごちそうしてくれるっていうから」
「………」
意味わかんねえ。
「……おまえこの間、そいつに」
「わああああ!!」
「うっせええ!!」
「巽に聞かれたらどーすんだよ!」
「いねぇだろ今日は!てかおまえ、まじ何考えてんだよ!」
「……や、だってあのあと、もっきー謝ってくれたし…」
当然だろ!てゆうかまさかそれで許したのか?!
「ほら……誰でもあるじゃん、身を刺すことって」
「魔がさす、だ。……だからって襲っていいわけないだろ」
「未遂だし!」
「俺が来たからだろうが!てかなんで庇ってんだよ!」
言い返せない淳が、うぅっとストローをいじりながら唸る。
「……だって…」
「……おまえ、まさか…」
口元を引きつる。
「違うっ、浮気とかじゃないから!ただ、なんか…」
「なんだよ」
「もっきー、いい奴だから…」
「……おまえ…アホか」
「アホじゃねえし!」
「またあんな事になったらどうすんだボケ!!」
「なんねぇよ!もう絶対しないって言ってたし!」
「~~~~っ」
……なんでこいつは!!
中学ん時からそうだった。
疑うことを知らなくて、すぐ人を信じるその性格。
そのせいで誘拐されかけた事まであった。
巽が過保護になったのも、ある意味仕方がないことだと思う。
……でも、あん時も…
俺たちがボコボコにした誘拐犯の中年オヤジを、淳は許した。
――なんにも怖いことされてないよ!お菓子いっぱい貰っただけ!
淳がそう言い張ったので、結局警察沙汰にはならなかったけど。
「……あのな、世の中にはおまえが考えてる以上に悪い奴が、いっぱいいんだよ」
「……うん」
……ほんとにわかってんのか?こいつ…
呑気にパフェなんか食いやがって…。
「……リク、」
「なんだよ」
「……心配かけてごめん。それと…助けてくれて、ありがと」
「………」
俺は小さく溜め息を吐いた。
「……なぁところでさ、こうちゃんって彼女とかいんの?」
「えー?たぶんいないと思うけど…」
「じゃあ、好みのタイプとかって」
「ん―……こうちゃん、あんまそういう話しないし……ってゆうかなんで?」
「いいから教えろ」
「えー…どうしよっかなぁ~?」
にやりと笑う淳。
笑い返す俺。
「……おまえがイケメン後輩と保健室でじゃれあってたって巽に」
「ああああわかりました今度!今度聞いときます!!」
俺は巽と違って、淳に対して恋愛感情は持ってないけど。
このどうしようもない馬鹿を放っとけない気持ちは、なんとなくわからないでもない。
……とりあえずこうちゃんには今回の件、話しとくか…
あいつ、かなりしつこそうだったしな…。
なんだかんだ言いながらもそんな事を考えてる自分に少し呆れながら、俺はメニュー表に手を伸ばした。
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