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第一部 紅蓮の心《クリムゾン・ハーツ》
第九話 貝波との謁見
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幸人が、俺達が今でも信じ難い友人の貝波に連絡してから数日後、貝波から連絡があり自宅に来てほしいとのことだ、何やら進展があったらしい。
俺達が貝波の家に着くと幸人がチャイムを押すと中に来てくれと言われた。
中に入ると貝波に直接会うことができた。
『悪いね、幸人の頼みとなると本宅では話ができないからこっちに来てもらったんだ。』
『で、貝波どうだった?』
『その前に幸人、彼らを紹介してくれ。』
『そうだね、まずクリムゾン・ハーツのリーダーの紅煉さん、副リーダーの明科友理奈さん。そして順にユリウス・ハッシュベルトさん、暁知也さん、日暮稲成さん、戸倉明さん、神楽祐一さんだよ。』
『なるほど、私は貝波凍鵺…彼女の友人だ。よろしく頼むよ。』
『では、改めて例の件は?』
『神崎家と夢野家はこの話から下がってくれたが龍ヶ崎家は難題だ。何せ現当主の龍ヶ崎正則は《悪魔の帝王》で有名だからね、しかも総理の親友だ…失敗したら国家を敵に回すようなものだ。幸人、いや、優樹菜君、君の親を頼れば容易いだろうに?』
『父さんと母さん?無理だよ…あの二人は龍ヶ崎家の名前を出せばバカみたいに向こうの言いなりだし。』
『警視庁長官の宮崎君に協力を仰ぐか…今回の龍ヶ崎家の行動は恐喝に近いし。』
幸人と貝波の話についていけてない俺達がわかったのは龍ヶ崎家にたてつこうものなら総理大臣が動く可能性があるかもしれないと言うことだけだった。
『でも、ユリウス君、君の父親はハッシュベルト公爵だよね?』
『イエス、ですがそれがどうしたのですか?』
『いくら龍ヶ崎家でもハッシュベルト公爵には逆らえないはずだよ?龍ヶ崎家は爵位では男爵だから。』
『しかし、ミーは…。』
ユリウスは口を濁しながら黙り混み、暫くすると事情を話したんだ。
『ミーはハッシュベルト家の人間なのは確かですが、ミーがバンドをしていることを両親は知らないんです。』
『何故知らせないのかな?』
『公爵家の家は厳しいです…しきたりを守ります…。』
『要するに君がバンドをしていても認められる可能性が低く知られたら連れ戻される可能性があるってことかい?』
『イエス…ミーはバンドがしたいです…煉と…このバンドの皆とバンドがしたいです。』
『なるほどね…そして明科君、君もまた日本における音楽の名門の家系・明科則之伯爵のお孫さんだろ?』
『えっ?!そうなんですか?』
『知らなかったのかい?』
『両親共に話をしてくれないので。』
『なるほど、最も最重要なのは紅煉君…いや、紅煉大公である君が何故動かないのかな?君なら鶴の一声でことが済むだろう?』
貝波の言葉に俺以外の皆が驚愕し信じられないと言う目で見ていたのだ。
『まさか、紅家のことは紅君自身が知っているはずなのだが?違ったかい?』
『…正確には《元》だ。今となっては何の効力もない。』
『どう言うことかな?』
『バンド活性期…音楽の名門があらゆるバンドを支援しプロデュースしてきた…それは今も変わらない…しかし、俺がそのバンドを始めたことにより紅家は衰退した。当主のバンド活動が影響しバンドを支援するのではなく自分の家からバンドマンを作れば良いと言う考えが増え自滅した家も少なからず現れ…一大騒動になった。』
『その事件は私も知っているよ。』
『その発端が…原因の俺が言う権利があるとは思えない。』
『いやいや、私が言いたいのはそこじゃない。君が明科伯爵とハッシュベルト公爵に話をつけてあげれば良いと言いたいんだよ。そして、君は今の活動をしながら自らのバンドをプロデュースすれば良い。』
『俺が?明科伯爵とハッシュベルト公爵に?』
『ああ、連絡先は教えるから紅君、君が一人で片付け明科伯爵とハッシュベルト公爵に力を借りなさい。』
俺が頷くと貝波は明科伯爵とハッシュベルト公爵の連絡先を教えてくれた。
『あとこれだけは言っておくよ。君の爵位はこの日本では総理の下だ、が、しかし、君の母方のご両親は今も健在の天皇だ。力を借りるかは君に任せるが、私から連絡はしておくよ。』
貝波は漠然としない話をしてすぐに自分は仕事に戻るからこの家から出るように言われたので俺達は貝波の別邸をあとにした。
数日後、友理奈とユリウスに話しかけられた俺は戸惑いながら二人の話を聞いた。
『煉…私、煉が今の状況を突破してくれることを信じてる。』
『ミーもです。ミスター煉…貴方は自分が引き金であると責してるみたいですが、ミーもミス友理奈も貴方が動いたからこうして今バンドをしているんです。』
『友理奈、ユリウス…お前ら…。』
俺の中のモヤモヤは晴れたがやはり天皇の力添えは引ける思いがしたのでやめることにした。
俺達が貝波の家に着くと幸人がチャイムを押すと中に来てくれと言われた。
中に入ると貝波に直接会うことができた。
『悪いね、幸人の頼みとなると本宅では話ができないからこっちに来てもらったんだ。』
『で、貝波どうだった?』
『その前に幸人、彼らを紹介してくれ。』
『そうだね、まずクリムゾン・ハーツのリーダーの紅煉さん、副リーダーの明科友理奈さん。そして順にユリウス・ハッシュベルトさん、暁知也さん、日暮稲成さん、戸倉明さん、神楽祐一さんだよ。』
『なるほど、私は貝波凍鵺…彼女の友人だ。よろしく頼むよ。』
『では、改めて例の件は?』
『神崎家と夢野家はこの話から下がってくれたが龍ヶ崎家は難題だ。何せ現当主の龍ヶ崎正則は《悪魔の帝王》で有名だからね、しかも総理の親友だ…失敗したら国家を敵に回すようなものだ。幸人、いや、優樹菜君、君の親を頼れば容易いだろうに?』
『父さんと母さん?無理だよ…あの二人は龍ヶ崎家の名前を出せばバカみたいに向こうの言いなりだし。』
『警視庁長官の宮崎君に協力を仰ぐか…今回の龍ヶ崎家の行動は恐喝に近いし。』
幸人と貝波の話についていけてない俺達がわかったのは龍ヶ崎家にたてつこうものなら総理大臣が動く可能性があるかもしれないと言うことだけだった。
『でも、ユリウス君、君の父親はハッシュベルト公爵だよね?』
『イエス、ですがそれがどうしたのですか?』
『いくら龍ヶ崎家でもハッシュベルト公爵には逆らえないはずだよ?龍ヶ崎家は爵位では男爵だから。』
『しかし、ミーは…。』
ユリウスは口を濁しながら黙り混み、暫くすると事情を話したんだ。
『ミーはハッシュベルト家の人間なのは確かですが、ミーがバンドをしていることを両親は知らないんです。』
『何故知らせないのかな?』
『公爵家の家は厳しいです…しきたりを守ります…。』
『要するに君がバンドをしていても認められる可能性が低く知られたら連れ戻される可能性があるってことかい?』
『イエス…ミーはバンドがしたいです…煉と…このバンドの皆とバンドがしたいです。』
『なるほどね…そして明科君、君もまた日本における音楽の名門の家系・明科則之伯爵のお孫さんだろ?』
『えっ?!そうなんですか?』
『知らなかったのかい?』
『両親共に話をしてくれないので。』
『なるほど、最も最重要なのは紅煉君…いや、紅煉大公である君が何故動かないのかな?君なら鶴の一声でことが済むだろう?』
貝波の言葉に俺以外の皆が驚愕し信じられないと言う目で見ていたのだ。
『まさか、紅家のことは紅君自身が知っているはずなのだが?違ったかい?』
『…正確には《元》だ。今となっては何の効力もない。』
『どう言うことかな?』
『バンド活性期…音楽の名門があらゆるバンドを支援しプロデュースしてきた…それは今も変わらない…しかし、俺がそのバンドを始めたことにより紅家は衰退した。当主のバンド活動が影響しバンドを支援するのではなく自分の家からバンドマンを作れば良いと言う考えが増え自滅した家も少なからず現れ…一大騒動になった。』
『その事件は私も知っているよ。』
『その発端が…原因の俺が言う権利があるとは思えない。』
『いやいや、私が言いたいのはそこじゃない。君が明科伯爵とハッシュベルト公爵に話をつけてあげれば良いと言いたいんだよ。そして、君は今の活動をしながら自らのバンドをプロデュースすれば良い。』
『俺が?明科伯爵とハッシュベルト公爵に?』
『ああ、連絡先は教えるから紅君、君が一人で片付け明科伯爵とハッシュベルト公爵に力を借りなさい。』
俺が頷くと貝波は明科伯爵とハッシュベルト公爵の連絡先を教えてくれた。
『あとこれだけは言っておくよ。君の爵位はこの日本では総理の下だ、が、しかし、君の母方のご両親は今も健在の天皇だ。力を借りるかは君に任せるが、私から連絡はしておくよ。』
貝波は漠然としない話をしてすぐに自分は仕事に戻るからこの家から出るように言われたので俺達は貝波の別邸をあとにした。
数日後、友理奈とユリウスに話しかけられた俺は戸惑いながら二人の話を聞いた。
『煉…私、煉が今の状況を突破してくれることを信じてる。』
『ミーもです。ミスター煉…貴方は自分が引き金であると責してるみたいですが、ミーもミス友理奈も貴方が動いたからこうして今バンドをしているんです。』
『友理奈、ユリウス…お前ら…。』
俺の中のモヤモヤは晴れたがやはり天皇の力添えは引ける思いがしたのでやめることにした。
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