セブンスガール

第三章・二学期と真実の邂逅編

第五話A 終夜の決意

 事実を聞かされた終夜は戸惑いを隠せずにいたが結論を語り始めた。

 「いきなり恋愛ドールで俺の彼女候補なんて言われても答えは出せない。でも、いつかは出す。だからそれまでは今まで通りでいたい。」

 終夜の話を聞いた紅達は黙って頷いたのでした。
 しかし、湊は納得がいかないのか歯切れの悪い含みがあることを彼に対し言い放ったのです。

 「へー、終夜の答えはそれかよ。なんでだよ？」

 「俺は確かに紅達と暮らしてる、だが、彼女達個人のことをよく理解してない。そんな状態で付き合っても上手くいかないと思うんだ。」

 終夜の答えに湊は納得せざるおえなくなり、紅達は彼の気持ちを組んで待つことに納得してくれたのでした。

 「藤堂君やっぱり優しいよ。湊はずっと藤堂君のことを思ってるみたいだけど考え方は貴方の方が上よ。」

 「そんな事ないよ。俺はただちゃんとした答えのもと返事がしたいだけだ。」

 「終夜約束は守りなさいよね！破ったら承知しないから！」

 「わかったよ。」

 紅達から真実を告げられてから数日が経ち終夜は悩んでいた。
 理由は明白だ、紅達から1人選ぶとそれ以外の皆が消えてしまうからだ。でも、終夜は粗方決めていた。

 そう、その相手は…〇〇だ。