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(紅の章)『メインルート編』消失した想いと取り戻した想い
紅の章・第二話 紅の本音
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頭を悩ませている終夜に紅は静かに話し始めたのでした。
「終夜気付いてた?僕や周りの終夜に対しての『好きだよ』アピールにさ。勿論縁も出してた。」
突然の紅の発言に対し終夜は勿論いきなり自分の名前を出された縁自身も驚いてしまった。
「か、神前さん?何の事か私解らないよ?」
「あれで隠してたつもりなんだ。笑えるね。僕の表感情って『嫉妬』だから恋感情に対しては敏感なんだ。でも不思議なんだ。僕の表感情は『嫉妬』、裏感情は『無関心』、どちらも良い事って訳でもないよね?最悪どちらも嫌われる感情だしこれ。」
縁は黙って落ち込んでしまったが終夜は紅の疑問には自分自身疑問に思っていた節があったため考え込んだ。
「お父様は僕に恋人を作らせる気がなかったんじゃないかってくらい変なテーマだよこれ?僕のテーマは。」
「ん?ちょっと待ってくれ、本当に『無関心』なら自分のテーマにすら『無関心』になるはずじゃないか?」
「終夜?何が言いたいんだ?」
湊は終夜の理論に疑問を持ったのでした。
「だって、よく考えてみてくれ?無関心な人間って自分自身にも無関心なんだ。だが紅は自身のテーマに疑問を持ってる、つまりは紅の『無関心』は逆転の発想で考えなければ意味がないのでは?」
「僕はテーマ通り関心ないよ。でも、終夜の考えは辻褄が合う。」
「正確に言えば『無関心』なのではなく〈興味が無いものへ対して関心がいかなくなる〉が正解なんじゃないかな?『嫉妬』に関しては恐らくは〈興味が持ちすぎて一つに絞れず全て自分のものにしたい〉が正解なんじゃないかな?」
「そんな問答どうでもいいや。僕は終夜に嫌われたくない。でもこのままだと嫌われる、でも、どうしたらいいか解らない。」
無表情だが自暴自棄になり始めている紅に対し終夜は。
「紅の言う通り、問答どうのこうのじゃない。でも、紅の本音は何処にある?」
「『僕の本音』?僕自身を終夜に受け入れられたい。終夜に好かれたい。終夜の一番になりたい。」
紅の返答に対し「それだけかい?」と終夜は返答し、更に彼女はこう言い返した。
「なんで、なんで!いつも終夜は僕だけを見てくれないの!」
「俺が紅を今まで『特別視』しなかったのは〔家族〕だから。家族は平等に接しなきゃならない。」
「〔家族〕?僕はそんなふうには最初から終夜を見ていたわけじゃない!僕の中ではいつも【一番】だったんだ!」
紅は終夜に流されるままに本音を暴露していき遂には彼女の心をのぞき込む話に持って行ったのでした。
「僕は...僕は終夜しかいつも見てないんだよ!でも終夜は僕を見てくれてない、それなら僕も終夜を見ないように関心持たないようにしようと思ったらこうなった。」
「そう言う事か、そう言う事だったのか。紅の本当のテーマは『本音』だ。」
紅は終夜の反応に驚きつつ肩から落胆したのでした。しかし、縁はその反応に対し終夜を怒りました。
「藤堂君!女の子の本音を聞いといてその本音の回答とは正反対回答を話すってお門違いだよ!」
「愛澤さん、紅の待っていた答えじゃないのは承知してるよ。でもねこれを解き明かさないと本当の意味で紅に返事はできないよ。」
「それは藤堂君の言い分だよね?紅さんの求めてる答えじゃないし今求めてるのは藤堂君の本心なんだよ。」
「もういい。」と紅は落ち込みながら後ろを向きそのまま去って行ってしまった。
終夜は内心紅に謝りながら彼女が去るのを見届けた。
「終夜気付いてた?僕や周りの終夜に対しての『好きだよ』アピールにさ。勿論縁も出してた。」
突然の紅の発言に対し終夜は勿論いきなり自分の名前を出された縁自身も驚いてしまった。
「か、神前さん?何の事か私解らないよ?」
「あれで隠してたつもりなんだ。笑えるね。僕の表感情って『嫉妬』だから恋感情に対しては敏感なんだ。でも不思議なんだ。僕の表感情は『嫉妬』、裏感情は『無関心』、どちらも良い事って訳でもないよね?最悪どちらも嫌われる感情だしこれ。」
縁は黙って落ち込んでしまったが終夜は紅の疑問には自分自身疑問に思っていた節があったため考え込んだ。
「お父様は僕に恋人を作らせる気がなかったんじゃないかってくらい変なテーマだよこれ?僕のテーマは。」
「ん?ちょっと待ってくれ、本当に『無関心』なら自分のテーマにすら『無関心』になるはずじゃないか?」
「終夜?何が言いたいんだ?」
湊は終夜の理論に疑問を持ったのでした。
「だって、よく考えてみてくれ?無関心な人間って自分自身にも無関心なんだ。だが紅は自身のテーマに疑問を持ってる、つまりは紅の『無関心』は逆転の発想で考えなければ意味がないのでは?」
「僕はテーマ通り関心ないよ。でも、終夜の考えは辻褄が合う。」
「正確に言えば『無関心』なのではなく〈興味が無いものへ対して関心がいかなくなる〉が正解なんじゃないかな?『嫉妬』に関しては恐らくは〈興味が持ちすぎて一つに絞れず全て自分のものにしたい〉が正解なんじゃないかな?」
「そんな問答どうでもいいや。僕は終夜に嫌われたくない。でもこのままだと嫌われる、でも、どうしたらいいか解らない。」
無表情だが自暴自棄になり始めている紅に対し終夜は。
「紅の言う通り、問答どうのこうのじゃない。でも、紅の本音は何処にある?」
「『僕の本音』?僕自身を終夜に受け入れられたい。終夜に好かれたい。終夜の一番になりたい。」
紅の返答に対し「それだけかい?」と終夜は返答し、更に彼女はこう言い返した。
「なんで、なんで!いつも終夜は僕だけを見てくれないの!」
「俺が紅を今まで『特別視』しなかったのは〔家族〕だから。家族は平等に接しなきゃならない。」
「〔家族〕?僕はそんなふうには最初から終夜を見ていたわけじゃない!僕の中ではいつも【一番】だったんだ!」
紅は終夜に流されるままに本音を暴露していき遂には彼女の心をのぞき込む話に持って行ったのでした。
「僕は...僕は終夜しかいつも見てないんだよ!でも終夜は僕を見てくれてない、それなら僕も終夜を見ないように関心持たないようにしようと思ったらこうなった。」
「そう言う事か、そう言う事だったのか。紅の本当のテーマは『本音』だ。」
紅は終夜の反応に驚きつつ肩から落胆したのでした。しかし、縁はその反応に対し終夜を怒りました。
「藤堂君!女の子の本音を聞いといてその本音の回答とは正反対回答を話すってお門違いだよ!」
「愛澤さん、紅の待っていた答えじゃないのは承知してるよ。でもねこれを解き明かさないと本当の意味で紅に返事はできないよ。」
「それは藤堂君の言い分だよね?紅さんの求めてる答えじゃないし今求めてるのは藤堂君の本心なんだよ。」
「もういい。」と紅は落ち込みながら後ろを向きそのまま去って行ってしまった。
終夜は内心紅に謝りながら彼女が去るのを見届けた。
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