今の生活に飽きたら神の使徒(魔族)になりました

結木 太一

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〜2020/06/15まで執筆分

77話//不吉

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 各隊結成から早くも2ヶ月が経とうとした。それぞれに実力をつけ、単なる私兵団からもうすぐ正式に騎士団への採用が決まろうとしていた。

「お時間よろしいでしょうか?」

 軽快なノックの後にビルがそう伺う。特段急ぎの用事もないので、手を止める。

「どうぞ」

「失礼します。報告がございます。以前より隊の中であった密偵の疑惑ですがほぼ確実となりました。」

 各隊結成初期からあったその疑惑の人物が特定出来たらしい。

「…誰だった?」

「はい。3人上がりました。1人は白の騎士団所属、アンジュ。残りの2人はユィート様の隊所属、ランジュとマユです。」

「うわ、全隊員合わせてもトップに入る3人じゃないっすか」

 予想通りの範疇ではあるのだが、その中でも最悪の結果ではあった。何にしてもまずは話を聞かないことには始まらない。

「とりあえずアンジュたちに招集をかけるしかないだろうな」

「ですね。ビルさんお願いします。ついでに八傑の集合もかけておいてください。」



××××××××××

 当日中に招集が可能となり、もう日も沈み夜の闇に街が入る頃領主邸に疑惑の三人と八傑、ユィートたちが集まった。

「御三方に呼ばれるってことはなにか緊急の用ですか?」

「そうですね。僕達から話す前になにか心当たりはありますか?」

「ないですけどぉ?」

「マユたち悪いことしたの?」

 ユィートたちは顔を見合わせる。本当に彼女達が嘘をついていないか、濡れ衣にならないか。

「ちょっと我慢してくれよ?」

捕縛バインド。契約魔法発動。アンジュ、ランジュ、マユの3名に質疑に嘘偽りの答弁を禁ずる。」

 無詠唱でも発動できるが、これから行うことを明確にする意を込めて声に出す。

「尋ねます。あなた方は密偵ですか?」

「「「はい」」」

 返答に息を飲む。八傑は身構え、すぐにでも殺しそうな気配を纏う。

「…アンラ、マンユというものを知ってますか?」

「「「はい」」」

 確定した。確定してしまった。こんな辺境の言ってしまえば田舎町。ここに来るような人物がアイツらの名を知ってるはずがない。物語にも出てこないような神が隠したがる神。なんなら魔王討伐は知られているだろうが、悪神邪神は分かるはずがないのだ。

「彼女たちを牢に閉じ込めてください。24時間監視をつけることを忘れずに。」

「かしこまりました。」

 この時ユィートは、ナハムは、マスカルは怠った。疑惑が確実になったとはいえ2ヶ月もの間一緒に行動することもあったということから慢心した。



「非常に残念です。追って沙汰が知らされるまで大人しくお願いします。」

 ギシッ。何かが歪んだ。

「アンジュ、ランジュ。これは絶体絶命?」

「そうだねぇ。どうしよっか?」

「やるしかないんじゃない?」

「わかった。残念だけど、やろう」





××××××××<<××××××××

どうもゆたです。自分のことながら久しぶりで3連投とはバカですね笑
しかしながらこれで終わりには近づいたかな?
宣言通りの年内完結目指して頑張るぞぉ٩( 'ω' )و
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感想 1

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みんなの感想(1件)

ガク
2018.08.21 ガク

おはようございます(^∇^) 面白いです。このまま読み進めますね。一応脱字報告。異世界.1 唯人のセリフで「なるほっす」➡「なるほどっす」でしょうか?

2018.08.21 結木 太一

ありがとうございます!
そちらは脱字ではなく彼の気が抜けたり興奮してる時の喋りのクセみたいな感じです。

これからも頑張って書いていくのでよろしくお願いします(*`・ω・)ゞ

解除

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