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日常ランキング ボクシング村田諒太 疑惑の判定

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謎経歴度 100 Sランク+
判定負け度 95 Sランク
ダウン軽視度 98 Sランク
疑惑度 84 Aランク
ボクシングの『ポイント』って何?度 92 Sランク
観客無視度 100 Sランク+

【解説】
既にご存知かもしれないが、ボクシング村田諒太が世界戦で敗れた。判定負けである。

対戦相手はカメルーン出身のフランス人という訳のわからん経歴を持つ、アッサン・エンダム。日本人の後輩に呼ばれる時はアッサンさんと呼ばれるのだろうか。これはKABAちゃんさんと同義であり、非常に興味深い。

試合は終始村田のペースで進み、村田は第4ラウンド、エンダムからダウンを奪うが、KOまでは仕留め切れず、結果は判定に委ねられた。判定は前述の通りである。

この結果には、日本だけでなくフランス側からも疑惑の声が上がり、ボクシングの判定というものについて、国民に今一度考えさせる結果となった。

これと似たようなケースでは、以前亀田とランダエタの試合、ランダエタが亀田からダウンを奪いながらも、疑惑の判定によって涙を飲んだ試合があったが、ボクシングはこういった試合を教訓として、何も学ばないのだろうか。そうして、亀田史郎は何故インスタをやっているのだろうか。

ボクシングは興行であり、観客が払う入場料によってその運営費を賄っている。つまり観客は神様であり、観客が納得する試合、判定を行うのは運営の責務であると言える。

その神様が納得していないにも関わらず、判定の説明もなく、何事もなかったかのように粛々と進行を進めるのはおかしいと思うのだ。「勝者~ッ!!アッサン・エンダム~~~ッッッッ!!」じゃねえよ。まったく、力を入れるところを間違っている。

勝敗が誰の目から見ても明白な場合を除いては、審判団は判定の理由を観客に説明する義務があるのではないか。でなければ、わざわざ金を払って観に来たボクシングファンは絶対に納得できないし、サービス不履行だと考えるだろう。

判定負けの理由としては、エンダムに比べて村田の手数が少なかった、積極性が劣っていたことが理由らしい。

効きもしない手打ちジャブをガードの上からペチペチと何発も打ち込むことが、ボクシングの積極性なのか。

『ボクシングのプロ』が考えている以上に、ダウンというものは観客から見てインパクトがあるものだ。

「あいつ!!リング上では倒れちゃいけないのがボクシングのルールで選手は絶対それに従わなくちゃいけないのに倒れたぞ!!ねえ、今見ましたよね!?滑ったんじゃないよね!?倒れたよねあいつ!?減点だ!!大減点しろ!!」

と、口では言わずとも思っているのである。

そのため、観客が受けるインパクトほどには、ダウンの減点が高くないというのは、判定の不公平感を生み出し、今後ボクシングが考えていかなければいけない課題の一つと言えるだろう。

一番大切なことは、ボクシングを観るのはプロではなく素人の観客であるということ。プロボクシングはスポーツである前に金を取る興行であるのだから、その観客の目線で考えることのできないサービスでは、遅かれ早かれ衰退の一途を辿ることになるだろう(亀田史郎は何故インスタをやっているのだろうか)。

というか、判定を聞くまでは完全に村田は勝ったと思っていて、エンダムは負けたと思っていた。

俺の勝ちだと強がってはいたが、完全に落ち込んでいたはずのエンダムの、判定勝ちを知ってからの凄まじい変わり身の早さ。

それはボクサー特有のその俊敏なフットワークの軽さ故なのか。さっきまで完全に自分でも負けたと思ってたやん(こういった変わり身の早さをネタにするのが、松本人志のコントである)。

以前放送室で、松本がボクシングの判定は自己申告制にすべきだと語っていた。勝敗は戦った当人同士が一番よく知っているのだから、勝敗は二人に決めさせるべきだと。

非常にもっともな意見だし、筆者もそう思う。それで勝敗を決めるのが、もっとも美しいスポーツマンシップであり、本人達も一番納得できるのではないだろうか。

或いは、ボクサー全員に、試合で判定負けをする度に負けた分のポイントが貯まっていく、ポイントカードを配布するというのはどうだろう。

負ける度に疑惑のポイントが貯まり、それが一定数貯まると全国のヨドバシやビッグカメラで買い物ができるのだ。

それか、試合で負ける度にマイレージが貯まり、それが一定数に達すると世界各国を旅できるマイレージカードという手もある(ねえよそんな手)。

カードの話はさておき、ボクシングにはルール改正が必要だと思う。

最も重視すべきは、お金を払って観に来てくれる観客であり、それが置いてきぼりになっている現行のルールでは、今後も疑惑の判定が続いていくことは間違いないだろう。

そうして、何度でも言うが、亀田史郎は何故インスタをやっているのだろうか。

筆者は、ボクサーという過酷な職業に挑む全ての選手を尊敬している。

結果に疑義があっては、命懸けで戦った選手も浮かばれない。

みんなが心から楽しめる試合を目指して、頑張れボクシング!!というエールを送って、本文を締めたいと思う。

最後に、衝撃的な告白をしたい。

実は筆者はこの試合を、リアルタイムで観ていない。
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