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日常ランキング 恐怖!!くら寿司新メニュー、パート2!!
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恐怖度 100 Sランク+
消えたお化け度 98 Sランク
目論みハズレ度 95 Sランク
在庫せ……ゲフンゲフン度 100 Sランク+
【解説】
くら寿司恐怖の新メニュー、パート2である。
先日久しぶりにくら寿司を訪れた筆者は、あるメニューを発見してまたもや頭の中がビッくらポン!状態に陥ってしまった。
が、それを解説するには、まずその前のハロウィンシーズンにまで話を遡る必要がある。
当時くら寿司には、ハロウィンシーズン限定の『ハロウィンメニュー』なるものがあり、『消えるお化けの黒カレー』『魔女の海老マヨ』『魔女のはぐき』『恐怖の目玉ムース』の四種類が登場していた。
魔女の海老マヨと魔女のはぐきは値段のわりに内容がクソ……あわわ、寸前で絶妙に踏み止まりがちな価格設定となっていたため、筆者の主な目的は消えるお化けの黒カレーと、恐怖の目玉ムースを食すことにあった。
特に消えるお化けの黒カレーは、当時有吉弘行のダレトクで放送されていたため、筆者としては非常に興味があったのである。
店に着いてタッチパネルを押すと、既に恐怖の目玉ムースは売り切れていた(目玉メニューだけに。違うか!!わっはっはっはっはっ!!)。
……まだ時刻は昼過ぎであるのに、目玉ムースが既に売り切れていることの方が恐怖である。では逆に聞くが、一体何時に来れば目の中の美味そうな玉を食べられたというのか。ゲゲゲの鬼太郎では目玉のおやじが推しメンである筆者にとって、目玉の売り切れは正にビッくらポン!であった。
まあいい。消えるお化けの黒カレーの方はどうやらありそうだ。
タッチパネルから注文すると、しばらくしてカレーが到着した。
このカレーはとても変わっていて、ライスに紫のソース、黒カレーが掛かったものの上に、なんと『綿菓子』が乗っており、綿菓子をカレーに溶かしながら食すという、きゃりーぱみゅぱみゅもびっくりの斬新なニュースタイルとなっている。
キモ可愛いお化けの飾りを引っこ抜くと、いざ実食である。
……う~ん。これは何と言えば良いのか。味は美味い、確かに美味いのだが、ご飯の量とルーの濃さが合っていないため、ものすごく味が濃い。いや、濃すぎる。はっきり言ってまず……あわわ、全部食べ切るのが辛い、かなり個性的な味に仕上がっている。
カレーを綿菓子にかけると、タイトル通り綿菓子がお化けのように消えていくため、子供達にはとてもウケるメニューだろう。
しかし、肝心のターゲットであろう子供向けにしては、この味の濃さは気になるところだ。全部食べ切れる子供が果たしてどれほどいるのか。
大丈夫かなぁこのメニュー。ちょっと濃さがなぁ……と、失礼なことを思いながら、筆者は店を後にした。
それからしばらくして。
店を再び訪れた筆者は、そこで前述した衝撃のメニューを発見することとなった。
そのメニューとは、『限定黒カレー』と『コットンコーヒー』。
限定黒カレーとは、普段は販売していない『黒カレー』を、今なら限定で販売しますよというもの。コットンコーヒーとは、コーヒーに今なら無料で『綿菓子』が付いてきますよというものだった。
ええっ!!なんだって!?こいつぁビッくらポン!だぜ!!普段は絶対に食べられない黒カレーが期間限定で食べられて、更に今ならコーヒーを頼めば無料で綿菓子が付いてくるなんて!!黒カレーはともかく、コーヒーは綿菓子を溶かして飲むのか!!なるほど、くら寿司通を自負する俺でも、そんな斬新なアイディアは出てこなかったぜよ!!
……と、その時筆者の脳裏に、ある記憶が蘇った。
……ん?『黒カレー』に『綿菓子』……だと?
……どこかで聞いたようなフレーズ……いや、俺はそれを、確かに聞いたことがある……。
……おいおい、これって売れ残……ゲフンゲフン、残念ながら予定数に達しなかった『消えるお化け』が、形を変えて現代に蘇ったんじゃ……。
その瞬間、筆者は背筋にゾクリと、とてつもなく冷たく鋭利な恐怖を感じた。
まるで、漆黒の闇の中に迷い込んだ、恐怖に怯える旅人のように。
全身から冷や汗がしたたり落ちる。
心なしか、周囲からお化けのクスクスという不気味な笑い声が聞こえるような気さえする。
寒い。
寒い。
おかしい、店内は空調が効いているはずなのに、全身の震えが止まらない。
店内には、以前解説したシャリ野菜シリーズの紹介文があり、『野菜をたっぷり食べやさい』と、かなりスベり気味のコピーが踊っていた。
おそらく、『やさい』と『食べなさい』の『なさい』の部分を掛けているのが笑いどころなのだろう。
寒い。
寒い。
あまりに寒すぎるので、一旦トイレに逃げ込むと(トイレ好きやな)、お手洗いのところの鏡に貼り付ける形で、『パート、アルバイト募集!!』のチラシがあった……。
チラシで鏡に顔が映らない……。
この鏡は用を足して手を洗う際、絶対に目に入れざるを得ない場所である。
このパート、アルバイト募集の情報を、必ず客の目に入れてやるぜよ!!日本の夜明けは近いぜよ!!という強い執念を感じた……。
くら寿司さん、どんだけ人手足りないんですか……。
うんこをして席に戻ると(したんかい!!)、一旦気を落ち着かせるため精神を集中させ、改めて件のメニューを見やった。
……うん、やはり俺の目に狂いはなかったようだ。
世にも恐ろしい、これは完全に在庫せ……ゲフンゲフン、あの時消えたはずのお化けが、この世に蘇ったのである。
以上で、ハロウィンシーズンに起こった筆者の恐怖体験は幕を閉じる。
本当に、くら寿司の新メニューへの探究心は、尊敬に値する。
失敗を絶対に認めない厚顔無……あわわ、発想の転換によって違う価値を創出する、アイディア満載の企業努力は、寿司屋でなくとも見習いたいところである。
これからどのようなビッくらポン!な新メニューが出てくるか、今後もくら寿司から目が離せない。
むしろ、くら寿司に夢中な筆者であった。
消えたお化け度 98 Sランク
目論みハズレ度 95 Sランク
在庫せ……ゲフンゲフン度 100 Sランク+
【解説】
くら寿司恐怖の新メニュー、パート2である。
先日久しぶりにくら寿司を訪れた筆者は、あるメニューを発見してまたもや頭の中がビッくらポン!状態に陥ってしまった。
が、それを解説するには、まずその前のハロウィンシーズンにまで話を遡る必要がある。
当時くら寿司には、ハロウィンシーズン限定の『ハロウィンメニュー』なるものがあり、『消えるお化けの黒カレー』『魔女の海老マヨ』『魔女のはぐき』『恐怖の目玉ムース』の四種類が登場していた。
魔女の海老マヨと魔女のはぐきは値段のわりに内容がクソ……あわわ、寸前で絶妙に踏み止まりがちな価格設定となっていたため、筆者の主な目的は消えるお化けの黒カレーと、恐怖の目玉ムースを食すことにあった。
特に消えるお化けの黒カレーは、当時有吉弘行のダレトクで放送されていたため、筆者としては非常に興味があったのである。
店に着いてタッチパネルを押すと、既に恐怖の目玉ムースは売り切れていた(目玉メニューだけに。違うか!!わっはっはっはっはっ!!)。
……まだ時刻は昼過ぎであるのに、目玉ムースが既に売り切れていることの方が恐怖である。では逆に聞くが、一体何時に来れば目の中の美味そうな玉を食べられたというのか。ゲゲゲの鬼太郎では目玉のおやじが推しメンである筆者にとって、目玉の売り切れは正にビッくらポン!であった。
まあいい。消えるお化けの黒カレーの方はどうやらありそうだ。
タッチパネルから注文すると、しばらくしてカレーが到着した。
このカレーはとても変わっていて、ライスに紫のソース、黒カレーが掛かったものの上に、なんと『綿菓子』が乗っており、綿菓子をカレーに溶かしながら食すという、きゃりーぱみゅぱみゅもびっくりの斬新なニュースタイルとなっている。
キモ可愛いお化けの飾りを引っこ抜くと、いざ実食である。
……う~ん。これは何と言えば良いのか。味は美味い、確かに美味いのだが、ご飯の量とルーの濃さが合っていないため、ものすごく味が濃い。いや、濃すぎる。はっきり言ってまず……あわわ、全部食べ切るのが辛い、かなり個性的な味に仕上がっている。
カレーを綿菓子にかけると、タイトル通り綿菓子がお化けのように消えていくため、子供達にはとてもウケるメニューだろう。
しかし、肝心のターゲットであろう子供向けにしては、この味の濃さは気になるところだ。全部食べ切れる子供が果たしてどれほどいるのか。
大丈夫かなぁこのメニュー。ちょっと濃さがなぁ……と、失礼なことを思いながら、筆者は店を後にした。
それからしばらくして。
店を再び訪れた筆者は、そこで前述した衝撃のメニューを発見することとなった。
そのメニューとは、『限定黒カレー』と『コットンコーヒー』。
限定黒カレーとは、普段は販売していない『黒カレー』を、今なら限定で販売しますよというもの。コットンコーヒーとは、コーヒーに今なら無料で『綿菓子』が付いてきますよというものだった。
ええっ!!なんだって!?こいつぁビッくらポン!だぜ!!普段は絶対に食べられない黒カレーが期間限定で食べられて、更に今ならコーヒーを頼めば無料で綿菓子が付いてくるなんて!!黒カレーはともかく、コーヒーは綿菓子を溶かして飲むのか!!なるほど、くら寿司通を自負する俺でも、そんな斬新なアイディアは出てこなかったぜよ!!
……と、その時筆者の脳裏に、ある記憶が蘇った。
……ん?『黒カレー』に『綿菓子』……だと?
……どこかで聞いたようなフレーズ……いや、俺はそれを、確かに聞いたことがある……。
……おいおい、これって売れ残……ゲフンゲフン、残念ながら予定数に達しなかった『消えるお化け』が、形を変えて現代に蘇ったんじゃ……。
その瞬間、筆者は背筋にゾクリと、とてつもなく冷たく鋭利な恐怖を感じた。
まるで、漆黒の闇の中に迷い込んだ、恐怖に怯える旅人のように。
全身から冷や汗がしたたり落ちる。
心なしか、周囲からお化けのクスクスという不気味な笑い声が聞こえるような気さえする。
寒い。
寒い。
おかしい、店内は空調が効いているはずなのに、全身の震えが止まらない。
店内には、以前解説したシャリ野菜シリーズの紹介文があり、『野菜をたっぷり食べやさい』と、かなりスベり気味のコピーが踊っていた。
おそらく、『やさい』と『食べなさい』の『なさい』の部分を掛けているのが笑いどころなのだろう。
寒い。
寒い。
あまりに寒すぎるので、一旦トイレに逃げ込むと(トイレ好きやな)、お手洗いのところの鏡に貼り付ける形で、『パート、アルバイト募集!!』のチラシがあった……。
チラシで鏡に顔が映らない……。
この鏡は用を足して手を洗う際、絶対に目に入れざるを得ない場所である。
このパート、アルバイト募集の情報を、必ず客の目に入れてやるぜよ!!日本の夜明けは近いぜよ!!という強い執念を感じた……。
くら寿司さん、どんだけ人手足りないんですか……。
うんこをして席に戻ると(したんかい!!)、一旦気を落ち着かせるため精神を集中させ、改めて件のメニューを見やった。
……うん、やはり俺の目に狂いはなかったようだ。
世にも恐ろしい、これは完全に在庫せ……ゲフンゲフン、あの時消えたはずのお化けが、この世に蘇ったのである。
以上で、ハロウィンシーズンに起こった筆者の恐怖体験は幕を閉じる。
本当に、くら寿司の新メニューへの探究心は、尊敬に値する。
失敗を絶対に認めない厚顔無……あわわ、発想の転換によって違う価値を創出する、アイディア満載の企業努力は、寿司屋でなくとも見習いたいところである。
これからどのようなビッくらポン!な新メニューが出てくるか、今後もくら寿司から目が離せない。
むしろ、くら寿司に夢中な筆者であった。
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