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第52話 属性
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「よお、配信お疲れさん」
「ブレイズさんこそ、新道場での指導お疲れさまでした。あれだけの門下生に指導するのは大変だったでしょう」
「まあな。新しく来た門下生は素直で良かったんだが、テンペン道場の元門下生に変なクセがついちまっててな。まずはそれをすべて捨てさせるのに苦労したぜ。あれじゃ何億年やっても強くはなれねぇよ」
ブレイズは、いままでどんな教え方をしてたんだと呆れながらも、僕たちへの指導に話を戻した。
「そんじゃ始めるか。実践の前にまずは刃気の『属性』についてだ」
「属性……ですか?」
僕たちのためにあらかじめ用意してくれていたのだろう、ブレイズは属性がわかりやすくまとめられた表を見せてくれた。
「いいか、刃気とは自身のエネルギーと大気中のエネルギーを融合させ、剣にその力を集約させる技だ。刃気には属性があり、それらは『火』『風』『氷』『木』『地』『雷』『水』の七属性と呼ばれている。そして、その相関性をまとめたのがこの属性表だ」
ブレイズが見せてくれた属性表には、次のようにまとめられていた。
【火→風→氷→木→地→雷→水】
火は風に強く、風は氷に強く、氷は木に強く、木は地に強く、地は雷に強く、雷は水に強い。そして水は最初の火に強く、それらはすべて『円』のようにまとまっていると。
「たとえば火と雷のように、有利属性以外には五分の戦いとなる。相性有利の相手であれば、格上の相手でも打ち勝つチャンスがあるし、逆に不利な相手であれば格下に苦戦することもあるってことだ」
そう言うとブレイズは、物置に行って『あるもの』を持ってきた。
ブレイズが持ってきたのは、魔法により特殊な加工が施されているという巻藁だった。試し斬り用の台に巻藁をセットすると、アカリに斬ってみるように促す。
「刃気を込めてこれを斬ってみろ。その『斬り口』を見ればアカリがどんな属性かがわかるって寸法だ。まあ、まずは俺が手本を見せるか」
そう言うとブレイズは、胸元に忍ばせたなにかを触り、しばらく祈った。
「? それって……?」
「ミモザの写真だよ。恥ずかしいこと言わせんなバカ」
これで準備は整ったというように、ブレイズが刃気を溜め始める。なるほど、刃気を溜めるには守るべきものの『モチーフ』が必要。ミモザさんがブレイズにとっての守るべきモチーフということか……。
「おぉおおぉおぉおぉおッッッ! ぜやあッッッッ!」
掛け声と共にブレイズが巻藁を斬ると、なんと、その斬り口が激しく燃え上がった!
「こ、これって……」
「見てのとおり、俺の属性は『火』だ。こうして属性毎に、斬り口に違った特徴が現れるってわけさ。さあ、アカリもやってみろ」
その言葉にコクリと頷くと、アカリは僕をモチーフとして刃気を溜め始めた。
「はぁあぁああぁぁああっっっ! でやあっっっっ!」
掛け声と共に、アカリが巻藁を斬る。
急いでその斬り口を見る僕たち。すると、その斬り口は眩しいほどに、煌々と光り輝いていた!
「……えっ? これって、一体なんの属性の特徴なんですか……?」
《雷……? いや、雷にしてはちょっと輝きすぎてるような……》
《風でもないし氷でもないし木でもないし……》
《七属性とは違う属性? う~ん、わからん》
「おいおい……ウソだろ……」
ブレイズが信じられないものを見たという風に言葉を紡ぐ。
「驚いたな……。アカリ、お前の属性は『光』だ。俺も話の上では聞いたことはあるが、実際にこの属性を持っているやつは初めて見たぜ……」
「ひ、光って? さっきの属性表にはまったく存在しませんでしたけど」
「光はな、さっきの七属性とは比較にならんほど高位の属性であり、『闇』以外のすべての属性に相性有利を取れる。なるほど、だからあのとき……」
一人で勝手に納得しているブレイズに、どういうことなのか説明を求める僕。
「ハラキリだよ。俺の見たところ、やつの刃気の属性は『風』だったはずだ。どおりで実力が上のハラキリの刃気に、アカリが対抗できたわけだぜ。光で風に対し有利を取っていたからこそ、アカリはハラキリの刃気に対して互角に立ち回れたわけだ」
《アカリちゃんの刃気は光wwww》
《アカリちゃん激ヤバwwww》
《ブレイズですら見たことなかったってwwww》
《まさかの激レア最強属性でワロタwwww》
《アカリちゃんめちゃくちゃチートやんwwww》
「すごいよアカリ! やっぱり僕の目に間違いはなかった!」
「よ、よくわかりませんけど、トベさんが喜んでくださってるなら嬉しいですっ!」
アカリの思わぬ激レア属性に場が盛り上がる中、ブレイズは事もなげに言った。
「おし、そんじゃ次は外行くか」
「ブレイズさんこそ、新道場での指導お疲れさまでした。あれだけの門下生に指導するのは大変だったでしょう」
「まあな。新しく来た門下生は素直で良かったんだが、テンペン道場の元門下生に変なクセがついちまっててな。まずはそれをすべて捨てさせるのに苦労したぜ。あれじゃ何億年やっても強くはなれねぇよ」
ブレイズは、いままでどんな教え方をしてたんだと呆れながらも、僕たちへの指導に話を戻した。
「そんじゃ始めるか。実践の前にまずは刃気の『属性』についてだ」
「属性……ですか?」
僕たちのためにあらかじめ用意してくれていたのだろう、ブレイズは属性がわかりやすくまとめられた表を見せてくれた。
「いいか、刃気とは自身のエネルギーと大気中のエネルギーを融合させ、剣にその力を集約させる技だ。刃気には属性があり、それらは『火』『風』『氷』『木』『地』『雷』『水』の七属性と呼ばれている。そして、その相関性をまとめたのがこの属性表だ」
ブレイズが見せてくれた属性表には、次のようにまとめられていた。
【火→風→氷→木→地→雷→水】
火は風に強く、風は氷に強く、氷は木に強く、木は地に強く、地は雷に強く、雷は水に強い。そして水は最初の火に強く、それらはすべて『円』のようにまとまっていると。
「たとえば火と雷のように、有利属性以外には五分の戦いとなる。相性有利の相手であれば、格上の相手でも打ち勝つチャンスがあるし、逆に不利な相手であれば格下に苦戦することもあるってことだ」
そう言うとブレイズは、物置に行って『あるもの』を持ってきた。
ブレイズが持ってきたのは、魔法により特殊な加工が施されているという巻藁だった。試し斬り用の台に巻藁をセットすると、アカリに斬ってみるように促す。
「刃気を込めてこれを斬ってみろ。その『斬り口』を見ればアカリがどんな属性かがわかるって寸法だ。まあ、まずは俺が手本を見せるか」
そう言うとブレイズは、胸元に忍ばせたなにかを触り、しばらく祈った。
「? それって……?」
「ミモザの写真だよ。恥ずかしいこと言わせんなバカ」
これで準備は整ったというように、ブレイズが刃気を溜め始める。なるほど、刃気を溜めるには守るべきものの『モチーフ』が必要。ミモザさんがブレイズにとっての守るべきモチーフということか……。
「おぉおおぉおぉおぉおッッッ! ぜやあッッッッ!」
掛け声と共にブレイズが巻藁を斬ると、なんと、その斬り口が激しく燃え上がった!
「こ、これって……」
「見てのとおり、俺の属性は『火』だ。こうして属性毎に、斬り口に違った特徴が現れるってわけさ。さあ、アカリもやってみろ」
その言葉にコクリと頷くと、アカリは僕をモチーフとして刃気を溜め始めた。
「はぁあぁああぁぁああっっっ! でやあっっっっ!」
掛け声と共に、アカリが巻藁を斬る。
急いでその斬り口を見る僕たち。すると、その斬り口は眩しいほどに、煌々と光り輝いていた!
「……えっ? これって、一体なんの属性の特徴なんですか……?」
《雷……? いや、雷にしてはちょっと輝きすぎてるような……》
《風でもないし氷でもないし木でもないし……》
《七属性とは違う属性? う~ん、わからん》
「おいおい……ウソだろ……」
ブレイズが信じられないものを見たという風に言葉を紡ぐ。
「驚いたな……。アカリ、お前の属性は『光』だ。俺も話の上では聞いたことはあるが、実際にこの属性を持っているやつは初めて見たぜ……」
「ひ、光って? さっきの属性表にはまったく存在しませんでしたけど」
「光はな、さっきの七属性とは比較にならんほど高位の属性であり、『闇』以外のすべての属性に相性有利を取れる。なるほど、だからあのとき……」
一人で勝手に納得しているブレイズに、どういうことなのか説明を求める僕。
「ハラキリだよ。俺の見たところ、やつの刃気の属性は『風』だったはずだ。どおりで実力が上のハラキリの刃気に、アカリが対抗できたわけだぜ。光で風に対し有利を取っていたからこそ、アカリはハラキリの刃気に対して互角に立ち回れたわけだ」
《アカリちゃんの刃気は光wwww》
《アカリちゃん激ヤバwwww》
《ブレイズですら見たことなかったってwwww》
《まさかの激レア最強属性でワロタwwww》
《アカリちゃんめちゃくちゃチートやんwwww》
「すごいよアカリ! やっぱり僕の目に間違いはなかった!」
「よ、よくわかりませんけど、トベさんが喜んでくださってるなら嬉しいですっ!」
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