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お笑い大会ランキング R-1グランプリ2022

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では、毎年恒例のR-1グランプリのランキングに移りたいが、その前に、まず冒頭に『ゆりやん』のインタビューはダレトク!?(?)

ハッキリ言ってそんなもの誰も求めてないし、霜降り明星のクソつまらん格落ちMCトークとかもどうでもいいから、さっさとネタに移ってほしい。(ちなみに、バカリズムを審査員に呼んだのはグッジョブ!!ていうか、『あの時』クソ審査で理不尽に落としたくせに、よく呼べたなオイwwwバカリズムもよう受けたわwww審査員を務められるほどのダントツの実力を有しているピン芸人を、優勝させなかった大会って一体……www自分たちで見る目なかったと言ってるようなものやんwww審査員に呼ぶぐらいだったら、そのだいぶ前に『あの時』優勝させとけよなwwww)(??)

そうこう言っている内にネタが始まったので、駆け足で採点していきたいと思う。

①【kento fukaya】 『居酒屋での合コン』 60 Cランク

このkento fukayaの問題点は、まず(おそらくは自分で描いていると思うのだが)『絵が蛭子能収の漫画のタッチ』のようで気持ち悪いこと。

勿論、人によって感じ方は違うかもしれないが、少なくとも個人的には絵のタッチが不快であり、それで面白さを感じる前に精神が(?)拒否反応を示してしまうのが正直なところなのだ。

そのため、この絵をもっと上手い人に描いて貰うことができれば、そこでまず一つ視聴者側の印象というのはだいぶ好印象になるものと思われる。

ネタに関しては特に見るべきところはなく、『うぉお!!こんなネタ持ってきたか!!こんな発想があったか!!』という、『驚き』と『新規性』と『個性』が全く足りない。

例をあげると、バカリズムの『持つとしたらこうです』や、野田クリスタルの『ゲームネタ』のように、『なるほど~、この発想はやられたわ~』や、『このネタはこいつにしかできないよな』という際立ったものがあるかどうか、そこが芸人として何より大事なのである。

それがあるからこそバカリズムは、たとえ優勝できなくても高い評価を得て仕事が途切れないし、野田クリスタルもオリジナリティーを認められて優勝できた。

逆に今回の優勝者『お見送り芸人しんいち』のように、運良くたまたま優勝できたとしても、『他にない個性』がない芸人は、優勝後こそ一時的に仕事が増えるものの、その後は(三浦マイルドや他のR-1王者のように)苦境に立たされる可能性が大ではないかなと筆者は予想する。

今回の合コンネタのように、際立ったアイディアがない『他の誰でもできるようなネタ』が高く評価されることはないことを、ネタ作りを始める前にまず念頭に置いて、アイディアを煮詰めていくべきだと筆者は思う。

思わず真面目にアドバイスしてしまって(?)時間を取られてしまった。

駆け足で行こう。

あと、バカリズムの採点が、大会を通じて一人だけ結構厳しいのはオモロかったwwww(正確なランキングでは60になるのだが、筆者が初めに番組を観ながら、『う~ん、もし番組上で点をつけるなら基準点として85ぐらいをつけるかなぁ』と思って観ていたら、バカリズムも84で笑った。その後のお見送り芸人しんいちは、う~ん、88ぐらいかなぁと思って観ていたら、バカリズムも89だった。笑いに対する感覚が似ていて少し嬉しかったのは内緒wwww)(?)

②【お見送り芸人しんいち】 『僕の好きなもの』 70 Bランク

けして悪くはないのだが、ザ・普通、少なくともkento fukayaよりはマシかなぁ……という程度。

kento fukayaの解説で語った『絵』以外のことが全て当てはまり、事前予想でも書いた通り、歌ネタであれば『AMEMIYA』の方がまだ新鮮な驚きがあったように思う。

もうな、この手のあるあるとディスりを複合的に笑いに変える系統のネタ、今まで腐るほど見てきたことあんねん。それをただ単にギターを弾きながら歌い上げるという『見せ方』に工夫がないから、ネタが単調で新鮮味というものがまるでない訳よ。(泣)

事前予想で×をつけたことに関しては何ら後悔していないし(ミルクボーイに関してはもっとネタを複数観てから評価を固めるべきだったかなぁ……と思っているが)、何なら今でもZAZYの方が数段面白いし圧勝だったと思っているし、審査があまりにおかしすぎると思っている。(思えば、R-1の審査はおかしいから予想が外れようと全くどうでもいいと『事前に予想していた』ことが、皮肉にも当たってしまっていたのか……)

『驚き』と『新規性』と『個性』、更には『見せ方の工夫』、全てZAZYの方がある上に、ネタの面白さでも明らかに面白かったやん……。

あと、『自分の方が面白いと勘違いして、今テレビの前で点数つけてる視聴者好きぃ~!!』は、ガチで性格が悪いと感じて笑う前に普通に引いてしまった。

その『視聴者』が大切な自分の『お客さん』であり、『視聴者に見せるために』ネタをやっているにも関わらず、そのお客さんを敵に回すような真似をして一体どうするつもりなのかと、逆に心配になるレベルだった。

視聴者の皆様も、それは自分の中で点数(評価)をつけることもあるだろう、何故なら、芸人の仕事というのは別にプロだけに見せるものではなく、『お客様に見せるもの』だからだ。

『お客様にどう評価されるか』が全てであり、どう評価するもその人の感性、その人の自由だろう。

別に自分の方が面白いと思っていても、ドヤ顔で点数をつけていてもいいじゃないか、それがその人なりの『楽しみ方』であって、そこにいちいちピリついてしまうというのは、プロとしてはあまりに了見が狭すぎると筆者は思う。

お客さんに対しても矛先を向けるというのは、まともな芸人であれば(タブーだと分かっているから)絶対にやらない行為なのだが、そこを飛び越えてしまう、別に入れなければ入れないで済むものを、ネタに加えずにはいられなかった、しかも1番大事なオチに持ってくるというのは、『ああ、これはけしてネタの上だけでなく、だいぶ性格の方もキツイんだろうな』と、筆者に思わせるに充分な材料が揃っていた。

審査員にウケが良かったというのはなんだろう……それだけ『ネタの波長が合った』というか、『性格が悪い人が多かった』のかもしれない。(?)

また長くなってしまっているから、もっと簡潔に行かないと。

③【Yes!アキト】 『一発ギャグ連発』 72 Bランク

いや、一発ギャグばっかりで、ネタのタイトルどうすりゃええねんwwww(?)

短い一発ギャグの集合体で非常にくだらないが、少なくともお見送り芸人しんいちよりは笑えたのでこの評価で。

一発ギャグだけでなく、ネタにそれと絡めた何か『ストーリー性』があれば、審査員の評価はまだ上がっていただろう。

④【吉住】 『オフィスレディーの発狂』 85 Aランク

いかにもバカリズムが好きそうなネタ。

一つ一つのワードセンスもあるし、充分に面白い。

ただ、既にザ・ダブリューを獲ってしまっているという『ハンデ』の部分があるため(審査員はどうしても、まだ賞を獲得していない『苦労している芸人』の方に獲らせたいと思うもの)、良いネタなのだがここから更に飛び抜けて突き抜けないと、その『ハンデ』の部分を打ち抜くことができないのである。

『ハンデ』すら飛び越えていくような、超絶レベルのネタではなかった、あなたの力ならもっと出来ます!!頑張って!!

⑤【サツマカワRPG】 『大会……近いもんな』 88 Aランク

筆者が事前予想で言っていたネタとは違ったので、まずはそこに驚いた。

いや、あのキモオタの形態模写のネタじゃなかったんかいwwwと。

あくまで決勝でやる『予定』とは書いてあったので、さすがに『ゴールデンでこのネタをやるのはキツイ』と気付いて直前で思い止まったのか、それともこのネタを二本目でやる予定だったのかは、今となっては永遠の謎である。(ちなみに、サツマカワのユーチューブチャンネルでは、一本目と『顔がしゃくれただけ』でほとんど変わらないネタを、二本目にやる予定だったとは書いてあるのだが、さすがにそれはジョークだとは思う。というかやったらほとんど『放送事故』だろうwwww)(?)

ネタを変えたのは、ひょっとしたら『筆者の事前予想での忠告を見て……?それだったら嬉しいんだけどな……』と一瞬思わないでもなかったのだが、本人が見てる訳ねーだろwwwどんだけ自意識過剰やねんwwwwと、自分を客観的に見る知能ぐらいは持ち合わせているため、何とかイタさ爆発せずには済んだ印象である。(既に手遅れ)

ネタに関して言及すると、そのネタ作りの『発想』と『センス』の部分にまず驚いた。

『大会……近いもんな』というパワーワードをフックにしてネタを作っている訳だが、まずそこをネタにしようという発想は常人には出てこないし、発展のさせ方も素晴らしい、こいつはやはりその辺のピン芸人とは違う、確かな『才能』と『将来性』があると感じた。

前述のオタクのネタをゴールデンでやるとなるとかなり厳しかったため、この選択は間違いなく正解だった。

では、ネタの選択は正解だったにも関わらず、何故最終決戦には残れなかったかというと、惜しむらくはコメントでバカリズムも語っていた通り、『もうひと展開』なのである。(せっかく素晴らしい発想のネタなのに、ガチでもったいない)

前半は非常に良い、つまり『起承転結』でいうところの展開が『起承承承承承結』になってしまっていて、ストーリーに『転』の部分が作れていなかったのだ。

そこが『ネタが並列的だった』と捉えられてしまった1番の原因であり、素晴らしい発想を持っているのだから、今後はそういった点にも気を配っていけば、より素晴らしい芸人になれるだろう。

来年また出れるかどうかは分からないが、来年の優勝候補であることは間違いない。

⑥【ZAZY】 『デジタル紙芝居・恋愛バラエティー』 90 Sランク

まず姿を一目見て思ったのは、『いや、なんちゅうファッションやwwww』ということ。

これでもう既に完成された芸風であるため、これ以上言及することもない、評価は点数を見てくれというしかない。

⑦【寺田寛明】 『始まりの歴史』 65 Cランク

『ザ・いつものネタ』。

もういい加減、この芸風のままでは高い評価は得られないことに気付くべき。

『文字』『言葉』というものにこだわりたいのは分かるが、肝心のネタが一向に突き抜けないのである。

⑧【金の国・渡部おにぎり】 62 Cランク

一部で謎の高評価を受けているのかもしれないが、全く面白くない。

全体にワードセンスというものが感じられないため、設定は悪くないのにそこから驚くほど面白くならない。

サツマカワのセンスと比較すると、これはだいぶ厳しいと言えるだろう。

【決勝二本目】

①【お見送り芸人しんいち二本目】 『応援するよ』 70 Bランク

ネタの構成も笑いどころも一本目と全く一緒であるため、評価は同じBランク。

ZAZYではなくこちらを選んでしまうようでは、『毎年R-1の審査には期待できない』と言われても、しょうがないことだと個人的には思う。

②【ZAZY二本目】 『デジタル紙芝居・寿司屋』 91 Sランク

こちらも一本目と構成も笑いどころも全く一緒ではあるものの、一本目より若干ではあるが良くなっていた(?)ので、1点だけ点をつけさせて頂いた。

自分で言いながらも、『良くなっていた』てなんやねんwwwwあの変わらないあの芸風でwwww点をつけさせて頂いた。じゃねえよwwww(?)

筆者の中では一本目より『良かった』のだが、既に完成された芸風であるため、それも『枠内』のことであることは間違いない。

それでは、最後に筆者の採点をまとめてみよう。

【決勝一本目】

1位 ZAZY 90 Sランク
2位 サツマカワRPG 88 Aランク
3位 吉住 85 Aランク
4位 Yes!アキト 72 Bランク
5位 お見送り芸人しんいち 70 Bランク
6位 寺田寛明 65 Cランク
7位 金の国・渡部おにぎり 62 Cランク
8位 kento fukaya 60 Cランク

【決勝二本目】

1位 ZAZY 91 Sランク
2位 お見送り芸人しんいち 70 Bランク

結果は大差で(ダブルスコアぐらいで)ZAZYの優勝となったが、本当にこの圧倒的な差が理解できないようでは、審査員を自ら辞した方が良いと思う。

ちなみに、お見送り芸人しんいちに投票したのは、『ハリウッドザコシショウ』『野田クリスタル』『バカリズム』の三名、ZAZYに投票したのは、『小藪千豊』『陣内智則』の二名だった。

ザコシと野田クリスタルが投票はともかく、あの天才バカリズムがお見送り芸人しんいちに投票は結構ショックだぜ!!どう考えてもZAZYの完全優勝だと思ったんだがな!!

このように、筆者はたとえ芸人としては尊敬するバカリズム氏に対してでも、自分の感性に於いて審査がおかしいんじゃないかと感じることに関しては、断固として主張していきたいタイプである。

筆者が見たものでは、『どう見てもZAZYの優勝なのに、バカリズム、ZAZYの才能に嫉妬したんじゃない?』という視聴者のコメントもあった。

バカリズムの才能は全ピン芸人の中でも飛び抜けているため、今更ZAZY程度を見て嫉妬などするはずもないとは、筆者は思ったのだが。

う~ん、考えられることは、自分のネタを作ることにかけては天才的でも、人のネタを評価する点については、評価がズレることもあるのかなぁという感じである。

何故なら、『天才』とは、『常人』には理解できないからこそ『天才』なのだから。

最後に、これだけは言っておきたいと思います。

お見送り芸人しんいちさん、優勝おめでとうございました!!
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