43 / 81
第5種 吹雪に纏わる霊獣6
数年後。
我とユタカが出会ったのは雪山でだった。
武装した王国騎士団を引き連れ、神官服を身に纏った男がユタカだったのである。
ユタカ達は明確な目的を持って進軍していた。
「恵みを宿した神宝を渡して貰おうか?」
神の恩恵である神宝を奪いに来たのだ。
「がルル!」
我の唸り声は吹雪となり、王国騎士団の足止めをした。
だが高位神官だけは我の吹雪を耐え抜いたのだ。
「この程度の吹雪に耐えられないとは王国騎士団の名が廃る。強化魔法で支援するから耐え抜け!王命を果たし神宝を手に入れ、王妃様をお救いするのだ!」
高位神官が身体強化魔法を王国騎士団に施した途端、先程まで吹雪に足を取らていた騎士達が進軍してきた。
吹雪で追い払えればラクだったものの。
「がルル(ここから先には進ませない!)」
女神の神宝を奪うと知ったからには通すわけにはいかない。
あの御方には叶え続けたい願いがあるのだ!
「がルル!」
吹雪では進軍を止められないのならば氷漬けにするまで!
我は王国騎士達を次々に氷の柱に変えた。
残るは神官との一騎打ちとなった。
神官は支援魔法には特化していたが、支援する相手が居なければ戦えない筈だ。
「ガルル(今引けば命だけは取らずにいてやろう)」
我が神官達に情けをかけ侮った一瞬の隙が命取りとなった。
神官は我を討伐するのではなく従魔契約で我を縛ろうとしたのだ。
我は必死に抵抗した。
我は女神の守護獣。
他の者に使役されるつもりはなかった。
我とユタカが出会ったのは雪山でだった。
武装した王国騎士団を引き連れ、神官服を身に纏った男がユタカだったのである。
ユタカ達は明確な目的を持って進軍していた。
「恵みを宿した神宝を渡して貰おうか?」
神の恩恵である神宝を奪いに来たのだ。
「がルル!」
我の唸り声は吹雪となり、王国騎士団の足止めをした。
だが高位神官だけは我の吹雪を耐え抜いたのだ。
「この程度の吹雪に耐えられないとは王国騎士団の名が廃る。強化魔法で支援するから耐え抜け!王命を果たし神宝を手に入れ、王妃様をお救いするのだ!」
高位神官が身体強化魔法を王国騎士団に施した途端、先程まで吹雪に足を取らていた騎士達が進軍してきた。
吹雪で追い払えればラクだったものの。
「がルル(ここから先には進ませない!)」
女神の神宝を奪うと知ったからには通すわけにはいかない。
あの御方には叶え続けたい願いがあるのだ!
「がルル!」
吹雪では進軍を止められないのならば氷漬けにするまで!
我は王国騎士達を次々に氷の柱に変えた。
残るは神官との一騎打ちとなった。
神官は支援魔法には特化していたが、支援する相手が居なければ戦えない筈だ。
「ガルル(今引けば命だけは取らずにいてやろう)」
我が神官達に情けをかけ侮った一瞬の隙が命取りとなった。
神官は我を討伐するのではなく従魔契約で我を縛ろうとしたのだ。
我は必死に抵抗した。
我は女神の守護獣。
他の者に使役されるつもりはなかった。
あなたにおすすめの小説
掃除婦に追いやられた私、城のゴミ山から古代兵器を次々と発掘して国中、世界中?がざわつく
タマ マコト
ファンタジー
王立工房の魔導測量師見習いリーナは、誰にも測れない“失われた魔力波長”を感じ取れるせいで奇人扱いされ、派閥争いのスケープゴートにされて掃除婦として城のゴミ置き場に追いやられる。
最底辺の仕事に落ちた彼女は、ゴミ山の中から自分にだけ見える微かな光を見つけ、それを磨き上げた結果、朽ちた金属片が古代兵器アークレールとして完全復活し、世界の均衡を揺るがす存在としての第一歩を踏み出す。
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
無能令嬢、『雑役係』として辺境送りされたけど、世界樹の加護を受けて規格外に成長する
タマ マコト
ファンタジー
名門エルフォルト家の長女クレアは、生まれつきの“虚弱体質”と誤解され、家族から無能扱いされ続けてきた。
社交界デビュー目前、突然「役立たず」と決めつけられ、王都で雑役係として働く名目で辺境へ追放される。
孤独と諦めを抱えたまま向かった辺境の村フィルナで、クレアは自分の体調がなぜか安定し、壊れた道具や荒れた土地が彼女の手に触れるだけで少しずつ息を吹き返す“奇妙な変化”に気づく。
そしてある夜、瘴気に満ちた森の奥から呼び寄せられるように、一人で足を踏み入れた彼女は、朽ちた“世界樹の分枝”と出会い、自分が世界樹の血を引く“末裔”であることを知る——。
追放されたはずの少女が、世界を動かす存在へ覚醒する始まりの物語。
置き去りにされた転生シンママはご落胤を秘かに育てるも、モトサヤはご容赦のほどを
青の雀
恋愛
シンママから玉の輿婚へ
学生時代から付き合っていた王太子のレオンハルト・バルセロナ殿下に、ある日突然、旅先で置き去りにされてしまう。
お忍び旅行で来ていたので、誰も二人の居場所を知らなく、両親のどちらかが亡くなった時にしか発動しないはずの「血の呪縛」魔法を使われた。
お腹には、殿下との子供を宿しているというのに、政略結婚をするため、バレンシア・セレナーデ公爵令嬢が邪魔になったという理由だけで、あっけなく捨てられてしまったのだ。
レオンハルトは当初、バレンシアを置き去りにする意図はなく、すぐに戻ってくるつもりでいた。
でも、王都に戻ったレオンハルトは、そのまま結婚式を挙げさせられることになる。
お相手は隣国の王女アレキサンドラ。
アレキサンドラとレオンハルトは、形式の上だけの夫婦となるが、レオンハルトには心の妻であるバレンシアがいるので、指1本アレキサンドラに触れることはない。
バレンシアガ置き去りにされて、2年が経った頃、白い結婚に不満をあらわにしたアレキサンドラは、ついに、バレンシアとその王子の存在に気付き、ご落胤である王子を手に入れようと画策するが、どれも失敗に終わってしまう。
バレンシアは、前世、京都の餅菓子屋の一人娘として、シンママをしながら子供を育てた経験があり、今世もパティシエとしての腕を生かし、パンに製菓を売り歩く行商になり、王子を育てていく。
せっかくなので、家庭でできる餅菓子レシピを載せることにしました
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
「存じ上げませんが、どちら様ですか?」——忘れることが、最も残酷な復讐になった
歩人
ファンタジー
伯爵令嬢フィーネは婚約破棄のショックで過去の記憶を全て失った。名前も、家族も、婚約者も——何もかも。保護してくれた辺境の薬師に弟子入りし、「フィー」と名乗る少女として穏やかに暮らし始めた。朝は薬草を摘み、昼は薬を調合し、夕方は師匠の息子——無口だが優しい青年ルカスと一緒に夕焼けを見る。「私、前の自分より今の自分が好きです」。五年後。辺境に一人の貴族が現れた。やつれた顔で「フィーネ、迎えに来た」と。彼女は首を傾げた。「存じ上げませんが、どちら様ですか?」——嘘ではなく、本当に覚えていない。忘れることが、最も残酷な復讐になった。
【最強モブの努力無双】~ゲームで名前も登場しないようなモブに転生したオレ、一途な努力とゲーム知識で最強になる~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
アベル・ヴィアラットは、五歳の時、ベッドから転げ落ちてその拍子に前世の記憶を思い出した。
大人気ゲーム『ヒーローズ・ジャーニー』の世界に転生したアベルは、ゲームの知識を使って全男の子の憧れである“最強”になることを決意する。
そのために努力を続け、順調に強くなっていくアベル。
しかしこの世界にはゲームには無かった知識ばかり。
戦闘もただスキルをブッパすればいいだけのゲームとはまったく違っていた。
「面白いじゃん?」
アベルはめげることなく、辺境最強の父と優しい母に見守られてすくすくと成長していくのだった。