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アプリゲームからの永久追放
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俺はアプリゲームが苦手だ!
いやアプリゲームの存在を否定している訳じゃない。
ただ子供の頃の俺が馬鹿だっただけだ。
落ちこぼれだった中学生時代の俺は、せめてゲームの中だけでもクラスメイトに必要とされたくて親の金で課金しまくった。
「金谷君。私ね欲しいギフトがあるの。プレゼントして欲しいな」
「金谷こっちのギルドに仮加入してクエスト手伝ってくれよ!回復アイテムガンガン使ってくれよ」
「ああ、いいぜ」
クラスメイトが落ちこぼれで冴えない俺を頼ってくれる。
嬉しかった。
「金谷がいると回復アイテムに金使わなくていいから楽だわ」
「欲しい物何でも買ってくれるからいいお財布だよね」
クラスメイトに金づるとしか思われてなくても、側にいて居場所があるだけで嬉しかった。
どうしよう。
課金しないと回復薬を買うお金もクラスメイトにギフトする約束をした物も買えない。
レベルが上がるに連れて必要な回復薬の量、ギフトの装備品の金額が高くなっていった。
役にたたないと捨てられてしまう。
仲間外れは嫌だ。嫌だ!嫌だ!
親に課金がバレるのは時間の問題だった。
「ちょっとアプリゲームの課金金額百万円ってどういうことよ!信じらんない!あんたがアプリゲームしたいって言った際に課金しないって約束したわよね!それなのに約束破って最低な息子だわ!」
親は必死にアプリゲームの会社や保健所などに相談しにいった。
SNSで偽名で同じような被害者がいないか確認する為のツイートが炎天してちょっとしたネットニュースにもなった。
アプリゲームの請求書から金額が消えたのは、支払い期限の1日前だった。
未成年だからとどうにか請求を取り消してもらい、俺はアプリゲーム❮ワンダーギルド❯から永久追放された。
「あいつ親の金で課金してたんだって」
「道理で強かった訳だわ」
「最低だよね」
クラスメイトからは馬鹿にされ誰にも相手にされなくなり気づいたら成人を迎えていた。
「やあ。俺の事覚えているか?」
スマホで求人を見ていると誤って広告を押してしまったのだろうか?
アプリゲーム❮ワンダーギルド❯のギルドマスターが表示されていた。
厳つい顔の大男は冒険者の英雄だった頃から衰えておらず今も健在な筋肉をしていた。
キャラクターを見た事で学生時代の黒歴史を思い出してしまい、嫌悪感から画面を閉じようとした。
だがあり得ない事にスマホの画面から剣ダコだらけの太い指が出てきてガッツリと腕を抑えられてしまう。
「ヒィィ」
「相変わらずしょろっとしてんな」
ギルドマスターは怯える俺を気遣う様子もなく話を勝手に進めてしまう。
「成人したなら、あの時未成年だからって理由でキャラにしてやった金額を働いて支払え」
グイッと腕を引かれたと思った時には手遅れだった。
常識では通り抜け出ないはずのスマホ画面に吸い込まれ、気づいたらアプリゲーム❮ワンダーギルド❯のギルドマスターの部屋にいたのだった。
いやアプリゲームの存在を否定している訳じゃない。
ただ子供の頃の俺が馬鹿だっただけだ。
落ちこぼれだった中学生時代の俺は、せめてゲームの中だけでもクラスメイトに必要とされたくて親の金で課金しまくった。
「金谷君。私ね欲しいギフトがあるの。プレゼントして欲しいな」
「金谷こっちのギルドに仮加入してクエスト手伝ってくれよ!回復アイテムガンガン使ってくれよ」
「ああ、いいぜ」
クラスメイトが落ちこぼれで冴えない俺を頼ってくれる。
嬉しかった。
「金谷がいると回復アイテムに金使わなくていいから楽だわ」
「欲しい物何でも買ってくれるからいいお財布だよね」
クラスメイトに金づるとしか思われてなくても、側にいて居場所があるだけで嬉しかった。
どうしよう。
課金しないと回復薬を買うお金もクラスメイトにギフトする約束をした物も買えない。
レベルが上がるに連れて必要な回復薬の量、ギフトの装備品の金額が高くなっていった。
役にたたないと捨てられてしまう。
仲間外れは嫌だ。嫌だ!嫌だ!
親に課金がバレるのは時間の問題だった。
「ちょっとアプリゲームの課金金額百万円ってどういうことよ!信じらんない!あんたがアプリゲームしたいって言った際に課金しないって約束したわよね!それなのに約束破って最低な息子だわ!」
親は必死にアプリゲームの会社や保健所などに相談しにいった。
SNSで偽名で同じような被害者がいないか確認する為のツイートが炎天してちょっとしたネットニュースにもなった。
アプリゲームの請求書から金額が消えたのは、支払い期限の1日前だった。
未成年だからとどうにか請求を取り消してもらい、俺はアプリゲーム❮ワンダーギルド❯から永久追放された。
「あいつ親の金で課金してたんだって」
「道理で強かった訳だわ」
「最低だよね」
クラスメイトからは馬鹿にされ誰にも相手にされなくなり気づいたら成人を迎えていた。
「やあ。俺の事覚えているか?」
スマホで求人を見ていると誤って広告を押してしまったのだろうか?
アプリゲーム❮ワンダーギルド❯のギルドマスターが表示されていた。
厳つい顔の大男は冒険者の英雄だった頃から衰えておらず今も健在な筋肉をしていた。
キャラクターを見た事で学生時代の黒歴史を思い出してしまい、嫌悪感から画面を閉じようとした。
だがあり得ない事にスマホの画面から剣ダコだらけの太い指が出てきてガッツリと腕を抑えられてしまう。
「ヒィィ」
「相変わらずしょろっとしてんな」
ギルドマスターは怯える俺を気遣う様子もなく話を勝手に進めてしまう。
「成人したなら、あの時未成年だからって理由でキャラにしてやった金額を働いて支払え」
グイッと腕を引かれたと思った時には手遅れだった。
常識では通り抜け出ないはずのスマホ画面に吸い込まれ、気づいたらアプリゲーム❮ワンダーギルド❯のギルドマスターの部屋にいたのだった。
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