幸せの青い鳥と不運なモフモフテイマー

覗見ユニシア

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中学生三年生のベータ版テストプレイヤー

「LBW(ラックブルーワールド)ベータ版テストプレイヤー募集中だってよ。スイ一緒に応募しないか?」
「無理だよ。だってお金ないし、何よりVRの年齢制限に引っ掛けちゃうよ」

バーチャルリアルティー通称VRは仮想現実世界として爆発的に大ヒットした。
特にゲーム業界はこぞって手を出し、最新作が量産された。

そのなかでも注目を集めているのが異世界ファンタジーを舞台としたLBW(ラックブルーワールド)だった。
圧倒的なグラフィックと五感伝達はまるで現実の世界と錯覚してしまうほどだと宣伝されていた。
職種も初級から上級まで存在し、装備やアイテムのバリエーションは生産職の活躍により増える可能性があるそうだ。
自由をのんびり謳歌するのが目的のゲームだが、やりこみ要素が高そうだと期待されている。

ただしVRはR15禁だ。
何でも幼い子がプレイすると現実と仮想世界の区別がわからなくなってしまうからだそうだ。

そして問題なのが僕の年齢がベータ版テストプレイヤー募集中の期間終了後に15歳を迎えるって事だった。

いいよな。
慈恩ジオは僕よりも誕生日が早くて。
数ヶ月誕生日が早いだけでお兄ちゃんずらしてくる慈恩がムカつく。

その後見事にベータテストに受かった慈恩はLBWの自慢ばかりしてきた。

いいもん。
僕も食費節約して買ってやるもん!



僕の家は父家庭だ。
正確には僕は捨て子で父は僕を養子にしてくれた親切な人だ。

プログラマーで忙しく会社か自室に籠るかのどちらかの生活をしていたのに毎月食費を用意しておいてくれる。
見ず知らずの子供に施しをくれる優しい人だ。
雨風を防げる居場所を与えてくれた人だ。
だから娯楽費がないからって要求したりしない。
食事を抜けば、他の事に使えるのだから。
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