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コロンボ(スリランカ)
スリランカへ再び
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「うわああああ!師匠!はやいっすねえ!」
飛行機の離陸のスピードに大喜びするタカ。もう緊張は解けたようです。
「おおっ!飛んだあ」
「そりゃ飛行機なんだから飛ぶよ・・・ま、ちょっと落ち着け」
そういう私もはじめてこの飛行機に乗ったときには同じように感動したものです。
飛行が安定するとドリンクが配られます。
「うわあ。きれいですねえ。タイ人のウエイトレス」
「ウエイトレスじゃなくてスチュワーデスだろ!ちょっと黙ってろ」
いつになくタカはハイになっております。
このあとも機内食が旨いといっては喜び、スチュワーデスが衣装替えしたといっては喜ぶ・・・そんなタカがちょっとうらやましくもありました。
そうこうしているうちにバンコク・ドンムアン空港に到着。
ここで半日ほど過ごしてのトランジットになります。
空港で薬やなにかを購入してぶらぶら過ごした後、コロンボ行きの飛行機へ。
さすがにタカも疲れたと見え、座席につくなり眠りに落ちます。
・・・僕も寝よう。
やがて機内アナウンスがコロンボ・カトゥナヤカ空港へまもなく到着と告げ、飛行機は大きく旋回します。
「タカ見ろ!あのジャングルを」
「うわあ!でっかいジャングルですねえ」
「よく見てろよ。あのジャングル。全部やしの木とバナナで出来てるんだ」
「あ、あっ。本当だ。バナナは食べ放題ですね」
「・・・・・・・・まあな・・」 着陸します。
一時はもう二度と来ないだろうと思っていたスリランカですが、今回は任務ではないので気が楽です。
イミグレーションを抜けて空港ロビーに出ると早速観光オフィスの客引きが近づいてきて
「ハロー。ジャパニー。さあクルマの手配はこっちだ。さあ来い」
「いや。友達が迎えに来るからクルマはいらない」
怪訝そうな顔をしています。
「ハーイ!トミーセンパイ!こっちです。こっち」
デワの日本語です。
「デワ!ひさしぶり。こっちはタカ。世話になります」
「オース。タカさんヨロシク。あれセンパイ、すごく丸くなりましたね」
前にコロンボを去るときの私は、ほとんど骨と皮状態でガリガリに痩せていました。
あのころからすると20kg以上は太っています。すっかりメタボです。
「荷物はこっちでもらいますよ」
デワの連れの男が荷物を持ちます。
「クルマでホテルまで行きます。そのあとは食事にしましょう。カレーでいいですか?」
「スリランカにカレー以外食うものないだろ。もちろんOKだよ」
私たちを乗せたクルマは一路コロンボ市内へ向かいます。
デワの連れの男が運転手ですが・・・スリランカ人というのは前方に障害物が無い場合、アクセルは床まで踏み込むものであると思っているらしく、平均時速120km以上でぶっ飛ばします。
「うはは!すげええ。まわりはみんなやしの木だあ!」
スピードに酔ったタカがまたまたはしゃぎはじめました。
飛行機の離陸のスピードに大喜びするタカ。もう緊張は解けたようです。
「おおっ!飛んだあ」
「そりゃ飛行機なんだから飛ぶよ・・・ま、ちょっと落ち着け」
そういう私もはじめてこの飛行機に乗ったときには同じように感動したものです。
飛行が安定するとドリンクが配られます。
「うわあ。きれいですねえ。タイ人のウエイトレス」
「ウエイトレスじゃなくてスチュワーデスだろ!ちょっと黙ってろ」
いつになくタカはハイになっております。
このあとも機内食が旨いといっては喜び、スチュワーデスが衣装替えしたといっては喜ぶ・・・そんなタカがちょっとうらやましくもありました。
そうこうしているうちにバンコク・ドンムアン空港に到着。
ここで半日ほど過ごしてのトランジットになります。
空港で薬やなにかを購入してぶらぶら過ごした後、コロンボ行きの飛行機へ。
さすがにタカも疲れたと見え、座席につくなり眠りに落ちます。
・・・僕も寝よう。
やがて機内アナウンスがコロンボ・カトゥナヤカ空港へまもなく到着と告げ、飛行機は大きく旋回します。
「タカ見ろ!あのジャングルを」
「うわあ!でっかいジャングルですねえ」
「よく見てろよ。あのジャングル。全部やしの木とバナナで出来てるんだ」
「あ、あっ。本当だ。バナナは食べ放題ですね」
「・・・・・・・・まあな・・」 着陸します。
一時はもう二度と来ないだろうと思っていたスリランカですが、今回は任務ではないので気が楽です。
イミグレーションを抜けて空港ロビーに出ると早速観光オフィスの客引きが近づいてきて
「ハロー。ジャパニー。さあクルマの手配はこっちだ。さあ来い」
「いや。友達が迎えに来るからクルマはいらない」
怪訝そうな顔をしています。
「ハーイ!トミーセンパイ!こっちです。こっち」
デワの日本語です。
「デワ!ひさしぶり。こっちはタカ。世話になります」
「オース。タカさんヨロシク。あれセンパイ、すごく丸くなりましたね」
前にコロンボを去るときの私は、ほとんど骨と皮状態でガリガリに痩せていました。
あのころからすると20kg以上は太っています。すっかりメタボです。
「荷物はこっちでもらいますよ」
デワの連れの男が荷物を持ちます。
「クルマでホテルまで行きます。そのあとは食事にしましょう。カレーでいいですか?」
「スリランカにカレー以外食うものないだろ。もちろんOKだよ」
私たちを乗せたクルマは一路コロンボ市内へ向かいます。
デワの連れの男が運転手ですが・・・スリランカ人というのは前方に障害物が無い場合、アクセルは床まで踏み込むものであると思っているらしく、平均時速120km以上でぶっ飛ばします。
「うはは!すげええ。まわりはみんなやしの木だあ!」
スピードに酔ったタカがまたまたはしゃぎはじめました。
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