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第一部
第17話 ※
しおりを挟む「下、触って欲しいですか?」
「‥おねがぃ‥‥」
エデルがエルーシアの蜜口から中指を差し込んだ。そこで初めて先程挿れられたのはエデルの指とわかる。指で膣中を探られその異物感と膣壁がつれる感覚にエルーシアが身をこわばらせた。
「‥‥硬くて狭いですがよく濡れてます。するりと入りました。男二人で攻めましたからね。気持ちよかったんですか?エルシャ様は意外と三人でもイケるんですね」
初めて聞くそれに目を瞠る。三人とは?イケるとは?だが先ほどの状況からなんとなくその様子を想像して愕然とした。
「いやッ‥そんな‥ッ」
「でも僕は許しませんよ?貴方を誰かと共有するなんてね。特に旦那様は絶対にダメです」
最後の低い声にエルーシアがこくりと喉を鳴らす。収まってなどいない。エデルはまだ猛烈に怒っている。
「もっとエルシャ様をドロドロに快楽に堕として体に僕の痕をたくさん残さないと。安心できませんね」
「あ‥痕?」
「大丈夫です、見えない痕ですから」
にこりと微笑むエデルの笑顔がいっそ凄んでいるようだ。膣の中の指が膣壁を擦るように蠢くもつれるような感覚にエルーシアは顔を顰める。
「中はまだ善くはないですか?でもすぐ善くなりますよ。もう手加減はなしです。もっともっと気持ち良くなりましょう?僕の手も口も全部覚えてもらいますよ」
「エ‥エデ」
蜜口から抜いた指を舌で舐めエデルが妖艶に微笑んで目を細めた。その指を口に含みたっぷりの唾液を纏わせる。
「さて、どこから攻めようかな?抵抗してはダメですよ」
脚を押し広げられ秘裂をなぞって唾液に濡れたエデルの指がそっと秘肉をそろそろと這う。焦らすように探るように指が伝いエルーシアの肉芽に触れる。指は触れるだけで動かないがビリビリと電気が走ったように腰が痺れた。先程堪えた快楽がエルーシアを攻め立てる。もっともっとと劣情が快楽を強請って自然と腰が動いた。
「エデ‥はやく‥」
「僕を見て。目を逸らしてはダメです」
エルーシアは浅い息で言われるままに正面のエデルを見た。開いた両膝に手をかけたエデルの頭が太ももの付け根に落ちていく。エルーシアは意味もわからずその様子を茫然と見ていた。そして初めての強烈な快楽に体が震撼した。
「ッ‥‥ェデルッ」
指と全く違う緩く柔らかいものが生き物のようにエルーシアの秘肉を舐め、膨らんだ突起を転がした。ねっとりと生々しい感触に加えエデルの熱い吐息がかかりビクビクと感じてしまう。
「フッ ンン———ッ」
両手で口を押さえて必死で声を堪える。そうでないと大声で叫んでしまいそうだ。先程堪えてねじ伏せた快楽が体の奥で一気に膨らんだ。弾けそうになる寸前にエデルの声がした。
「目を開けて。見るんです。ここに触れているのは誰ですか?」
促され必死で目を開けで自分の下腹部を見る。エルーシアの股間に顔を埋め陰核を舌先で舐め転がしながらエデルが上目遣いにエルーシアを見ている。上半身裸の逞しいエデルと目が合い、その壮絶な男性の色香と舌で秘所を舐める口淫にエルーシアの背筋がゾクゾクと震えた。
「エデ‥ル‥‥」
「そうです。ここは僕だけが触れていい場所です。他の男に触れさせてはいけません。いいですね?」
あと少し。続きが欲しくてエルーシアは口を塞いだままこくこくと頷く。何を言われも言いなりになっていただろう。それくらい快楽が欲しくてたまらなかった。体の奥が疼いて痛いほどに苦しい。
「もう‥はやく‥」
「旦那様と初めてキスしたのはいつですか?」
いきなりの問いかけにエルーシアの思考が飛ぶ。
「なに‥‥」
「僕のキスとどちらが先ですか?答えて」
両膝に手をかけ下から顔を覗き込まれる。答えないと先に進まない、とエデルの目が語っていた。
「どちらですか?」
「‥エデル‥」
「本当に?」
「‥ほんとぅ‥よ‥」
「旦那様とはいつから?」
「‥‥せんげつ‥の‥よる‥から‥おやすみの‥キスを‥」
浮気を疑うような問いかけにエルーシアは朦朧としながらたどたどしく答える。偽りを言う思考もない。エデルの表情が歪みますます剣呑を纏う。
「深いキスは?」
「‥‥きょぉ‥の‥とおのり‥で‥」
チッとエデルの舌打ちが聞こえたような気がしたが気のせいかもしれない。優しく礼儀正しいエデルがそんなことするはずがない。
朦朧とそう考えるエルーシアの耳に一段と低いエデルの声が響く。
「今日の遠乗りで他に何をされました?」
「‥‥だきしめ‥られて‥‥キスされて‥‥むねを‥」
「服は脱いで?」
エルーシアは目をぎゅっと瞑って顔を左右に振る。そんなこと外でなんてできない。服の隙間から手を入れられ触られたが脱いではいない。
「触れたのは胸だけですね?」
「そうよ‥‥もういいでしょ‥」
エルーシアはぼろぼろと涙を流し続きをねだる。快楽が弾けそう、でももう少し足りない。気が狂いそうだ。その泣き顔にエデルが前髪をかき上げ困ったような笑みをこぼした。
「お仕置きだったのに‥参ったな。仰せのままに。存分に善くなってください」
両膝を大きく広げられ秘所が晒される。ひくつくそこに熱い舌が這わされた。今までの舌先と違い食むように深く口づけられる。その快楽で体の中の疼きが溢れ一気に頭まで突き抜ける。あと少し、だが与えられたのは痛いほどの強烈な快楽。
「ヴッ イッ ンン———ッ」
その暴力のような淫楽にエルーシアの頭が真っ白になった。ビクンビクンと体が跳ねる。くぐもった声が出たがなんとか口を塞ぐことはできた。涙を流しながらその快楽にのたうつもエデルの舌は止まらない。さらにエルーシアを高みに追いやる。
「エデ‥ぃまだめェ‥」
「気持ちがいいでしょう?ご褒美です。たくさんイって」
「ひぃんッ‥イヤァ‥また‥」
もう無理と思うも体が勝手に快感を拾い突き抜ける。エデルの舌に翻弄されビクビクと体が震えた。口元を手で拭いエデルが体を起こす。
「二回目。またイきましたね」
「フゥッ ンンッ」
「本当は声を聞きたいのですがそうやって押さえていてください。あぁ」
「フッ ヴッ ンッンン———ッ」
「指でもイきましたね。歯でもイけますか?ここも一緒に攻めましょう」
指で転がされ摘まれあっさりと達してしまった。さらに陰核を唇でくわえしごかれ歯で甘噛みされ、手で胸の頂を同時に転がされる。その快楽で目の前に火花が散ってチカチカする。
待ち望んでいた快楽だったがたて続けにイかされ肉体が限界を超えた。極限の刺激で腰の奥が痺れて感覚がない。エデルの本気にエルーシアはたやすく快楽に堕とされた。今まで本当に手加減されていたのだと身をもって知る。
散々イかされ震えるその体を転がされうつ伏せにされた。背後からエデルがのしかかり耳元で囁かれる。
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