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私は教会の横の孤児院で暮らした。
マザーがくれた厚底のメガネをかけて、目立つ瞳を隠し、孤児院の仲間たちと暮らした。
でも、距離があった。
自然とそうなった。私が壁を作ったから。
自分の生い立ちを知って、他の人に迷惑をかけたくなかったのだ。一人になりたかった。一人でなければならないのだと思っていた。
孤児院の収入源として季節のジャムをつくる。
この日は木苺摘みに森の中へと入った。みんなはグループで採りに行く。私は一人木苺を摘む。どんどん森の中へと入ってしまい迷子になった。
誰もいない。
寂しい。
一人だと特に母を思い出した。
母の事を考えて、泣いていた。行き場のない思い。
そんな時、後ろからハンカチを差し出されてきた。
「大丈夫?」
突然の声にびっくりした。振り返ると天使様がいた。私と同じくらいの・・・。
キラキラと木漏れ日に照らされた銀色の髪に透き通るような紫の瞳。
あまりの綺麗な光景に涙がとまった。
本当に、天使様だった。
だから、懺悔した。
泣いていた理由を自分のことを話していた。自分が生まれた罪を咎めて欲しかった。
だが、天使様は私を抱きしめてくれた。
「辛かったね。今まで頑張ったんだね」
変な言い方だが、認められたように感じた。
私は生きてきて良かったのだと、初めて思えた。
涙が溢れた。天使の胸元を濡らした。
えぐえぐと泣く私の背中を、天使様は優しくさすってくれた。涙が枯れるまでずっと・・・。
そのあと、私たちはたくさん話をした。
「君は一人じゃない。だから、一人で全てを抱え込まなくていいよ」
天使様はそう言ってくれた。
途中で本当の天使様でない事に気づいたが、どうでもよかった。私にとって天使様は天使様だった。
夕方になり、あたりが暗くなってきたころ、遠くから、マザーたちの声が聞こえてきた。
教会に帰ってこない私を探しにきたようだった。
天使様は立ち上がった。
そして、小さなペンダントを首にかけてくれた。
「君に会いにくるよ。さぁ、みんなとこに帰ってあげなよ」
背中を押してくれた。
私は天使様に手を振って、声のする方に駆けて行った。
天使様は私に希望を与えてくれた。
私を探す孤児院のみんなを見て、少しだけ自分を変えよう、そう思った。
みんなには少しだけ気持ちをさらしてもいいのかもしれない。
私を見つけ心配そうに駆け寄ってくる姿が嬉しかった。
ここにいてもいいんだ・・・。
母は私の人生を救ってくれた。
あのままあそこにいれば、いずれ私も娼婦にならなければいけなかった。そうなれば、きっと私は酷い人生が待ち構えていただろう。
母は私を愛してくれているのだと信じよう。
天使様と話していて、それを強く感じた。
もう、自分を憐れんでの涙は流さない。
いずれ、母を救いたい。
あの場所から救ってあげたい。
どんなに私を嫌っていても・・・。
マザーがくれた厚底のメガネをかけて、目立つ瞳を隠し、孤児院の仲間たちと暮らした。
でも、距離があった。
自然とそうなった。私が壁を作ったから。
自分の生い立ちを知って、他の人に迷惑をかけたくなかったのだ。一人になりたかった。一人でなければならないのだと思っていた。
孤児院の収入源として季節のジャムをつくる。
この日は木苺摘みに森の中へと入った。みんなはグループで採りに行く。私は一人木苺を摘む。どんどん森の中へと入ってしまい迷子になった。
誰もいない。
寂しい。
一人だと特に母を思い出した。
母の事を考えて、泣いていた。行き場のない思い。
そんな時、後ろからハンカチを差し出されてきた。
「大丈夫?」
突然の声にびっくりした。振り返ると天使様がいた。私と同じくらいの・・・。
キラキラと木漏れ日に照らされた銀色の髪に透き通るような紫の瞳。
あまりの綺麗な光景に涙がとまった。
本当に、天使様だった。
だから、懺悔した。
泣いていた理由を自分のことを話していた。自分が生まれた罪を咎めて欲しかった。
だが、天使様は私を抱きしめてくれた。
「辛かったね。今まで頑張ったんだね」
変な言い方だが、認められたように感じた。
私は生きてきて良かったのだと、初めて思えた。
涙が溢れた。天使の胸元を濡らした。
えぐえぐと泣く私の背中を、天使様は優しくさすってくれた。涙が枯れるまでずっと・・・。
そのあと、私たちはたくさん話をした。
「君は一人じゃない。だから、一人で全てを抱え込まなくていいよ」
天使様はそう言ってくれた。
途中で本当の天使様でない事に気づいたが、どうでもよかった。私にとって天使様は天使様だった。
夕方になり、あたりが暗くなってきたころ、遠くから、マザーたちの声が聞こえてきた。
教会に帰ってこない私を探しにきたようだった。
天使様は立ち上がった。
そして、小さなペンダントを首にかけてくれた。
「君に会いにくるよ。さぁ、みんなとこに帰ってあげなよ」
背中を押してくれた。
私は天使様に手を振って、声のする方に駆けて行った。
天使様は私に希望を与えてくれた。
私を探す孤児院のみんなを見て、少しだけ自分を変えよう、そう思った。
みんなには少しだけ気持ちをさらしてもいいのかもしれない。
私を見つけ心配そうに駆け寄ってくる姿が嬉しかった。
ここにいてもいいんだ・・・。
母は私の人生を救ってくれた。
あのままあそこにいれば、いずれ私も娼婦にならなければいけなかった。そうなれば、きっと私は酷い人生が待ち構えていただろう。
母は私を愛してくれているのだと信じよう。
天使様と話していて、それを強く感じた。
もう、自分を憐れんでの涙は流さない。
いずれ、母を救いたい。
あの場所から救ってあげたい。
どんなに私を嫌っていても・・・。
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