【完結】研究一筋令嬢の朝

彩華(あやはな)

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マルクの回顧録

報告

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 調べた事を殿下に報告し終えると、殿下は何か考えるようにして、部屋をでていた。

 暫くして帰ってきた殿下ね頬には赤い手形が・・・。慌ててしまった。

 何があったのか教えてくれなかった。
 一体どこで何をしてきたのか?

 そして、突如、彼の方はとんでもない発案をしてきた。三か月後にある研究室の研究お披露会に行くと。年に一度の国が他国に見せつける国自慢、力を誇示する為の一代イベントである。今まで見向きもせず出席さえしたこともない。

 しかも怖い発言するし、やめてほしい。

 明日雨でも降るのではないのか?

 そんなことも考えてたが、それよりも酷いことが起こった。

 雑務全てをこちらに丸投げにしてきたのだ。

 研究室お揃いの服?!サイズを調べるのは勿論のこと俺。身体検査等の情報と、各家にこと訳を話し・・・。面倒くさかった。
 殿下の決めたデザインを通す手続きに予算・・・、会場の用意に料理・・・結局兄に人手を借りる運びになった。
 資金ぶりや今までの態度など兄の小言伝言付きで。 

 自分で言ってくださいよ、兄上。


 その間、殿下はアイリ嬢に近づいていた。一度、彼女が困り顔で直談判にやってきた。

 「室長補佐マルク様、室長を止めてください」
 「アイリ嬢。マルクでかまいせん。わたしはアル様のしがない従者ですから。で、どうかされました?」
 「では、マルクさん。室長があれもこれもと、用事を押し付けてきます。わたし研究科の学生です。研究がしたいんです。どうにかしてください」

 知らない間に何構い過ぎているのですか?
 半泣きになってるじゃないですか?
 (後日分かったことは、荷物持ちに論文作成を手伝わし、お茶汲み肩揉みだそうで・・・断れないよう権力使いましたか?)

 ・・・庇ってあげたいですが、アイリ嬢、申し訳ありません。わたしは殿下優先です。

 私も(貴女のせいで)忙しくて泣きたいのです。この際です、巻き込まれてください。

 その言葉は飲み込んで神妙に言ってみる。

 「アイリ嬢。アル様は幼い頃から天才といわれ十四歳からこの研究室の室長をされております。アイリ様も十五歳で入れた程優秀と聞き及んでおります。アル様が興味を抱くのも当然かと。きっとお話ししていて楽しいのだと思います。あの方は見た目より少し幼い所がありますので我儘だと思ってお許しいただけませんか?」
   「我儘・・・」
 「アル様との会話は退屈ですか?」
 「それはありませんが・・・」
 「ではアル様のことをよろしくお願いします」

 アイリ嬢は渋々頷いた。


 一度、ライディン様とも離さなくてはな。

 彼と話すと、研究室一同殿下の態度に引いていることがわかった。

 だよな。

 やばい方に目をつけられたなという総意である。

 殿下の行く末を見ようとも。ここで、口を挟めば恐ろしいことになる。自分の身を守るためにも、何も知らない、何も見ていないを通すべきである、と。

 アイリ嬢の研究科の負担は減らしてあげよう、とライディンは小さく呟いていた。



 
 
 
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