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14.クロード
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我が婚約者からの毎日の手紙。
嬉しいはずのそれを僕は握りしめた。
彼女からのはじめての僕に叫んでいる。
助けてーと。
直接な言い回しはないが、文字が訴えていた。
彼女の大事な人。
その思いを叶えるためにでた、外遊。
やっと見つけた人は既にいなかった。
彼女に逢いたい。
きっと彼女は苦しんでいる。
あの時と同じように。
僕が彼女ーアンジュとアンジェラに出会ったのは8歳の頃。
同じ顔が二つそろっていたのにびっくりした。
姉妹かと思えば血がつながっていないという。
アンジェラは赤子の頃捨てられたのだという。
商人の手によって帝国にきたのだと。
トレイニー公爵の善意、娘の侍女にと引き取ったらしい。
育つにつれ瓜二つに育ったのは偶然だったそうな。血筋を探ったようだったがすでに商人は死んでいたらしく詳しい生い立ちは分からなかったようだった。
トレイニー公爵は2人を本当の姉妹のように同じように育てていた。
アンジュが僕の婚約者に決まると、アンジェラは彼女の『影』になった。
つまり彼女の影武者。
この帝国には二種類の『影』がある。
帝国に仕える『影』と個人に仕える『影』。
アンジェラは後者だった。そして、トレイニー公爵家の後継になった。
血がつながらないのに、破格の対応。血筋より人格を見るトレイニー家ならではのもの。
二人は姉妹のように仲が良かった。
男の僕のほうが、嫉妬しそうだった。
二人はよく取り替えっこをしてみせた。でも、僕は当てた。全て。
なぜって。
それはアンジュの右目に泣きぼくろがあって、アンジェラには右耳たぶに黒子があるから。
内緒だけどー。
2年前、前皇帝がー祖父が崩御し、僕が皇帝になった。
ちなみに父は、馬鹿な行いで平民になっていた。
その父が妬んで僕を襲った。
アンジュを襲撃した。
そしてアンジェラがアンジュを庇い死んだ。
アンジュは嘆いた。
はじめて僕の前でー。
至らなくて、自分の甘さが憎くて・・・。僕は変わった。
実の父を処刑した。
父に協力した貴族全て殺してあげた。
『氷の帝王』と呼ばれるほどに僕はなった・・・。
*******
僕はアゼリア王国の学園の卒業式の様子を生徒たちに隠れて上から国王と見ていた。
彼女の名前が呼ばれなかった。
僕は国王を見る。
彼は気づいていない。全生徒の名前を把握してないのはわかる、彼女が1ヶ月の短期留学だから、顔を把握してないのもわかる。
でも名前があるかないかぐらいはわかるだろう。
終わって、学園長が現れてから聞いてみる。
「我が婚約者の名前が呼ばなかったのはわざとかい」と。
僕は意地悪だよ。
彼女のためなら特に。
彼女のまっすぐなところに惹かれてたんだ。だから、彼女の生きやすいようにするのが僕の役目だ。彼女に隠し事が増えようとね。
僕らは卒業式パーティーを見る。
顔色の悪い学園長など知るか。
アンジュ・・・
僕の愛しいアンジュがいる。
綺麗だ。
さあ、行こう。
彼女を助けに。
全ての決着をつけるために、僕の全てをかけて救おう。
君と君の大事な人のために。
その気持ちを救うためにー。
ここにいる貴族を滅ぼそう。
この国を滅ぼそうー。
あの二人のためにー。
そう、君の為にー。
ーおわりー
嬉しいはずのそれを僕は握りしめた。
彼女からのはじめての僕に叫んでいる。
助けてーと。
直接な言い回しはないが、文字が訴えていた。
彼女の大事な人。
その思いを叶えるためにでた、外遊。
やっと見つけた人は既にいなかった。
彼女に逢いたい。
きっと彼女は苦しんでいる。
あの時と同じように。
僕が彼女ーアンジュとアンジェラに出会ったのは8歳の頃。
同じ顔が二つそろっていたのにびっくりした。
姉妹かと思えば血がつながっていないという。
アンジェラは赤子の頃捨てられたのだという。
商人の手によって帝国にきたのだと。
トレイニー公爵の善意、娘の侍女にと引き取ったらしい。
育つにつれ瓜二つに育ったのは偶然だったそうな。血筋を探ったようだったがすでに商人は死んでいたらしく詳しい生い立ちは分からなかったようだった。
トレイニー公爵は2人を本当の姉妹のように同じように育てていた。
アンジュが僕の婚約者に決まると、アンジェラは彼女の『影』になった。
つまり彼女の影武者。
この帝国には二種類の『影』がある。
帝国に仕える『影』と個人に仕える『影』。
アンジェラは後者だった。そして、トレイニー公爵家の後継になった。
血がつながらないのに、破格の対応。血筋より人格を見るトレイニー家ならではのもの。
二人は姉妹のように仲が良かった。
男の僕のほうが、嫉妬しそうだった。
二人はよく取り替えっこをしてみせた。でも、僕は当てた。全て。
なぜって。
それはアンジュの右目に泣きぼくろがあって、アンジェラには右耳たぶに黒子があるから。
内緒だけどー。
2年前、前皇帝がー祖父が崩御し、僕が皇帝になった。
ちなみに父は、馬鹿な行いで平民になっていた。
その父が妬んで僕を襲った。
アンジュを襲撃した。
そしてアンジェラがアンジュを庇い死んだ。
アンジュは嘆いた。
はじめて僕の前でー。
至らなくて、自分の甘さが憎くて・・・。僕は変わった。
実の父を処刑した。
父に協力した貴族全て殺してあげた。
『氷の帝王』と呼ばれるほどに僕はなった・・・。
*******
僕はアゼリア王国の学園の卒業式の様子を生徒たちに隠れて上から国王と見ていた。
彼女の名前が呼ばれなかった。
僕は国王を見る。
彼は気づいていない。全生徒の名前を把握してないのはわかる、彼女が1ヶ月の短期留学だから、顔を把握してないのもわかる。
でも名前があるかないかぐらいはわかるだろう。
終わって、学園長が現れてから聞いてみる。
「我が婚約者の名前が呼ばなかったのはわざとかい」と。
僕は意地悪だよ。
彼女のためなら特に。
彼女のまっすぐなところに惹かれてたんだ。だから、彼女の生きやすいようにするのが僕の役目だ。彼女に隠し事が増えようとね。
僕らは卒業式パーティーを見る。
顔色の悪い学園長など知るか。
アンジュ・・・
僕の愛しいアンジュがいる。
綺麗だ。
さあ、行こう。
彼女を助けに。
全ての決着をつけるために、僕の全てをかけて救おう。
君と君の大事な人のために。
その気持ちを救うためにー。
ここにいる貴族を滅ぼそう。
この国を滅ぼそうー。
あの二人のためにー。
そう、君の為にー。
ーおわりー
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