婚約者の王太子が偽聖女を連れてきたので、城から出て行くことになりました。【短編集】

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新入社員日記〜私の最初の仕事は不倫を撃退することなんて聞いてません!〜

【8日目 不可解なミス】【9日目 復讐の種】

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【8日目 不可解なミス】

今日は何度もミスをしてしまった。
データの入力が間違っていたのだ。
先輩から指摘されて謝ったら、「すぐに直すことができたし、次から気を付けてくれたらいいからねー」と笑ってくれた。

だけど、本当は自分には覚えがなかった。
それはわざわざデータ画面を印刷して、画面の上でも紙の上でも何度も何度も確認していたものだったのに。
絶対にミスはあり得ないのに。
おかしいとしか言いようがない。

そう思ってこっそりと仕事終わりに調べてみたら、事前に印刷した画面上のデータには間違いはなかった。
印刷の後にはきちんと保存して、私は一度も入力はしていない。

考えたくはないけど、…もしかして誰かが入力したってこと?
でも…、何でそんなことするんだろう?

【9日目 復讐の種】

不可解なミスから一夜明けて。

誰かによってわざと引き起こされたミスの可能性が高まる中、またもやミスが出た。
上司から言われたその内容は業者への発送ミスだった。
だが、私はそんなものを引き受けていない。
だってまだ教えてもらっていないのだから。
言い出したのは秋山さんと葉月係長だった。

「私、あなたにお願いしたよね?」
「されてないです…。何を言ってるんですか?その業者さんについて初耳です…」
「いいえ?絶対にしたわよ?ねぇ、係長?」
「あぁ、俺も見ていたよ。嘘は良くないな。新入社員のくせにその態度はダメだろう」

なるほど、ね…。
昨日からのミスはこいつらが仕組んだのか。
大方、不倫の事実を知っている私が目障りなのか。

私は唇を噛み締めながら、その場はぐっと堪えた。
だが、昨日と今日の件、私はものすっごく怒っている。
こっちは一生懸命仕事を覚えようと必死なのに。
わざとミスを押し付けてきて。
直属の先輩にこんなこと続けられちゃたまったものじゃない。
このままでは私の気が治まらないしね。

ははっ、そっちがそのつもりならばこっちにだって考えはあるよ。
覚えておけよ。

そう思って、私はある人に電話することにした。
きっと2人はこれから大変なことになるだろうね。
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