星ふる夜にでかけよう~オシャレこんぺいとうウミウシの恋

夢ノ命

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エピソード33 【4ひきのクラゲ】

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★「おしゃれ」「お母さん」→マンモス白珊瑚の森に住む。おしゃれ金平糖ウミウシ。


★「いちご」→船形石珊瑚に住む「おしゃれ」の心友。いちごジャムウミウシ。


★「兄」→マンモス白珊瑚の森に住む14匹の魚たちの長男。青くて大きめの魚。過度の心配性の特徴あり。


★「妹」→マンモス白珊瑚の森に住む14匹の魚たちの末っ子。オレンジ色の小さな魚。しっかり者の性分。





******



水浸しの中の、浸透していく明るさは、深い底まで届かない。



だからこのような空という非常に明るい透明感の中に、身を投げ出していると、



異様にウロコの一つ一つの狭間に、光がバランスよく射し込んでくる感覚が例えようのないほど心地よくて、



思わず、空を跳び跳ねる自分自身を見出すことになる。



そのように飛び跳ねていた時、ふと、「妹」は遥か下の海面に、かすかな白い飛沫を見たような気がした。



その時、ぐんと海が近づいてきた。



瞬時、青黒い水が、口に届きそうなほど迫った。



海面に横たわった、一頭の大きな魚がいる。



陽射しを受けてギラつく大きな背より、また、飛沫が空へとあがった。



クジラだった。



「妹」はクジラの背に勢いよく落ちていくと、弾力のある背の上で一跳ねし、海面に身を投じた。



そこで、気がついた。



「妹」は一瞬、全身にシビレがはしったのを感じた。



そして、目の当たりに青白く発光する大きなクラゲの姿を認めた。



一匹のクラゲの触手が、ウロコに触れたことにより、「妹」は内なる世界から現実に呼び戻されたのである。



まるで不快な出来事に眠りをさまたげられた時のように、「妹」は、目を見張り、我に返った。



前に2匹、それからヒレを動かしゆっくり振り向くと、後ろにも2匹いる。



つまり4匹のクラゲに、「妹」は取り囲まれているのだった。



相手の出方をうかがっていると、右前方にいる発光色の目立って明るいクラゲが声をかけてきた。



「このあたりは、とても暗い水たちの住処です。夜よりもずっと暗いものでございましょう。迷子におなりですか? わたくしどもでよろしければ、助けてあげることも、叶いまするが……」



それは、暗い水に溶けてしまいそうな、かすかな声だった。矢先に、後ろからも聞こえてきた。







〈続く〉
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