1 / 5
エピソード1 バスの中で
しおりを挟むさくらのはなびらがふる4月1日。
ガネーシャ君は、幼稚園に入園しました。
ガネーシャ君は、顔がぞうさんで、
おなかがぽっこりでている3歳の男の子です。
白ひげをはやした園長先生が、アフリカ旅行をした時に、
たまたまショートステイをしたのが、
アフリカに住んでいたガネーシャ君のお家だったのです。
園長先生は、ガネーシャ君のお母さんと、
ガネーシャ君を日本の幼稚園に入園させてあげることを約束しました。
その時はガネーシャ君とまだ会っていませんでしたから、
まさか顔がぞうさんの男の子だなんて知りませんでした。
こうして、ガネーシャ君は、いつき幼稚園に入園したのです。
その日の朝も、ガネーシャ君はいつものように園バスに乗りこみました。
バスの中のガネーシャ君の席は前から四列目の通路側でした。
子供たちはみんなで、バスにゆれながら、『ぶんぶんぶん』を歌います。
ぶんぶんぶん
しっぽふるん
子犬がさわいで
おばあちゃんは
びっくり
ぶんぶんぶん
いればとぶん
ぶんぶんぶん
はねるぶるん
おとさんのさかなが
びくのなかでうごくよ
ぶんぶんぶん
にげるんるん
ちょうど、歌が終わった時でした。
ガネーシャ君のとなりの女の子が、
口を押さえて泣きはじめました。
若い女の先生が、急いでかけつけようとしましたが、
まにあいませんでした。
女の子の口から、朝食で食べたおかずが、
いきおいよくながれおちました。
その時でした。
となりにすわっていたガネーシャ君のはなが、
にょろりとのびて、それをすいこんだのです。
おかげで、女の子は、ふくをよごさずにすみました。
かけつけた先生も、目をまるくして、
あいた口がふさがりません。
〈続く〉
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
ちゃんと忠告をしましたよ?
柚木ゆず
ファンタジー
ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。
「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」
アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。
アゼット様。まだ間に合います。
今なら、引き返せますよ?
※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる