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パラレル同窓会
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10年ぶりの高校の同窓会
旅館の広間で行われた。
12畳ほどの和室には10人集まっていた
懐かしい、あの顔この顔……
親友の篤の姿もあった
俺は隣に座った。
彼とは昔、趣味のゲームで彼の部屋でよく遊んだ。
堤防沿いの秘密の場所で虫取りにも行った。
懐かしい昔話で盛り上がった……
飲みすぎた俺は正面の襖からトイレに立った。
トイレから帰ると篤の様子が変だった。
「お前、まだ帰らなかったのか。」
俺は何を言ってのかわからず動揺した
話を聞くと俺が高校時代、篤のゲーム機を盗み、それから絶交しているとのこと
さっき、俺は篤と口論して部屋を出て行ったらしい。
篤の罵倒に耐えきれず俺は左の襖から縁側に出て頭を冷やした。
気持ちも落ち着き部屋に戻ると篤が
「長いトイレだったな。」
と笑って隣の席へ手招いた。
もう鬼の形相ではなかった。
さっきの篤との会話を話すと彼は
「もう酔ったのか」と笑い飛ばした。
不思議に思いながらも熱い視線を感じて正面を見るとクラス一番の美人で成績も一番だった理沙が微笑んでいた。
俺はジュースの瓶を持って隣に座った。
話をすると、どうも俺に気があるようだ。
デートの約束をして篤の隣に戻ると
篤が耳元でささやいた。
「彼女、大きな借金を作って手当り次第に男に声をかけて騙し取ってるらしいぞ、気をつけろ。」
マジかー!
俺は理沙にすぐさまデートを断り、理沙の後ろの襖から隣の空いている部屋に入った。
正気を取り戻すため頬をパンパンと叩き深呼吸をした。
気を取り戻して部屋に戻ると篤の姿はなかった。
代わりに理沙ほどの美人ではないが、優しい感じの女性が座っていた。
俺は彼女の隣に座り話しかけた。
記憶にはなかったが高校時代、俺と仲が良かったらしい。
俺がよくデートに誘ったそうだか彼女の両親は男女交際に厳しく1度しか実現しなかったとの事。
俺はあらためて彼女をデート誘った。
彼女ももう大人、両親の許可も必要ない。
宴会が終わったあとも彼女と楽しい会話を交わしながら帰宅した。
「あたな~、朝ですよ。」
妻の明るい声で目が覚めた。
同窓会で意気投合した彼女、敦子と俺はゴールイン、幸せな結婚生活をおくっていた。
俺は幸せを噛みしめながら朝食のテーブルについた。
「悟が虫取りに行きたいらしいから、高校時代にあたなと一度だけ行った堤防の秘密の場所に連れて行ってやって。」
「えっ!」
何故、敦子が秘密の場所を知っているんだ……
窓から清々しい光が差し込み、カーテンがかすかに揺らいでいた。
旅館の広間で行われた。
12畳ほどの和室には10人集まっていた
懐かしい、あの顔この顔……
親友の篤の姿もあった
俺は隣に座った。
彼とは昔、趣味のゲームで彼の部屋でよく遊んだ。
堤防沿いの秘密の場所で虫取りにも行った。
懐かしい昔話で盛り上がった……
飲みすぎた俺は正面の襖からトイレに立った。
トイレから帰ると篤の様子が変だった。
「お前、まだ帰らなかったのか。」
俺は何を言ってのかわからず動揺した
話を聞くと俺が高校時代、篤のゲーム機を盗み、それから絶交しているとのこと
さっき、俺は篤と口論して部屋を出て行ったらしい。
篤の罵倒に耐えきれず俺は左の襖から縁側に出て頭を冷やした。
気持ちも落ち着き部屋に戻ると篤が
「長いトイレだったな。」
と笑って隣の席へ手招いた。
もう鬼の形相ではなかった。
さっきの篤との会話を話すと彼は
「もう酔ったのか」と笑い飛ばした。
不思議に思いながらも熱い視線を感じて正面を見るとクラス一番の美人で成績も一番だった理沙が微笑んでいた。
俺はジュースの瓶を持って隣に座った。
話をすると、どうも俺に気があるようだ。
デートの約束をして篤の隣に戻ると
篤が耳元でささやいた。
「彼女、大きな借金を作って手当り次第に男に声をかけて騙し取ってるらしいぞ、気をつけろ。」
マジかー!
俺は理沙にすぐさまデートを断り、理沙の後ろの襖から隣の空いている部屋に入った。
正気を取り戻すため頬をパンパンと叩き深呼吸をした。
気を取り戻して部屋に戻ると篤の姿はなかった。
代わりに理沙ほどの美人ではないが、優しい感じの女性が座っていた。
俺は彼女の隣に座り話しかけた。
記憶にはなかったが高校時代、俺と仲が良かったらしい。
俺がよくデートに誘ったそうだか彼女の両親は男女交際に厳しく1度しか実現しなかったとの事。
俺はあらためて彼女をデート誘った。
彼女ももう大人、両親の許可も必要ない。
宴会が終わったあとも彼女と楽しい会話を交わしながら帰宅した。
「あたな~、朝ですよ。」
妻の明るい声で目が覚めた。
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俺は幸せを噛みしめながら朝食のテーブルについた。
「悟が虫取りに行きたいらしいから、高校時代にあたなと一度だけ行った堤防の秘密の場所に連れて行ってやって。」
「えっ!」
何故、敦子が秘密の場所を知っているんだ……
窓から清々しい光が差し込み、カーテンがかすかに揺らいでいた。
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