5 / 20
5
しおりを挟む
説明回っぽいですが、完全によく考えないで書きました。流し読みしてください。
———————————————————————————
「天使ってどう言うこと?」
思わず尋ねてしまう。
自分でも自分の羽は天使のようだとは思っていたけど、本当に天使だなんて。そんなことある?
「アンジュは常識があるから忘れていたが、親があれだもんな……。よし、アンジュ。今から神話のお勉強だ」
そう言ってソレイユが語ってくれたのは、この世界の神話だった。
この世界では、光神教という宗教が信仰されている。他の宗教が信仰されている地域もあるけど、基本は光神教。
光神教は光の神ルスを崇めている。この世界の全てはルスが作り上げたもので、人々はそれに感謝をしながら生きる。それが主な教義。
「でも、なんで僕が神の子になるの?」
疑問に思ってそう尋ねると、今度はノクトが答えてくれた。
なんでも、ルスの神話には神の子が神の使いとして地上に降り立つ、という予言があるらしい。それは、純白の鳥の羽を持つ少年として描かれているという。
「でも、羽を持つって、鳥獣人ならみんなそうだよ?」
「それはそうだな。だけど坊主は特別なんだ」
そう言って今度はフィンが説明を受け継ぐ。
フィンの説明によると、世界の獣人には種族特徴というものがある。それを持っていない獣人はその種族だとは言えない。まず、絶対的に種族特徴を持っていない獣人は存在しない。
ちなみに鳥獣人の特徴は背中の羽と髪の毛の飾り羽らしい。これが両方あってはじめて、鳥獣人だと言える。
そんな中、僕は種族特徴が欠けている。つまり僕はしっかりとした鳥獣人とは呼べないらしい。
「で、今の時代の神話の解釈だと、種族特徴が欠けている鳥獣人の子が天使なんじゃないかって言われてるんだ」
アレンがそう言う。
つまり——。
「飾り羽を持っていないぼくは、ありえないはずだけど種族特徴が欠けている。しかもおあつらえ向きに白い羽。だから、今の解釈だと天使になっちゃうの?」
「そういうことだ。それをアンジュの親も知ってきたからアンジュのことを売ろうとしたんだろう」
いまいち説明がややこしいしこんがらがってしまって受け入れられない。でも、とりあえず僕は頭の飾り羽を持っていないから売られそうになってしまったって言うことはわかった。
そこはもうどうしようもないから考えない事にする。僕が生まれ持ったものだから仕方ない。
でも、どうしても受け入れられない事がある。
「難しいことはよくわからないんだけど、一つ質問いい?」
「なんだ?」
「ぼく、ソレイユたちと一緒にいられなくなっちゃう? 天使だったら離れなくちゃいけない?」
「——っ!」
不安に思っていることをそのまま口に出す。
まだソレイユにも、ノクトにも、フィンにも、アレンにも出会ったばかり。でもなんだか離れ難い。
そう思って口に出したその言葉。それを聞いたソレイユたちは——。
「可愛すぎるでしょう!」
「なんだ、この可愛い子供は!」
「可愛いがすぎる」
「家から出したくないな」
なんだかみんな口々につぶやいて、天井を見上げている。
これはみんなと一緒にいられるってことでいいんだろうか?
「みんなと一緒にいられるの?」
「あ、ああ。俺たちと一緒にいよう。ただ、何個か大人で話し合わなくちゃいけないことがある。もう夜も遅いし、先に寝ててもらっていいか?」
「うん」
僕はアレンにベットに案内してもらった。ふかふかの広いベット。こんなところで寝るのははじめてだ。
人生で1番今が幸せかも。そう思いながら僕は眠りについた。
「アレン、アンジュは寝たか?」
「うん、ぐっすり」
「では、話し合おうか」
アレンにアンジュが寝たかどうかを確認して、話し合いを始める。
「アンジュが天使だとすると……問題はやっぱり教会ですよね」
「坊主、連れていかれちまうかもしれないな」
そう。問題はそこなのだ。
アンジュが天使だとすると、光神教の総本山である教会に預けるのが1番安全だった。だが——。
「今の教会って腐ってるんだっけ?」
「そうだな。アンジュを預けた日には、アンジュは慰み者にされてしまうかもしれない」
問題は教会の腐敗。今の教会はただの権力を求めるものたちの巣窟。そんなところにアンジュを入れてしまったら、権力のために利用されること間違いなし。
それ以前にアンジュの美貌なら、慰み者にされてしまう可能性が高い。
「ということは、教会にバレるのもアウトですね。連れて行かれてしまいます」
「ああ、そうだな」
どうにかして普通の鳥獣人の子供に見せなければ。頭が痛い。だが、それもすぐ忘れられる。
「アンジュ、まだあったばっかりなのに俺たちといたいって言ってくれたね」
「なんていい子なんでしょう!」
アンジュのあの素直な言葉。それだけで俺たちは舞い上がってなんでもできてしまう。
まだ、俺たちだってアンジュにあったばかり。ノクト、フィン、アレンに関しては15分ほどしか話していない。なのに、こんなにも惹かれている。
「アンジュは特別な力を持っているな」
「そうだな。だからこそ、俺たちでしっかり坊主を守らなくちゃいけない」
「これから気を引き締めていかないとね」
「まずは家のセキュリティを強化しましょうか」
それぞれがアンジュを守る決意を口にする。
これからアンジュと暮らしていくにあたって、いろいろ大変なことがある。だが、それも苦にならない。アンジュがいてくれる限り。
———————————————————————————
「天使ってどう言うこと?」
思わず尋ねてしまう。
自分でも自分の羽は天使のようだとは思っていたけど、本当に天使だなんて。そんなことある?
「アンジュは常識があるから忘れていたが、親があれだもんな……。よし、アンジュ。今から神話のお勉強だ」
そう言ってソレイユが語ってくれたのは、この世界の神話だった。
この世界では、光神教という宗教が信仰されている。他の宗教が信仰されている地域もあるけど、基本は光神教。
光神教は光の神ルスを崇めている。この世界の全てはルスが作り上げたもので、人々はそれに感謝をしながら生きる。それが主な教義。
「でも、なんで僕が神の子になるの?」
疑問に思ってそう尋ねると、今度はノクトが答えてくれた。
なんでも、ルスの神話には神の子が神の使いとして地上に降り立つ、という予言があるらしい。それは、純白の鳥の羽を持つ少年として描かれているという。
「でも、羽を持つって、鳥獣人ならみんなそうだよ?」
「それはそうだな。だけど坊主は特別なんだ」
そう言って今度はフィンが説明を受け継ぐ。
フィンの説明によると、世界の獣人には種族特徴というものがある。それを持っていない獣人はその種族だとは言えない。まず、絶対的に種族特徴を持っていない獣人は存在しない。
ちなみに鳥獣人の特徴は背中の羽と髪の毛の飾り羽らしい。これが両方あってはじめて、鳥獣人だと言える。
そんな中、僕は種族特徴が欠けている。つまり僕はしっかりとした鳥獣人とは呼べないらしい。
「で、今の時代の神話の解釈だと、種族特徴が欠けている鳥獣人の子が天使なんじゃないかって言われてるんだ」
アレンがそう言う。
つまり——。
「飾り羽を持っていないぼくは、ありえないはずだけど種族特徴が欠けている。しかもおあつらえ向きに白い羽。だから、今の解釈だと天使になっちゃうの?」
「そういうことだ。それをアンジュの親も知ってきたからアンジュのことを売ろうとしたんだろう」
いまいち説明がややこしいしこんがらがってしまって受け入れられない。でも、とりあえず僕は頭の飾り羽を持っていないから売られそうになってしまったって言うことはわかった。
そこはもうどうしようもないから考えない事にする。僕が生まれ持ったものだから仕方ない。
でも、どうしても受け入れられない事がある。
「難しいことはよくわからないんだけど、一つ質問いい?」
「なんだ?」
「ぼく、ソレイユたちと一緒にいられなくなっちゃう? 天使だったら離れなくちゃいけない?」
「——っ!」
不安に思っていることをそのまま口に出す。
まだソレイユにも、ノクトにも、フィンにも、アレンにも出会ったばかり。でもなんだか離れ難い。
そう思って口に出したその言葉。それを聞いたソレイユたちは——。
「可愛すぎるでしょう!」
「なんだ、この可愛い子供は!」
「可愛いがすぎる」
「家から出したくないな」
なんだかみんな口々につぶやいて、天井を見上げている。
これはみんなと一緒にいられるってことでいいんだろうか?
「みんなと一緒にいられるの?」
「あ、ああ。俺たちと一緒にいよう。ただ、何個か大人で話し合わなくちゃいけないことがある。もう夜も遅いし、先に寝ててもらっていいか?」
「うん」
僕はアレンにベットに案内してもらった。ふかふかの広いベット。こんなところで寝るのははじめてだ。
人生で1番今が幸せかも。そう思いながら僕は眠りについた。
「アレン、アンジュは寝たか?」
「うん、ぐっすり」
「では、話し合おうか」
アレンにアンジュが寝たかどうかを確認して、話し合いを始める。
「アンジュが天使だとすると……問題はやっぱり教会ですよね」
「坊主、連れていかれちまうかもしれないな」
そう。問題はそこなのだ。
アンジュが天使だとすると、光神教の総本山である教会に預けるのが1番安全だった。だが——。
「今の教会って腐ってるんだっけ?」
「そうだな。アンジュを預けた日には、アンジュは慰み者にされてしまうかもしれない」
問題は教会の腐敗。今の教会はただの権力を求めるものたちの巣窟。そんなところにアンジュを入れてしまったら、権力のために利用されること間違いなし。
それ以前にアンジュの美貌なら、慰み者にされてしまう可能性が高い。
「ということは、教会にバレるのもアウトですね。連れて行かれてしまいます」
「ああ、そうだな」
どうにかして普通の鳥獣人の子供に見せなければ。頭が痛い。だが、それもすぐ忘れられる。
「アンジュ、まだあったばっかりなのに俺たちといたいって言ってくれたね」
「なんていい子なんでしょう!」
アンジュのあの素直な言葉。それだけで俺たちは舞い上がってなんでもできてしまう。
まだ、俺たちだってアンジュにあったばかり。ノクト、フィン、アレンに関しては15分ほどしか話していない。なのに、こんなにも惹かれている。
「アンジュは特別な力を持っているな」
「そうだな。だからこそ、俺たちでしっかり坊主を守らなくちゃいけない」
「これから気を引き締めていかないとね」
「まずは家のセキュリティを強化しましょうか」
それぞれがアンジュを守る決意を口にする。
これからアンジュと暮らしていくにあたって、いろいろ大変なことがある。だが、それも苦にならない。アンジュがいてくれる限り。
582
あなたにおすすめの小説
最可愛天使は儚げ美少年を演じる@勘違いってマジ??
雨霧れいん
BL
《 男子校の華 》と呼ばれるほどにかわいく、美しい少年"依織のぞ"は社会に出てから厳しさを知る。
いままでかわいいと言われていた特徴も社会に出れば女々しいだとか、非力だとか、色々な言葉で貶された。いつまでもかわいいだけの僕でいたい!いつしか依織はネットにのめり込んだ。男の主人公がイケメンに言い寄られるゲーム、通称BLゲーム。こんな世界に生まれたかった、と悲しみに暮れ眠りについたが朝起きたらそこは大好きなBLゲームのなかに!?
可愛い可愛い僕でいるために儚げ男子(笑)を演じていたら色々勘違いされて...!?!?
ハッピーライフのために地味で根暗な僕がチャラ男会計になるために
ミカン
BL
地味で根暗な北斗が上手く生きていくために王道学園でチャラ男会計になる話
※主人公へのいじめ描写ありのため苦手な方は閲覧ご注意下さい。
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
異世界で孵化したので全力で推しを守ります
のぶしげ
BL
ある日、聞いていたシチュエーションCDの世界に転生してしまった主人公。推しの幼少期に出会い、魔王化へのルートを回避して健やかな成長をサポートしよう!と奮闘していく異世界転生BL 執着最強×人外美人BL
【本編完結】転生したら、チートな僕が世界の男たちに溺愛される件
表示されませんでした
BL
ごく普通のサラリーマンだった織田悠真は、不慮の事故で命を落とし、ファンタジー世界の男爵家の三男ユウマとして生まれ変わる。
病弱だった前世のユウマとは違い、転生した彼は「創造魔法」というチート能力を手にしていた。
この魔法は、ありとあらゆるものを生み出す究極の力。
しかし、その力を使うたび、ユウマの体からは、男たちを狂おしいほどに惹きつける特殊なフェロモンが放出されるようになる。
ユウマの前に現れるのは、冷酷な魔王、忠実な騎士団長、天才魔法使い、ミステリアスな獣人族の王子、そして実の兄と弟。
強大な力と魅惑のフェロモンに翻弄されるユウマは、彼らの熱い視線と独占欲に囲まれ、愛と欲望が渦巻くハーレムの中心に立つことになる。
これは、転生した少年が、最強のチート能力と最強の愛を手に入れるまでの物語。
甘く、激しく、そして少しだけ危険な、ユウマのハーレム生活が今、始まる――。
本編完結しました。
続いて閑話などを書いているので良かったら引き続きお読みください
【完結】我が兄は生徒会長である!
tomoe97
BL
冷徹•無表情•無愛想だけど眉目秀麗、成績優秀、運動神経まで抜群(噂)の学園一の美男子こと生徒会長・葉山凌。
名門私立、全寮制男子校の生徒会長というだけあって色んな意味で生徒から一目も二目も置かれる存在。
そんな彼には「推し」がいる。
それは風紀委員長の神城修哉。彼は誰にでも人当たりがよく、仕事も早い。喧嘩の現場を抑えることもあるので腕っぷしもつよい。
実は生徒会長・葉山凌はコミュ症でビジュアルと家柄、風格だけでここまで上り詰めた、エセカリスマ。実際はメソメソ泣いてばかりなので、本物のカリスマに憧れている。
終始彼の弟である生徒会補佐の観察記録調で語る、推し活と片思いの間で揺れる青春恋模様。
本編完結。番外編(after story)でその後の話や過去話などを描いてます。
(番外編、after storyで生徒会補佐✖️転校生有。可愛い美少年✖️高身長爽やか男子の話です)
俺の妹は転生者〜勇者になりたくない俺が世界最強勇者になっていた。逆ハーレム(男×男)も出来ていた〜
陽七 葵
BL
主人公オリヴァーの妹ノエルは五歳の時に前世の記憶を思い出す。
この世界はノエルの知り得る世界ではなかったが、ピンク髪で光魔法が使えるオリヴァーのことを、きっとこの世界の『主人公』だ。『勇者』になるべきだと主張した。
そして一番の問題はノエルがBL好きだということ。ノエルはオリヴァーと幼馴染(男)の関係を恋愛関係だと勘違い。勘違いは勘違いを生みノエルの頭の中はどんどんバラの世界に……。ノエルの餌食になった幼馴染や訳あり王子達をも巻き込みながらいざ、冒険の旅へと出発!
ノエルの絵は周囲に誤解を生むし、転生者ならではの知識……はあまり活かされないが、何故かノエルの言うことは全て現実に……。
友情から始まった恋。終始BLの危機が待ち受けているオリヴァー。はたしてその貞操は守られるのか!?
オリヴァーの冒険、そして逆ハーレムの行く末はいかに……異世界転生に巻き込まれた、コメディ&BL満載成り上がりファンタジーどうぞ宜しくお願いします。
※初めの方は冒険メインなところが多いですが、第5章辺りからBL一気にきます。最後はBLてんこ盛りです※
使用人と家族たちが過大評価しすぎて神認定されていた。
ふわりんしず。
BL
ちょっと勘とタイミングがいい主人公と
主人公を崇拝する使用人(人外)達の物語り
狂いに狂ったダンスを踊ろう。
▲▲▲
なんでも許せる方向けの物語り
人外(悪魔)たちが登場予定。モブ殺害あり、人間を悪魔に変える表現あり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる