上 下
11 / 19

カーフィルへの道。。

しおりを挟む


カーフィル領へ向かい。。。
早くも7日
ずっとザーザーで変化無し

途中、道が崩れすぎている所は
土魔法で補修しながら進んだ
土魔法に想像創造も併せて使うと
とても便利だ

しばらく進むと
奥まった所に村が在るのが
MAP上に現れた
MAP。。。とても良い👍

何か。人の活気が無いね、、、
人を表す点々が
元気無い、黄色やオレンジに
近い黄色。。がある
行ってみる事にした

「ユウリ様。。
伝染病の可能性。。
在るでしょうか。。。?」

「うん、行ってみないと分からないね。。」

こうしてたどり着いた村には
雨が一滴も降っていなかった
土は乾燥して舞い上がり
すごい砂埃だ
今はこの辺りも雨季の筈なのに

村の中に馬車のまま入っていく
道は石では無いが
綺麗に整備されており
進みやすい
人気も無い
でも、MAPには人を示す点がある
1番大きな家?と呼ぶには
心許ないあばら屋に見える建物の
前で馬車を止めて
アランとアンリ、シャロン
ダリルと声をかける
ここに、全ての点が集まって居た
まだ動けそうな緑や、青の点は
5人程。。。

「こんにちはー」
しばらくして

「はい。どちら様ですか?」
子供の様だ。。。

「いきなりごめんなさい。。

旅の者ですが、、、
大丈夫でしたら、
この村に滞在させて頂けたら
と思いまして。。」

「今この村では、雨が降らず
作物が育たなくて、、、
税を納める事が出来ず。。
置いて行かれたのです
食べ物とかは何も無いですが
それで良ければどうぞ。。。」

「食べるものとかは大丈夫ですので
村の中に居させて頂ければ
ありがたいです

ところで、、他に大人の方とか
いますか?」

「。。。。。大人は、居ません。。。」

え???
「1人も?」

「はい。。大人達は、、
連れて行ける子供だけ。。
少し連れて。。出て行きました

残っているのは。。

私達、、役立たずだけ。。」

そこまで言うと、痩せて
目ばかりが大きくなった少女は
静かに涙を流した。。。
いつから、こうしているのだろう

新しく赴任した者達も
全部が全部把握しているわけでは無い
此処は街道からかなり奥まっている

「大人が出て行った後
山の中とか、、食べ物を探して
何とか生き延びましたが
最近は何も取れなくて。。。
少しずつ皆んな動けなく
なって来ています。。。
っ。。っっ、。」

「村には、、何人くらいいるの?」

「私を入れて、、。
21人です。。」


何と言う事だ。。。

魔物とかの被害に遭ってなくて
良かったと言うべきか、、、

「ちょっと待って居てね?」

こくりと頷く少女を確認して
馬車に戻る

残りのメンバーに話して行く

「どうしようか。。。」

「助ける事はもう決まってますよね?」
うん、シャロンの言う通り。。
「もちろん。。ただ子供だけ
此処に居てもどうにも出来ないだろうしね。。。今食べ物あげるだけだと
何の解決にもならないし。。
カカロン領。。寄りだけど
うーん、、、てとこだな。。」

「ここだけ雨が降らない
原因も気になるっすよね。、。」

「そう、、取り敢えず、、
子供達、馬車に入って貰って
何か食べさせてあげよう」

「「「かしこまりました」」」

という事で
ダイニングを広げて
テーブルを創造し、
食べ物。。消化の良いものね
を準備してもらう事に
その間に、私とアラン、ダリルで
もう一度家の中に

「ごめんね、、待たせて
しまって。。

他の皆んなの所に
案内してもらうことはできる?」

「。。。はい、
皆んなにも聞いてみたら、、
会ってみたいって言ってるので」
待っている間に、聞いてくれていた様だ。
というか、どうするか相談してたんだね

少女に子供達のいる場所に
案内してもらう。。。


そこには。。。
5歳くらいから10歳くらいまでの
子供達が揃って居た

皆、少女と同じように
やせ細り。。
小枝のようになった手足で
辛うじて息をしているような
子供も居た。。。
食べ物が無くて。。
子供達だけで寄り添い
頑張っている
小さい子達の方が体力が無いだろうが
やせ細っているのは。。
大きな子の方が酷い
小さな子を優先して居たに
違いない。。。
胸が痛くて。。言葉が出なかった


アランが
「此処にいる子で全員かな?」

「はい。。死んじゃった子も居るけど
生きている子は全員いる。。。」

「死んじゃった子はどうしたの?」

「。。。皆んなでお墓を作ったよ。。」
これは、7歳くらいの子。。

「。。。そうか、偉かったな」
ダリルが皆んなを撫でてあげている

「皆んな、、どうしたい?」

「分からない。。。」

「皆んな死んじゃうんだと思う。。」

いたいけな子供からの
現実の言葉。。。
誰も泣かない。。
ただただ受け入れている
こんな。。子供なのに
死を受け入れている。。。

この子達を助けよう
心を救えるか分からないけど
身体だけでも救おう
本人達が嫌がらなければ。。。

今の私には、そうする力がある

















しおりを挟む

処理中です...