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戦闘の後で

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ご飯を美味しく頂きごちそうさまも済んだ。食後のお茶を楽しみつつ、ボアについて振り返る。 

「凄い勢いでこっちに走って来たんだよね。黒鉄が教えてくれてからMAPを見たらね赤い文字でボアって書いてあったから」と、経過を伝えた時よりも詳しく話して行く。

「MAP?」と琥珀君が

「うん、カクカクしかじかと伝える。食べ物に関連した感じなんだけど鑑定MAPって出てた。あの、ボアは赤い字でボア、食べられるって書いてあったよ。」

「「「「「・・・・・」」」」」無言の皆んな。何だか居た堪れない。やはり、食べ物に特化しているのが、恥ずかしいよね。

「それで、叫ぶのも危ないかと思ったけど凄い勢いだし、伝えないとって思ったから叫んだんだけど、ああいった場合どうした方が良いんだろうね?コレからもこう言う事あるでしょ?敵がのっそりしてたら叫ばない方が良いんだろうけどね。」

「うーん、ケースバイケース何だよなあ。今回はどのみち他の敵も居なかったしあの勢いでボアが突っ込んで来たから叫んで正解だな。ただ、相手が気付いてなくて自分の手に負えない場合はコッソリと仲間と合流だな。」とガントさん。

そうだよね、でも取り敢えず今回はこの対応で良かったみたいだ。 ホッとした。

「まあ、無事討伐出来て良かったよ。それと杏里のMAP。食べ物関連とは言え、結構カバーしてるし・・レベル上がれば樹凛のMAPもあるしとてもありがたいぞ。」
と、ガントさん。

「クスクス。途中からキノコ見せに来ないと思ってたら、まさか鑑定MAPが使える様になっていたとは、凄いね杏里」と笑う樹凛さん。 うん、私食べ物に関してすごいよね。少し、ジトっと見てしまったが仕方ないだろう。

「自分でも、キノコに対する執念を感じた・・」

「「「「アハハハハ!」」」」と笑われてるけど、仕方ない本当の事。なんか、悔しい。

こうして時折り採集をしながら進んでいった。そうそう、今回の闘いで皆んなもそれぞれスキルのレベルが上がってた。


優さんは、
【盾術】が増えて受け流しのスキルが増えた様だ。
クラフトも、大きな物もだけど、細かい事まで対応出来る様になって来ていると。
あと、【林業】と言うスキルが増えていたけれどコレは木を伐採した時に出たらしい。風魔法もね!


真斗さんは、
【商人】1→2へ!早いね
ホームセンターにショッピングモールが追加されているとの事。すんごいチートじゃん!私的にはもうそれだけで生きて行ける
対価さえ有れば、商人として敵なしだね。
私的に、世界に誇れるJAPANクオリティー!!の品物が沢山入手出来る!
専門的になると少し物足りないかもだけど十分な品揃えの筈だ。

流石真斗さん、増えて行く商取引のレベルが違う!
イヤ、コンビニも私的にはとてもありがたいんだよ?なんだかんだ品揃え良いから!
私は広く浅く何だよ。きっとね。


樹凛さん
は、MAPの機能がUPしていると
より細かな表示とMAPの範囲の拡大・縮小が可能との事。おー、ますます車のナビの様だね! G○o○leナビ先輩の様に!

それと、調合もUPしたらしい。作ったことのある物は簡単に作れる様だ。味もレベルUPしたらしいよ!嬉しいな。飲み易くなったって事だよね。
あと、土魔法がレベルUPしたらしい。形成する時間が短縮されたんだって。 今回みたいな時はありがたいね、穴掘りや障害となる物をサクッと作れると楽だよね。落とし穴的なものね。戦闘の危険度も減るしね!


清羅さん
水魔法が1→2へUP。生成出来る水の量が増えたのと、素早く多くの水が出せるそう。
それと、料理スキルが1→2へUPしていたと。お料理加熱、加冷と便利だったのが更に一度作った料理は材料が有り、簡単な物であれば再現出来る様になったと。
欲しい!そのスキル

コレからもゴチになりますღ


杏里
MAPが出来たのは戦闘前のキノコ採取の時。

戦闘では、ルーム 5→6
と1つレベルが上がり、サイズが
5×5×10→10×10×20mと大きくなっていた。おおよそ、30坪程か。レベルは1つしか上がって無いけど広くなった!ボアがよっぽど怖かったのかな。だって逃げ出したかったもんな。

何れにせよありがたいな。皆んなに伝えると、今度は、ルームで野営しようかって事になった。早速今晩からどうかな?
うっふっふ、楽しみ!お風呂もいずれ作りたいよね。


そこから暫く進んで、幾つかの戦闘もあった。ゴブリンとか、オークが結構居たな。クモのモンスターも居た。クモのモンスターは某魔法の学校を舞台とした物語の映画版で見たクモにソックリだった。近くで見るソレはかなりの迫力。 ブルルっ怖かった。
まだ、陽は落ちないけれど、先に野営する事に。ボアやオーク等諸々の解体があるしね!クモは、無理だよ・・・

結界を張り、解体して行く。今回は、私達も解体に参加した。親父さんから解体用のナイフを貰い、教わりながらやって行く。時間は掛かったけれど特に気分が悪くなる事も無く何とか終えた。

とっても、疲れた。解体後の諸々の処理をして自分の手を水魔法の水とハンドソープで洗い。
先に解体を早めに切り上げてご飯の準備をしてくれている清羅さんに改めて身体と服をクリーンして貰う。

今夜のご飯は何かなぁ? ニマニマしてしまう。グゥーッとお腹が鳴った。
「「「プッ、ハハハハ」」」と笑われたけど、笑ってる皆んなもグゥーとつられた様にお腹が鳴り、余計に可笑しくて。笑い合った。


ご飯が仕上がるまでもう少しあるらしい。優さんがベッドを作ってくれるとの事で一緒に
ダブルベッドでお願いした!笑いながらも作ってくれた。他の皆んなのも同じく作ってくれた。 皆んな背が高いからトールタイプで。 私はそんなに高く無いけどオマケで同じサイズね。 全部で 9人分!

素材が木だからナチュラルなんだけど、優さんのセンスも良いんだろうけど作り手の優しさが現れた様な優しい風合いの綺麗なフォルムだった。

ただ、お布団はシングルサイズだからどうなるかなぁと思ったけど、ヨワヒムさんが同じお布団のセットを持っていた。
私達のお布団の上掛けをクリーニングしてヨワヒムさんが持っていたお布団の上掛けと併せてダブルサイズに直してくれた。やるな!優さんクラフト。そして、ありがとうヨワヒムさん。同じお布団セットを持っていてくれて! 
 

敷布団は、今後使う機会も有るかもと言う事で、クリーニングだけしてインベントリへしまっておいた。 何と、優さん、素材のクリーニングが必要という事で、【クリーニング】って言うスキルが出たの。
すんばらしい!

ベッドのマットレスと、シーツ、掛けカバーとかは真斗さんの取り引きで購入して貰う事に。ご飯食べた後、皆んなで選ぶんだよーღ     すごーく、楽しみだな。








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