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さらにぼうっとする事しばし・・・・・
まだ苦しいのに悲しんでいるのがバカらしくなって来た。まだ胸が痛いのに不思議だ。とそこで気づいた、ひょっとして私のスキル鑑定で出て来た紙って・・日本語なんじゃ?と思ったらとても気になって来たーーー!
ガサゴソと引き出しを漁ること数秒・・・はやっ、前世でも良く探し物をしたもんだ・・・何十分も。まあ、それはさておき早速羊皮紙を広げて見ると・・
キターーー、懐かしき日本語よっ。か弱き乙女からおばちゃんになりつつ内容の確認だ。うわっ、すごいよ凄いよ。『想像創造』 『ルーム・インベントリ』 ☆NEW『アゲインでお買い物への扉』←何これ、怪しいんですけど
何て思って1人で大興奮していたら、ふと思い出した。あの、DV父親アンド義兄!!くっそー、人のこと好き放題痛めつけてくれちゃって・・・イヤイヤ、それより今夜中に出て行けって言ってたな。大した物は何も無いけれどお母様に関する物、何か残って無いかな。と思ったところで思い出した、チェリっサ改桜よっ! お母様が植えた桜の下でウサールとニコールが愛を育む何てヤダ!無理無理ムリむりーーーー。強がりだったって認めるわ。最初から愛されて無かったとしてもそもそもワタクシの婚約者よ?どんなに可憐で可愛かろうと美しかろうと略奪愛だわっ。100歩譲って許したとしても、お母様と私、親娘揃って同じ敵?親娘に愛する人を奪われるなんて、しかも大切な桜を使われるなんてイヤ! 絶っ対に持っって行く。
ルームやインベントリのスキルがあるって知らなかった先ほど迄ならいざ知らず、今は持っている。先ずはどれ位の容量があるのか確認しなきゃね。てことで確認したらルームは今の所10m四方だった、て事でこれは無理。
それじゃ、インベントリは・・・OK! 無限な上に、時間停止、区分けして色々設定する事も出来る。すんごいチートじゃないコレ。
思わずニヤリとして顔に痛みが走った。あんのDV父子めーーー、いつかきっと・・何て思いながらくたびれてはいるが無いよりマシなベッドや諸々をルームとインベントリに放り込んで行く、と言うかタッチすればスッと入る。なんなら念じれば入るんじゃ?と心はスムーズだが身体はぎこちない動きで収納していく。
そこへ、微かに、ノックの音が。・・・だれ?マーサだよね?きっと。「どうぞ。」と声をかけるとやはりマーサが静かに入って来る。 泣き顔のマーサが「お、お嬢様・・・」と近寄って来るが何やら大きなリュックの様な物を背負っている。
「どうしたの?」と聞くと
「お嬢様が今夜中にお追い出されるとお聞きして皆で準備していた物と、今は亡きステイシー、どうか呼び捨てにする事をお許しくださいませ。ステイシーから預かっていた品々です。アンコック伯爵家の中では見つかり捨てられるかもしれないと家宰のジャスティンと共に隠し持っておりました。」
え・・・探しても見つからなかったお母様の私物。
「ステイシーの形見をお嬢様が探しておられるの知っておりました。ですが、まだ成人されていないお嬢様では限界があると生前のステイシーから預かっておりました。実は、ステイシーはご実家の御両親とお兄様家族がお亡くなりになった時から自分も亡きものにされる可能性があると危ぶみアイリーン様の事も心配していたのです。ですが、血の繋がったお嬢様までは殺しはしないだろうともしも自分が・・・居なくなったら、バレ無いよう近づきすぎないようにして貴女さまを守って欲しいと、ステイシーの最後の願いでした。」
「・・・・・マーサ、様。親友と言えどこんなに長い間守ってくださり本当に感謝しております。そんなに心配しなくても大丈夫です。実は・・・・とカクカクしかじかと(スキルの事、前世の事、をマーサに伝えた。)何とかなります!」
「あのスキルにその様な秘密があったとは・・・でも油断なさらない様に。旦那様以外にも外にも危険が多くございます。」と心底心配と視線を向けられる。
「ありがとう。ルームがあるからいざって時には直ぐに隠れるし大丈夫。それと、庭にあるチェリッサの樹は全てインベントリに入れて連れて行くわ。」
「左様でございますか・・・・」安心した様な顔で呟くマーサ
「でも、マーサたちは大丈夫?」
「私達は、頃合いを見てニコール様を出汁にでもしてサイラシー公爵家へ移ります。本当は、お嬢様をお助けするための婚約でしたのに・・・」
「え・・・私のため?」
「はい、私たちはステイシー、サイラシー公爵夫妻、ジャスティン、私、と隣国に留学しておりました時から堅い絆で結ばれた仲間でした。とても固い堅い絆で結ばれた・・・だから、私とジャスティンはステイシーの為アンコック家に入ったのです。力及びませんでしたが・・・でも、きっとこれで良かったのでしょう。自由になれるのですから・・・ステイシーが望んでいた自由に。」
「お母様は、貴族が嫌だったの?」
「はい、本当は、冒険者や商人になる事を望まれていました。おかしな御令嬢でしょ?また、それだけの力もお持ちでした。さて、時間が無くなって来ました。お嬢様のルームとやらはどれくらいのスペースが御座いますか?」
「10メトル四方よ。」
「では十分安全に夜を過ごす事が出来ますね。ジャスティンの情報によると、もし24時過ぎてもお嬢様がアンコック伯爵家の敷地内に居られる場合、家の者により王都外へ放置する為捕えられるそうです。その後はどうとでもして良いと・・・なので、早速参りましょう。」
あらかたと言うか元より荷物なんて殆ど無かったのだ、マーサ達からのリュックもインベントリに入れた。それから新月の闇に紛れて幾つかのクレーターを残し桜の樹を土ごとインベントリへ。
再会を約束して私はマーサに別れを告げた。
まだ苦しいのに悲しんでいるのがバカらしくなって来た。まだ胸が痛いのに不思議だ。とそこで気づいた、ひょっとして私のスキル鑑定で出て来た紙って・・日本語なんじゃ?と思ったらとても気になって来たーーー!
ガサゴソと引き出しを漁ること数秒・・・はやっ、前世でも良く探し物をしたもんだ・・・何十分も。まあ、それはさておき早速羊皮紙を広げて見ると・・
キターーー、懐かしき日本語よっ。か弱き乙女からおばちゃんになりつつ内容の確認だ。うわっ、すごいよ凄いよ。『想像創造』 『ルーム・インベントリ』 ☆NEW『アゲインでお買い物への扉』←何これ、怪しいんですけど
何て思って1人で大興奮していたら、ふと思い出した。あの、DV父親アンド義兄!!くっそー、人のこと好き放題痛めつけてくれちゃって・・・イヤイヤ、それより今夜中に出て行けって言ってたな。大した物は何も無いけれどお母様に関する物、何か残って無いかな。と思ったところで思い出した、チェリっサ改桜よっ! お母様が植えた桜の下でウサールとニコールが愛を育む何てヤダ!無理無理ムリむりーーーー。強がりだったって認めるわ。最初から愛されて無かったとしてもそもそもワタクシの婚約者よ?どんなに可憐で可愛かろうと美しかろうと略奪愛だわっ。100歩譲って許したとしても、お母様と私、親娘揃って同じ敵?親娘に愛する人を奪われるなんて、しかも大切な桜を使われるなんてイヤ! 絶っ対に持っって行く。
ルームやインベントリのスキルがあるって知らなかった先ほど迄ならいざ知らず、今は持っている。先ずはどれ位の容量があるのか確認しなきゃね。てことで確認したらルームは今の所10m四方だった、て事でこれは無理。
それじゃ、インベントリは・・・OK! 無限な上に、時間停止、区分けして色々設定する事も出来る。すんごいチートじゃないコレ。
思わずニヤリとして顔に痛みが走った。あんのDV父子めーーー、いつかきっと・・何て思いながらくたびれてはいるが無いよりマシなベッドや諸々をルームとインベントリに放り込んで行く、と言うかタッチすればスッと入る。なんなら念じれば入るんじゃ?と心はスムーズだが身体はぎこちない動きで収納していく。
そこへ、微かに、ノックの音が。・・・だれ?マーサだよね?きっと。「どうぞ。」と声をかけるとやはりマーサが静かに入って来る。 泣き顔のマーサが「お、お嬢様・・・」と近寄って来るが何やら大きなリュックの様な物を背負っている。
「どうしたの?」と聞くと
「お嬢様が今夜中にお追い出されるとお聞きして皆で準備していた物と、今は亡きステイシー、どうか呼び捨てにする事をお許しくださいませ。ステイシーから預かっていた品々です。アンコック伯爵家の中では見つかり捨てられるかもしれないと家宰のジャスティンと共に隠し持っておりました。」
え・・・探しても見つからなかったお母様の私物。
「ステイシーの形見をお嬢様が探しておられるの知っておりました。ですが、まだ成人されていないお嬢様では限界があると生前のステイシーから預かっておりました。実は、ステイシーはご実家の御両親とお兄様家族がお亡くなりになった時から自分も亡きものにされる可能性があると危ぶみアイリーン様の事も心配していたのです。ですが、血の繋がったお嬢様までは殺しはしないだろうともしも自分が・・・居なくなったら、バレ無いよう近づきすぎないようにして貴女さまを守って欲しいと、ステイシーの最後の願いでした。」
「・・・・・マーサ、様。親友と言えどこんなに長い間守ってくださり本当に感謝しております。そんなに心配しなくても大丈夫です。実は・・・・とカクカクしかじかと(スキルの事、前世の事、をマーサに伝えた。)何とかなります!」
「あのスキルにその様な秘密があったとは・・・でも油断なさらない様に。旦那様以外にも外にも危険が多くございます。」と心底心配と視線を向けられる。
「ありがとう。ルームがあるからいざって時には直ぐに隠れるし大丈夫。それと、庭にあるチェリッサの樹は全てインベントリに入れて連れて行くわ。」
「左様でございますか・・・・」安心した様な顔で呟くマーサ
「でも、マーサたちは大丈夫?」
「私達は、頃合いを見てニコール様を出汁にでもしてサイラシー公爵家へ移ります。本当は、お嬢様をお助けするための婚約でしたのに・・・」
「え・・・私のため?」
「はい、私たちはステイシー、サイラシー公爵夫妻、ジャスティン、私、と隣国に留学しておりました時から堅い絆で結ばれた仲間でした。とても固い堅い絆で結ばれた・・・だから、私とジャスティンはステイシーの為アンコック家に入ったのです。力及びませんでしたが・・・でも、きっとこれで良かったのでしょう。自由になれるのですから・・・ステイシーが望んでいた自由に。」
「お母様は、貴族が嫌だったの?」
「はい、本当は、冒険者や商人になる事を望まれていました。おかしな御令嬢でしょ?また、それだけの力もお持ちでした。さて、時間が無くなって来ました。お嬢様のルームとやらはどれくらいのスペースが御座いますか?」
「10メトル四方よ。」
「では十分安全に夜を過ごす事が出来ますね。ジャスティンの情報によると、もし24時過ぎてもお嬢様がアンコック伯爵家の敷地内に居られる場合、家の者により王都外へ放置する為捕えられるそうです。その後はどうとでもして良いと・・・なので、早速参りましょう。」
あらかたと言うか元より荷物なんて殆ど無かったのだ、マーサ達からのリュックもインベントリに入れた。それから新月の闇に紛れて幾つかのクレーターを残し桜の樹を土ごとインベントリへ。
再会を約束して私はマーサに別れを告げた。
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