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第一章
5-6.運命の日
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酒場の前の通りに、重い沈黙が落ちた。
ロアンと近衛騎士が無言で視線を交わす。
やがて、先ほどまで先頭で立っていた騎士が、悔しさを押し殺したような顔で言った。
「……今回の件、王宮に報告させていただきます。竜騎士団長殿」
「好きにしろ」
ロアンは興味のなさそうな顔で、ため息混じりに答える。
「ただし、王の耳に入る前に脚色したら……そのときは、こっちの番ってことで」
人好きのする笑みのはずなのに、その浅葱色の瞳は鋭い光を携えていた。
近衛騎士はそれ以上何も言えず、踵を返す。
「撤収だ。戻るぞ!」
号令と共に、近衛騎士団は足並みをそろえて引いて行く。
鎧の擦れる音が遠ざかり、やがて夜のざわめきと混ざって、完全に消えた。
静寂が落ちる。
酒場の灯りが、開け放たれた扉越しに夜気へと滲み出ている。
エギルバルドが鼻先から熱い息を吐き、ゆっくりと首をもたげた。
取り残されたアマネは、地に足がつかないような現実感のない中で、ロアンと向き合っていた。
腕には近衛騎士に掴まれていた痕が、くっきりと赤色になって絡みついている。
ロアンは、そんなアマネから目を離さなかった。
「……怖い思いを、させたな」
柔らかく、どこか甘さを感じさせる掠れた声は、さっきまで近衛騎士に向けていた声とはまるで違う音色だった。
竜騎士団長としての鋭さが、すっと消える。
代わりに浮かんだのは、優しくて、人懐こい笑みだった。
「痛むか?」
「いえ。だいじょうぶ、です」
反射的にそう答えると、ロアンは小さく首を傾げる。
「本当に?」
そう言って、アマネの腕にそっと手を伸ばす。
近衛騎士に掴まれていた部分から少し外れたところに、指先が触れた。
びくり、とアマネの肩が跳ねる。
反射的に身を引こうとしたところを、ロアンの手が、逃げ道を塞ぐみたいに優しく包んだ。
「っ」
掴まれるのは怖い。
けれど、この手は、さっきの騎士のそれとは違う。
骨を軋ませるような力ではなく、壊れ物に触れるみたいな、慎重さと温もりがあった。
「……君のことを、探していた」
ぽつり、とこぼすようにロアンが言った。
「ずっと。……ずっと、前から」
(ずっと?)
アマネの呼吸が、そこでふっと止まる。
約一ヶ月前のあの日。
迷いの森と血の匂い。毒矢に侵され、木々を薙ぎ倒して崩れ落ちていた竜の巨体。
あの時も、確かに目の前の青年はそこにいた。
けれど──こんな目で、自分を見ていただろうか。
ロアンの浅葱色の瞳には、明らかに情があった。
竜騎士団長としての評価でも、治癒師としての能力でもなく、アマネ個人に向けられた熱が。
「あの、竜の……」
言いかけたところで、背後から影が覆い被さる。
巨大な頭部。
白銀の鱗が、店先のランタンの灯を細かく弾いて、夜の空気にきらきらと煌めく。
「っ、あ!?」
エギルバルドだった。
アマネのすぐそばまで首を伸ばし、鼻先を近づける。
大きなエメラルドの瞳が、ほとんど至近距離でアマネを覗き込んだ。
「あ、ちょ、ちか……っ」
思わずたじろげば、エギルバルドがくん、と鼻先で服をつつく。
まるで『無事か?』とでも問うような、控えめな動き。
次の瞬間、喉の奥からうれしそうな鳴き声が漏れた。
ごろ、ごろ、と岩の転がるような重低音。きゅう、と細められた瞳。
竜族特有の喉鳴らし……エギルバルドが、全身で喜んでいるのがわかる。
「エギ、やめろ。押すな、アマネが倒れる」
ロアンが慌てて制止するが、竜は聞く耳を持たず、つん、つん、と何度も鼻先でアマネの胸元を確かめてくる。
そのたびに、代償によりまだ足元がおぼつかないアマネの身体がぐらつく。
「わ、ちょっと」
足がもつれかけたところで、ロアンの腕がぐっと背中を支えた。
腰を引き寄せられる形で、アマネの身体がロアンの胸元に収まる。
近衛騎士のような鎧はないが、制服の下にある鍛えられた硬い胸板に、アマネの頭がぽすんとぶつかった。
喧騒の熱を一気に覚ますような夜風の冷たさの中でも、そこにはしっかりとした温もりがある。
「……無茶をするな、君も」
耳元で、低く苦笑混じりの声がした。
鼻先をくすぐるのは、夜の外の匂いと、爽やかな柑橘の香り。
自分より少し高い体温が、背中越しにじんわりと伝わる。
「ご、ごめんなさい」
条件反射で謝ると、ロアンがふっと息を漏らした。
「謝るのは俺の方だろ」
そう言って、ゆっくりと腕の力を緩める。
アマネが自分の足で立ち直ったのを確かめると、ふいにロアンはその右手を取った。
「え」
指を絡められるのではなく、そっと恭しく掬い上げるような仕草。
手の甲を上向きに持ち上げられた瞬間、アマネの心臓が、代償の負担とは違う小さな跳ね方をする。
ロアンは、ほんの短い間だけその指先を眺めた。
治癒魔法を行使した直後で、まだほのかに熱を帯びている手。そこに、近衛騎士に掴まれてできた赤みと、うっすらと浮かぶ古い傷跡。
見せてはいけないものを見られたような気がして、アマネは反射的に手を引こうとする。
けれどその前に。
ロアンの唇が、ちゅ、と手の甲に触れた。
「っ!?」
じわっと耳まで一気に熱さが立ち昇る感覚に、肩が震える。
頬ではなく、指先でもなく、手の甲に。
貴族や騎士たちが、敬意や忠誠を示すために使う仕草。
それを、竜騎士団長が、酒場の前で、一介の酒場の受付にむけている。
「や、やめっ」
アマネが慌てて手を引こうとしても、ロアンはきちんと線を守るように、強くは掴まない。ただ、逃げる前にそっと柔らかな仕草で唇を離すだけだ。
「今は、礼だけ」
熱を湛えた浅葱色の瞳をゆるりと甘く細めて、ロアンが言う。
「エギを助けてくれて、ありがとう。……二度も」
「……二度?」
その言葉に、アマネは眉をわずかに寄せた。
エギルバルドと出会ったのは約一ヶ月前の迷いの森、あのときが初めてのはずだ。
問い返そうとした時──
「おい団長さん、その辺にしとけ」
乾いた声が割って入ってきた──ギルバートだ。
いつの間にか酒場の入り口まで来ていて、壁にもたれながら、血の混じった酒をタオルで雑に拭っている。
さっきの一撃など、たいしたことはないと言わんばかりの飄々とした顔つきだ。
「うちの従業員、口説くなら中で飲んでからにしろ。表でやられると街の風紀が乱れんだろ」
「口説いてない……まだ」
ロアンが、少しだけむっとしたような顔をする。
「敬意を示しただけだ」
「その敬意の出し方が、相変わらず分かりやす過ぎんだよ。昔から」
ギルバートは鼻で笑い、アマネの腕をロアンの手から剥がすようにして引き寄せる。
そのまま肩を抱いて、さりげなくロアンとの距離をとった。
「この通り、うちのは箱入りなんでな」
「随分大事に隠してくれたな」
「当たり前だろ。お前みてえな物騒なのに触らせるには、まだ早ぇんだよ」
あまりにも気安い軽口の応酬。
その馴染んだ調子に、アマネはぱちくりと目を瞬かせる。
「……知り合い?」
思わず問いかけると、ギルバートとロアンが同時にこちらを見た。
「まあな。ちょっと因縁深い悪友ってとこだ」
ギルバートが先に答える。
「うちの酒場にはしょっちゅう出入りしてるくらい」
「しょっちゅう、は盛り過ぎだろ」
ロアンがため息混じりに苦笑する。
「数年前にも一度、君に会いに来たことがあった。だが、その時は……」
そこで、ロアンは言葉を切った。
柔らかな光を携えた瞳で微笑まれ、ぐっと喉が鳴る。それも束の間、ロアンはそのままギルバートへ目を細めて視線を移した。
「──うまいこと、隠されたみてえだ」
「うちの受付係、箱入りなんで」
ギルバートは肩をすくめた。
「それにしては、随分あっさり見つかっちまったけどな、今回」
その言い方は、近衛騎士ではなくロアンにむけたものだ。
ロアンは、ほんの少しだけ視線を逸らした。
エギルバルドのエメラルドの瞳と一瞬だけ目を合わせる。
「……探し方を、変えた」
短く、それだけ。
アマネにはその意味がわからない。
けれど、その言葉に籠る感情の重さだけは、漠然と感じ取れてしまう。
どう反応していいかわからず、視線を落としかけたその瞬間。
空気が、震えた。
ロアンと近衛騎士が無言で視線を交わす。
やがて、先ほどまで先頭で立っていた騎士が、悔しさを押し殺したような顔で言った。
「……今回の件、王宮に報告させていただきます。竜騎士団長殿」
「好きにしろ」
ロアンは興味のなさそうな顔で、ため息混じりに答える。
「ただし、王の耳に入る前に脚色したら……そのときは、こっちの番ってことで」
人好きのする笑みのはずなのに、その浅葱色の瞳は鋭い光を携えていた。
近衛騎士はそれ以上何も言えず、踵を返す。
「撤収だ。戻るぞ!」
号令と共に、近衛騎士団は足並みをそろえて引いて行く。
鎧の擦れる音が遠ざかり、やがて夜のざわめきと混ざって、完全に消えた。
静寂が落ちる。
酒場の灯りが、開け放たれた扉越しに夜気へと滲み出ている。
エギルバルドが鼻先から熱い息を吐き、ゆっくりと首をもたげた。
取り残されたアマネは、地に足がつかないような現実感のない中で、ロアンと向き合っていた。
腕には近衛騎士に掴まれていた痕が、くっきりと赤色になって絡みついている。
ロアンは、そんなアマネから目を離さなかった。
「……怖い思いを、させたな」
柔らかく、どこか甘さを感じさせる掠れた声は、さっきまで近衛騎士に向けていた声とはまるで違う音色だった。
竜騎士団長としての鋭さが、すっと消える。
代わりに浮かんだのは、優しくて、人懐こい笑みだった。
「痛むか?」
「いえ。だいじょうぶ、です」
反射的にそう答えると、ロアンは小さく首を傾げる。
「本当に?」
そう言って、アマネの腕にそっと手を伸ばす。
近衛騎士に掴まれていた部分から少し外れたところに、指先が触れた。
びくり、とアマネの肩が跳ねる。
反射的に身を引こうとしたところを、ロアンの手が、逃げ道を塞ぐみたいに優しく包んだ。
「っ」
掴まれるのは怖い。
けれど、この手は、さっきの騎士のそれとは違う。
骨を軋ませるような力ではなく、壊れ物に触れるみたいな、慎重さと温もりがあった。
「……君のことを、探していた」
ぽつり、とこぼすようにロアンが言った。
「ずっと。……ずっと、前から」
(ずっと?)
アマネの呼吸が、そこでふっと止まる。
約一ヶ月前のあの日。
迷いの森と血の匂い。毒矢に侵され、木々を薙ぎ倒して崩れ落ちていた竜の巨体。
あの時も、確かに目の前の青年はそこにいた。
けれど──こんな目で、自分を見ていただろうか。
ロアンの浅葱色の瞳には、明らかに情があった。
竜騎士団長としての評価でも、治癒師としての能力でもなく、アマネ個人に向けられた熱が。
「あの、竜の……」
言いかけたところで、背後から影が覆い被さる。
巨大な頭部。
白銀の鱗が、店先のランタンの灯を細かく弾いて、夜の空気にきらきらと煌めく。
「っ、あ!?」
エギルバルドだった。
アマネのすぐそばまで首を伸ばし、鼻先を近づける。
大きなエメラルドの瞳が、ほとんど至近距離でアマネを覗き込んだ。
「あ、ちょ、ちか……っ」
思わずたじろげば、エギルバルドがくん、と鼻先で服をつつく。
まるで『無事か?』とでも問うような、控えめな動き。
次の瞬間、喉の奥からうれしそうな鳴き声が漏れた。
ごろ、ごろ、と岩の転がるような重低音。きゅう、と細められた瞳。
竜族特有の喉鳴らし……エギルバルドが、全身で喜んでいるのがわかる。
「エギ、やめろ。押すな、アマネが倒れる」
ロアンが慌てて制止するが、竜は聞く耳を持たず、つん、つん、と何度も鼻先でアマネの胸元を確かめてくる。
そのたびに、代償によりまだ足元がおぼつかないアマネの身体がぐらつく。
「わ、ちょっと」
足がもつれかけたところで、ロアンの腕がぐっと背中を支えた。
腰を引き寄せられる形で、アマネの身体がロアンの胸元に収まる。
近衛騎士のような鎧はないが、制服の下にある鍛えられた硬い胸板に、アマネの頭がぽすんとぶつかった。
喧騒の熱を一気に覚ますような夜風の冷たさの中でも、そこにはしっかりとした温もりがある。
「……無茶をするな、君も」
耳元で、低く苦笑混じりの声がした。
鼻先をくすぐるのは、夜の外の匂いと、爽やかな柑橘の香り。
自分より少し高い体温が、背中越しにじんわりと伝わる。
「ご、ごめんなさい」
条件反射で謝ると、ロアンがふっと息を漏らした。
「謝るのは俺の方だろ」
そう言って、ゆっくりと腕の力を緩める。
アマネが自分の足で立ち直ったのを確かめると、ふいにロアンはその右手を取った。
「え」
指を絡められるのではなく、そっと恭しく掬い上げるような仕草。
手の甲を上向きに持ち上げられた瞬間、アマネの心臓が、代償の負担とは違う小さな跳ね方をする。
ロアンは、ほんの短い間だけその指先を眺めた。
治癒魔法を行使した直後で、まだほのかに熱を帯びている手。そこに、近衛騎士に掴まれてできた赤みと、うっすらと浮かぶ古い傷跡。
見せてはいけないものを見られたような気がして、アマネは反射的に手を引こうとする。
けれどその前に。
ロアンの唇が、ちゅ、と手の甲に触れた。
「っ!?」
じわっと耳まで一気に熱さが立ち昇る感覚に、肩が震える。
頬ではなく、指先でもなく、手の甲に。
貴族や騎士たちが、敬意や忠誠を示すために使う仕草。
それを、竜騎士団長が、酒場の前で、一介の酒場の受付にむけている。
「や、やめっ」
アマネが慌てて手を引こうとしても、ロアンはきちんと線を守るように、強くは掴まない。ただ、逃げる前にそっと柔らかな仕草で唇を離すだけだ。
「今は、礼だけ」
熱を湛えた浅葱色の瞳をゆるりと甘く細めて、ロアンが言う。
「エギを助けてくれて、ありがとう。……二度も」
「……二度?」
その言葉に、アマネは眉をわずかに寄せた。
エギルバルドと出会ったのは約一ヶ月前の迷いの森、あのときが初めてのはずだ。
問い返そうとした時──
「おい団長さん、その辺にしとけ」
乾いた声が割って入ってきた──ギルバートだ。
いつの間にか酒場の入り口まで来ていて、壁にもたれながら、血の混じった酒をタオルで雑に拭っている。
さっきの一撃など、たいしたことはないと言わんばかりの飄々とした顔つきだ。
「うちの従業員、口説くなら中で飲んでからにしろ。表でやられると街の風紀が乱れんだろ」
「口説いてない……まだ」
ロアンが、少しだけむっとしたような顔をする。
「敬意を示しただけだ」
「その敬意の出し方が、相変わらず分かりやす過ぎんだよ。昔から」
ギルバートは鼻で笑い、アマネの腕をロアンの手から剥がすようにして引き寄せる。
そのまま肩を抱いて、さりげなくロアンとの距離をとった。
「この通り、うちのは箱入りなんでな」
「随分大事に隠してくれたな」
「当たり前だろ。お前みてえな物騒なのに触らせるには、まだ早ぇんだよ」
あまりにも気安い軽口の応酬。
その馴染んだ調子に、アマネはぱちくりと目を瞬かせる。
「……知り合い?」
思わず問いかけると、ギルバートとロアンが同時にこちらを見た。
「まあな。ちょっと因縁深い悪友ってとこだ」
ギルバートが先に答える。
「うちの酒場にはしょっちゅう出入りしてるくらい」
「しょっちゅう、は盛り過ぎだろ」
ロアンがため息混じりに苦笑する。
「数年前にも一度、君に会いに来たことがあった。だが、その時は……」
そこで、ロアンは言葉を切った。
柔らかな光を携えた瞳で微笑まれ、ぐっと喉が鳴る。それも束の間、ロアンはそのままギルバートへ目を細めて視線を移した。
「──うまいこと、隠されたみてえだ」
「うちの受付係、箱入りなんで」
ギルバートは肩をすくめた。
「それにしては、随分あっさり見つかっちまったけどな、今回」
その言い方は、近衛騎士ではなくロアンにむけたものだ。
ロアンは、ほんの少しだけ視線を逸らした。
エギルバルドのエメラルドの瞳と一瞬だけ目を合わせる。
「……探し方を、変えた」
短く、それだけ。
アマネにはその意味がわからない。
けれど、その言葉に籠る感情の重さだけは、漠然と感じ取れてしまう。
どう反応していいかわからず、視線を落としかけたその瞬間。
空気が、震えた。
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