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不思議なお話No50
予言について その1
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今回は予言について書いてみようと思いました。というのも、ちまたには未だに終末予言があちこちで散見されるからです。以前にも書きましたが僕が小説を書き始めたのは、20世紀末に人類は滅亡するというノストラダムスの大予言を否定する根拠を提示することが目的でした。
そしてその根拠を探し当てた思った直後、我が身に降りかかる日本列島壊滅と云う予言に嵌って恐怖にかられ、さらに時空を超えるという経験をさせられました。その経験を振り返りつつ、予言について考えてみようと思います。
本題に入る前に、少しこれに関連する問題を取り上げたいと思います。
さて、突然ですが、僕の母は、今年で90才を迎えます。その母が、亡き父と結婚したのは24才の時で、今では考えられませんが、当時としては年齢的にはかなり遅いほうだったそうです。
父との結婚話は、父方の祖母が母の実家を突然訪れ、娘さん(つまり僕の母)を嫁に貰いたいとの申し出たことに始まりますが、母方の祖母がそれをすんなり受けいれたのは、何も娘が出遅れていたという理由だけではありませんでした。
実を言いますと、母方の祖母は娘の婚期が遅れているのを心配し、街の「拝み屋」さんに占って貰っていたのです。その「拝み屋」さん曰く、「結婚話は南東の方角からやってくる」と。実は、父の実家はまさにその南東に当たっていたのです。
次に、姉の話です。実は姉も出遅れていました。心配した母はやはり街の占い師に相談しています。その占い師、曰く、「しばらく結婚はしないでしょう。ですが、心配いりません。本人がその気になれば、自分で見つけてきます」と。姉は、占い師の言葉通り、何の前触れもなく、二度とも、いきなり相手を家に連れてきたのです(姉は離婚歴あり)。
最後に、僕の娘の話です。彼氏いない歴30数年の娘は、友人の勧める占い師に相談に行ったのです。その占い師、曰く「数年後に、貴方にとって本当に都合の良い相手が現れる」と。そして、2年後、娘にとって本当に都合の良い(外食が好きで、妻が太っても気にしない)旦那と結ばれました。
とまあ、我が家の三つのエピソードを紹介したわけですが、ここで云いたいことは、昔から、そして今でも、街には一人や二人、拝み屋さん(殆どが女性)と呼ばれる霊能者がいて、庶民の相談相手になっているという事実を思い起こしてほしいと言うことです。
もちろん中にはいかがわしい拝み屋さんもいるのでしょうが、当たると評判の方は間違いなく霊能者で、言い方を変えるなら、常識人を自認する方々が目くじらを立て、その存在を認めようとしない超能力者なのです。彼女たちは間違いなく、自分の前に座る相談者の未来がぼんやりと見えているはずです。
何故この話を持ち出したか言いますと、常識人を自認する方々が時として道を踏み外す姿を、ニュースを通じて何度も見ているからです。霊能者を信じすぎることにより、家族を捨て、職業さえも捨てて宗教に走る姿です。
彼らの心に何が起こったのでしょうか? 思うに、普通の方は霊能者に接する機会など殆どありませんが、たまたま遭遇して霊能者の引き起こす超常現象を目の当たりにした時、その方が常識的であればあるほど、それを過大に評価してしまい、それまで築き上げてきた価値体系を瓦解させてしまうという現象が起こったのです。そして、いかがわしい部類の霊能者に入れあげてしまうわけです。
それに、あのオウム信者にインテリの方が多かったことを思い起こして下さい。特にインテリの方は超常現象にのめり込む度合いが大きいようです。僕には、膝と尾てい骨を使って跳ね上がっているとしか見えなかったあの写真を、宙に浮いていると思ってしまったのでしょう。もし、本当に浮いているとしたら大した超能力と云えますが・・・。
もしかしたら、インテリは、受験勉強と一緒で、超能力も努力次第で身につけることが出来ると思ってしまうのかもしれません。果たしてあの教祖が超能力者であったのか否かは別にして、彼は、「貴方も超能力者になれる!」といった宣伝がうまかったことは確かです。
くれぐれも言っておきます。「不思議なお話NO5 奥様は超能力者」でも紹介したように、その能力の程は千差万別ですが、超能力者はそれこそ掃いて捨てるほどいます。貴方の街にも、はたまた貴方の乗り合わせた電車の中にも。そう思っていれば、道を踏み外すことはありません。
それでは、本題にはりますが、上に述べたことと似たような問題が、実は超能力者(霊能者)の側にもあるのです。最初にそのことについて述べるつもりですが、ついでに、霊能者によって何度となく蒸し返される終末予言についても触れてみたいと思います。これでもか、これでもかと現れては消える終末予言。もしかしたら、それを望んでいる人々がいるのではないかとさえ、思ってしまいます。
最初に、超能力者の代表格であるエドガー・ケイシーを取り上げます。不思議なお話No43 「みんな繋がろうよ、昔みたいに」で、ケイシーのフィジカルリーディングについて触れましたが、それを要約してみましょう。
1. 眠った状態で患者の名前と住所を告げられると、ケイシーの口を通じて、常に「我々」と言う人称を使う別の人格が現れる。
2. 次いで、この 「我々」の意識は患者の体内に入り込んで患部を探しだし、ケイシーの知るよしもない医学用語を駆使し、その原因と処方(使用する薬、その調合方法、使用期間、その他物理療法)を語り始めます。
このフィジカルリーディングは、ケイシーの全14,306件のリーディングのうち9,605件にも及び、多くの難病患者をその苦しみから解放しました。これら全てのリーディングは米国バージニア州にあるエドガー・ケイシー財団(A.R.E)に現在も保管されており、誰でも閲覧することが出来ることから、医療関係者をはじめとする多くの研究者がここを訪れています。(日本の出先:ECCJ NPO法人 日本エドガー・ケイシーセンター)
実を云いますと、僕はHPのエッセイ「インターネットの文化人類学的な意味」で、動物達(ニホンザルやマウス)の知識伝播能力と集合的無意識を結びつけて論じていますが、これはフィジカルリーディングに現れるこの「我々」が語った言葉を根拠にしています。
「我々」は、フィジカルリーディングに関して、その知識の源を問われると、次のように答えています。『彼自身(ケイシー)の潜在意識が他のあらゆる潜在意識と直接交わ』ることが出来、そして『この方法で何千何万という他人の潜在意識の有する知識の全てを収集する』のだと。
如何でしょうか? 僕が「彼ら」の説に飛びついた訳がお分かり頂けたでしょうか。そして「我々」は、さらに僕が喜びそうな言葉を提供してくれたのです。以下をお読み下さい。
1 『顕在意識(自我意識)は外界からの印象を受けて、その想念の全てを潜在意識に移すが、これは顕在意識が滅びても残存するのである。』
2 『地上界で生涯を終えるいかなる霊魂もこの世界(集合的無意識)に魂の想念波動を残す』『再び地上に受肉する時にはこの同じ想念波動を帯びることになる』
3 『肉体の世界、宇宙的世界、幽界の三者は一体である』この「宇宙的世界」とは他の天体から転成する場合があるようで、スエデンボルグも同じことを主張しています。これを訳すなら、現世も来世もそして他の天体のそれらも一体であり、僕たちは『物質界に現されている宇宙緒力の創造エネルギーと一つになるまで、そこに留まらなければならない』となります。
これらは、僕の信ずる輪廻転生の原理としか思えません。云うまでもなく、僕はこれを、HPの中の小説「予言なんてくそくらえ」の中で、自説の根拠として取り入れています。
このような訳で、僕はこの「我々」 をかなり高く評価しているのですが、反面、何度か紹介したように、ケイシーの能力に目を付け、株や石油採掘に利用しようとした人々の試みが全て失敗していると云う事実にも着目しています。
さらに、「不思議なお話NO16 僕の考えた不思議の原理」の第十五章では、ケイシーの予言の否定的側面に言及しています。下記にその部分を引用しておきますので、その内容をご確認下さい。
『石井は頷きながら、記憶の糸を丹念にほぐしていった。そうだ、似ている、確かに似ているのだ。あの今世紀最高の霊能者と呼ばれたエドガー・ケイシーの予言にである。そして彼の予言はことごとくはずれたのである。
石井はエドガー・ケイシーを高く評価するあまり、その否定的側面を記憶の外に追いやっていた。エドガー・ケイシーは、1998年までに日本は沈没すると予言し、それを下敷きにして小松左京は日本沈没というSFを書いたと言われるが、未だ日本は無事である。
これだけではない。第二次大戦における日本の軍事行動に関しても、オーストラリアを攻撃するとか、米国本土を爆撃するとか、その殆どの予言がはずれているのである。まして日本人を蔑称であるジャップと呼称している』
この問題、つまり、かたや深遠な宇宙の真理を語り、かたやインチキな街の占い師を演じているというギャップをどう考えればよいのでしょうか? 僕も随分と悩みました。ですが、「不思議なお話NO5 奥様は超能力者」でも紹介した通り、超能力は欲得が絡むと途端に効力を失うという事実を踏まえるなら、最初の株や石油採掘の話は、欲得が霊能者の超能力を曇らせるとか、或いはケイシー自身が言っているように、利己的な思いと超能力は両立しないという可能性を示唆しています。恐らく、どちらも一面の真理を言い当てているのでしょう。
そして、この問題の最終的な答えを、僕は「不思議なお話No43 みんな繋がろうよ、昔みたいに!」の中で次のように解説しました。
『ケイシーのように霊媒体質の人間にはあらゆる霊が降りてくるのであって、人々を救いたいというケイシーの真摯な思いに感応して相応の霊が降りてきた場合のみ、ケイシーは真実を語ったと解すべきだです』
つまり、ケイシーにアドバイスを貰いたいという方々のその動機や思惑、心の有り様に応じた霊が降りてくるということです。つまり、先の株や石油採掘話を持ちかけた方には、その方と同じ欲得づくの霊が、そして太平洋戦争の未来を聞いた方には、その方と同じ人種的偏見を持った霊が降りてきたということです。
さらに云うなら、霊界は、「我々」の説く「宇宙諸力の創造エネルギー」に支配されており、それに基づくヒエラルキーを構成していると考えられます。つまり、霊には神に近い存在もあれば、遠い存在もあるのです。従って、降りてきた霊を信じすぎてはいけません。「予言なんてクソクラエ」の教祖のように、人生を台無しにしてしまうこともありえるのです。特に終末予言を語る霊には注意が必要です。
(現在、原稿用紙換算で27枚目を書いていますが、あまりに長くなりすぎましたので、とりあえずこの切りの良い15枚目までを「不思議なお話No50 予言について その1」として掲載しておきます)
そしてその根拠を探し当てた思った直後、我が身に降りかかる日本列島壊滅と云う予言に嵌って恐怖にかられ、さらに時空を超えるという経験をさせられました。その経験を振り返りつつ、予言について考えてみようと思います。
本題に入る前に、少しこれに関連する問題を取り上げたいと思います。
さて、突然ですが、僕の母は、今年で90才を迎えます。その母が、亡き父と結婚したのは24才の時で、今では考えられませんが、当時としては年齢的にはかなり遅いほうだったそうです。
父との結婚話は、父方の祖母が母の実家を突然訪れ、娘さん(つまり僕の母)を嫁に貰いたいとの申し出たことに始まりますが、母方の祖母がそれをすんなり受けいれたのは、何も娘が出遅れていたという理由だけではありませんでした。
実を言いますと、母方の祖母は娘の婚期が遅れているのを心配し、街の「拝み屋」さんに占って貰っていたのです。その「拝み屋」さん曰く、「結婚話は南東の方角からやってくる」と。実は、父の実家はまさにその南東に当たっていたのです。
次に、姉の話です。実は姉も出遅れていました。心配した母はやはり街の占い師に相談しています。その占い師、曰く、「しばらく結婚はしないでしょう。ですが、心配いりません。本人がその気になれば、自分で見つけてきます」と。姉は、占い師の言葉通り、何の前触れもなく、二度とも、いきなり相手を家に連れてきたのです(姉は離婚歴あり)。
最後に、僕の娘の話です。彼氏いない歴30数年の娘は、友人の勧める占い師に相談に行ったのです。その占い師、曰く「数年後に、貴方にとって本当に都合の良い相手が現れる」と。そして、2年後、娘にとって本当に都合の良い(外食が好きで、妻が太っても気にしない)旦那と結ばれました。
とまあ、我が家の三つのエピソードを紹介したわけですが、ここで云いたいことは、昔から、そして今でも、街には一人や二人、拝み屋さん(殆どが女性)と呼ばれる霊能者がいて、庶民の相談相手になっているという事実を思い起こしてほしいと言うことです。
もちろん中にはいかがわしい拝み屋さんもいるのでしょうが、当たると評判の方は間違いなく霊能者で、言い方を変えるなら、常識人を自認する方々が目くじらを立て、その存在を認めようとしない超能力者なのです。彼女たちは間違いなく、自分の前に座る相談者の未来がぼんやりと見えているはずです。
何故この話を持ち出したか言いますと、常識人を自認する方々が時として道を踏み外す姿を、ニュースを通じて何度も見ているからです。霊能者を信じすぎることにより、家族を捨て、職業さえも捨てて宗教に走る姿です。
彼らの心に何が起こったのでしょうか? 思うに、普通の方は霊能者に接する機会など殆どありませんが、たまたま遭遇して霊能者の引き起こす超常現象を目の当たりにした時、その方が常識的であればあるほど、それを過大に評価してしまい、それまで築き上げてきた価値体系を瓦解させてしまうという現象が起こったのです。そして、いかがわしい部類の霊能者に入れあげてしまうわけです。
それに、あのオウム信者にインテリの方が多かったことを思い起こして下さい。特にインテリの方は超常現象にのめり込む度合いが大きいようです。僕には、膝と尾てい骨を使って跳ね上がっているとしか見えなかったあの写真を、宙に浮いていると思ってしまったのでしょう。もし、本当に浮いているとしたら大した超能力と云えますが・・・。
もしかしたら、インテリは、受験勉強と一緒で、超能力も努力次第で身につけることが出来ると思ってしまうのかもしれません。果たしてあの教祖が超能力者であったのか否かは別にして、彼は、「貴方も超能力者になれる!」といった宣伝がうまかったことは確かです。
くれぐれも言っておきます。「不思議なお話NO5 奥様は超能力者」でも紹介したように、その能力の程は千差万別ですが、超能力者はそれこそ掃いて捨てるほどいます。貴方の街にも、はたまた貴方の乗り合わせた電車の中にも。そう思っていれば、道を踏み外すことはありません。
それでは、本題にはりますが、上に述べたことと似たような問題が、実は超能力者(霊能者)の側にもあるのです。最初にそのことについて述べるつもりですが、ついでに、霊能者によって何度となく蒸し返される終末予言についても触れてみたいと思います。これでもか、これでもかと現れては消える終末予言。もしかしたら、それを望んでいる人々がいるのではないかとさえ、思ってしまいます。
最初に、超能力者の代表格であるエドガー・ケイシーを取り上げます。不思議なお話No43 「みんな繋がろうよ、昔みたいに」で、ケイシーのフィジカルリーディングについて触れましたが、それを要約してみましょう。
1. 眠った状態で患者の名前と住所を告げられると、ケイシーの口を通じて、常に「我々」と言う人称を使う別の人格が現れる。
2. 次いで、この 「我々」の意識は患者の体内に入り込んで患部を探しだし、ケイシーの知るよしもない医学用語を駆使し、その原因と処方(使用する薬、その調合方法、使用期間、その他物理療法)を語り始めます。
このフィジカルリーディングは、ケイシーの全14,306件のリーディングのうち9,605件にも及び、多くの難病患者をその苦しみから解放しました。これら全てのリーディングは米国バージニア州にあるエドガー・ケイシー財団(A.R.E)に現在も保管されており、誰でも閲覧することが出来ることから、医療関係者をはじめとする多くの研究者がここを訪れています。(日本の出先:ECCJ NPO法人 日本エドガー・ケイシーセンター)
実を云いますと、僕はHPのエッセイ「インターネットの文化人類学的な意味」で、動物達(ニホンザルやマウス)の知識伝播能力と集合的無意識を結びつけて論じていますが、これはフィジカルリーディングに現れるこの「我々」が語った言葉を根拠にしています。
「我々」は、フィジカルリーディングに関して、その知識の源を問われると、次のように答えています。『彼自身(ケイシー)の潜在意識が他のあらゆる潜在意識と直接交わ』ることが出来、そして『この方法で何千何万という他人の潜在意識の有する知識の全てを収集する』のだと。
如何でしょうか? 僕が「彼ら」の説に飛びついた訳がお分かり頂けたでしょうか。そして「我々」は、さらに僕が喜びそうな言葉を提供してくれたのです。以下をお読み下さい。
1 『顕在意識(自我意識)は外界からの印象を受けて、その想念の全てを潜在意識に移すが、これは顕在意識が滅びても残存するのである。』
2 『地上界で生涯を終えるいかなる霊魂もこの世界(集合的無意識)に魂の想念波動を残す』『再び地上に受肉する時にはこの同じ想念波動を帯びることになる』
3 『肉体の世界、宇宙的世界、幽界の三者は一体である』この「宇宙的世界」とは他の天体から転成する場合があるようで、スエデンボルグも同じことを主張しています。これを訳すなら、現世も来世もそして他の天体のそれらも一体であり、僕たちは『物質界に現されている宇宙緒力の創造エネルギーと一つになるまで、そこに留まらなければならない』となります。
これらは、僕の信ずる輪廻転生の原理としか思えません。云うまでもなく、僕はこれを、HPの中の小説「予言なんてくそくらえ」の中で、自説の根拠として取り入れています。
このような訳で、僕はこの「我々」 をかなり高く評価しているのですが、反面、何度か紹介したように、ケイシーの能力に目を付け、株や石油採掘に利用しようとした人々の試みが全て失敗していると云う事実にも着目しています。
さらに、「不思議なお話NO16 僕の考えた不思議の原理」の第十五章では、ケイシーの予言の否定的側面に言及しています。下記にその部分を引用しておきますので、その内容をご確認下さい。
『石井は頷きながら、記憶の糸を丹念にほぐしていった。そうだ、似ている、確かに似ているのだ。あの今世紀最高の霊能者と呼ばれたエドガー・ケイシーの予言にである。そして彼の予言はことごとくはずれたのである。
石井はエドガー・ケイシーを高く評価するあまり、その否定的側面を記憶の外に追いやっていた。エドガー・ケイシーは、1998年までに日本は沈没すると予言し、それを下敷きにして小松左京は日本沈没というSFを書いたと言われるが、未だ日本は無事である。
これだけではない。第二次大戦における日本の軍事行動に関しても、オーストラリアを攻撃するとか、米国本土を爆撃するとか、その殆どの予言がはずれているのである。まして日本人を蔑称であるジャップと呼称している』
この問題、つまり、かたや深遠な宇宙の真理を語り、かたやインチキな街の占い師を演じているというギャップをどう考えればよいのでしょうか? 僕も随分と悩みました。ですが、「不思議なお話NO5 奥様は超能力者」でも紹介した通り、超能力は欲得が絡むと途端に効力を失うという事実を踏まえるなら、最初の株や石油採掘の話は、欲得が霊能者の超能力を曇らせるとか、或いはケイシー自身が言っているように、利己的な思いと超能力は両立しないという可能性を示唆しています。恐らく、どちらも一面の真理を言い当てているのでしょう。
そして、この問題の最終的な答えを、僕は「不思議なお話No43 みんな繋がろうよ、昔みたいに!」の中で次のように解説しました。
『ケイシーのように霊媒体質の人間にはあらゆる霊が降りてくるのであって、人々を救いたいというケイシーの真摯な思いに感応して相応の霊が降りてきた場合のみ、ケイシーは真実を語ったと解すべきだです』
つまり、ケイシーにアドバイスを貰いたいという方々のその動機や思惑、心の有り様に応じた霊が降りてくるということです。つまり、先の株や石油採掘話を持ちかけた方には、その方と同じ欲得づくの霊が、そして太平洋戦争の未来を聞いた方には、その方と同じ人種的偏見を持った霊が降りてきたということです。
さらに云うなら、霊界は、「我々」の説く「宇宙諸力の創造エネルギー」に支配されており、それに基づくヒエラルキーを構成していると考えられます。つまり、霊には神に近い存在もあれば、遠い存在もあるのです。従って、降りてきた霊を信じすぎてはいけません。「予言なんてクソクラエ」の教祖のように、人生を台無しにしてしまうこともありえるのです。特に終末予言を語る霊には注意が必要です。
(現在、原稿用紙換算で27枚目を書いていますが、あまりに長くなりすぎましたので、とりあえずこの切りの良い15枚目までを「不思議なお話No50 予言について その1」として掲載しておきます)
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